【プロトレーナー解説】スクワットは筋トレ種目BIG3の1つであり、その効果は絶大です。ダイエットや筋力アップ、身体の不調改善など様々です。そんなスクワットですが、正しいやり方をしないと効果が半減してしまう可能性もあります。正しいやり方や効果について解説します。
スクワットの効果がすごい理由
スクワットってダイエット効果などいろんな効果があるって聞きますが何がそんなにすごいんでしょうか?
佐藤 誠監修トレーナーからのアドバイス
健康運動実践指導者
タイ政府公認タイ伝統医療協会認定タイ古式マッサージセラピスト
理由は様々ですが、その理由の1つに動員される筋肉量が多いという特徴があります。まずはスクワットで使う筋肉について見ていきましょう。
なのでダイエット効果だけでなく、様々な効果がスクワットには秘められています。
佐藤 誠監修トレーナーからのアドバイス
健康運動実践指導者
タイ政府公認タイ伝統医療協会認定タイ古式マッサージセラピスト
これがスクワットが「キング・オブ・エクササイズ」と呼ばれる所以ですね!
下半身の筋肉の重要性は理解しづらいかもしれませんが、下半身の筋肉は人体の中でも大きい筋肉であり、ダイエット効果など非常に大切な筋肉です。まずはここで紹介する3つのステップで下半身に筋肉をつけましょう。1つ目は階段の上り下り、2つ目は早歩き、そして3つ目はスクワットです。運動初心者は、まずはこの3つから始めましょう。
スクワット15回の消費カロリーは腹筋500回分?
そもそも、ダイエットにスクワットが良いと言われるようになった理由は、その消費カロリーに注目が集まったためです。現在でも一部のWebサイトでは、「腹筋500回分のカロリーが、スクワットならたった15回で消費できる」という情報が掲載されていることがあります。
しかし、これは全くのデタラメで、実はスクワットの消費カロリーはそれほど高いものではありません。
スクワットで使う筋肉とは?
スクワットがダイエットに効果的と言われる理由は、スクワットは誰でも行える気軽な運動であり、大腿四頭筋や大臀筋などの下半身の大きな筋肉を効果的に刺激する事ができるためです。
【プロトレーナー解説】スクワットで鍛えられる筋肉はやり方ひとつで様々です。スクワットはシンプルですが、筋トレ種目BIG3の1つであり、非常に奥が深いトレーニングです。そんなスクワットで鍛えられる筋肉の様々なバリエーションや鍛え方を紹介します。
スクワットのやり方|効果を最大限得るために
正しいやり方をご紹介します。
スクワットのやり方
①両足を肩幅くらい(か少し広め)に構えて立つ
②背中が曲がったり反ったりしない位置まで腰をゆっくりと落とす
③最下点までしゃがんだら、一気に元に戻る
スクワットのやり方の注意点
・腰が丸まらない
スクワットの動作中に腰が丸まってしまうと腰を痛める要因になるため、最初は自分がスクワットをしている様子を鏡で横から見るなどして、フォームを確認してください。
膝が前に出過ぎてつま先重心になりすぎると大腿四頭筋に負荷が集中し、大臀筋(お尻の筋肉)やハムストリングス(太もも裏の筋肉)に負荷をかけられません。また、膝に負荷が強くかかるため膝を痛める要因にもなってしまいます。
筋トレと聞くと上半身ばかりを想像する人が多いですが、それは間違いです。上半身と下半身のバランスが取れていないと、いくら筋肉を大きくしてもモテる体は手に入りません。そこで今回は、下半身を重点的に鍛えるのに効果的な『スクワット』について詳しく解説していきます。
効果が表れるのはいつから?
佐藤 誠監修トレーナーからのアドバイス
健康運動実践指導者
タイ政府公認タイ伝統医療協会認定タイ古式マッサージセラピスト
ダイエットを目的としている人は効果がいつから表れるのか気になるところでしょう。効果が表れるまでの期間について解説します。
スクワットのすごい効果3つ
① ダイエット効果
しかし、スクワットには高いダイエット効果が期待できるのです。その理由は次の2つです。
①全身の筋力が増えることによる基礎代謝アップ
スクワットで鍛えられる筋肉(大腿四頭筋・大臀筋・ハムストリングス)は身体の中でもトップクラスに大きな筋肉なので、体全体の筋肉量を増やすには効果的です。そして筋肉量が増えれば代謝も上がり、太りにくい身体になるのです!
基礎代謝は1日の消費カロリーの約7割を占めるので、基礎代謝を上げることが重要なのはイメージできますね。
実際、筋肉をつけることがどのくらい基礎代謝に影響するのでしょうか?
厚生労働省が発表している数字によると、基礎代謝の内訳は以下のようになります。
臓器・組織 | 比率 |
---|---|
骨格筋 | 22% |
脂肪組織 | 4% |
肝臓 | 21% |
脳 | 20% |
心臓 | 9% |
腎臓 | 8% |
その他 | 16% |
加齢とエネルギー代謝(e-ヘルスネット)
この図を見ると分かるように、自分でコントロール可能なものは脂肪組織と骨格筋のみです。骨格筋だけで基礎代謝の22%を占めるので、筋肉をつけることがダイエットのためにとても効果的なのです。
おぉー!こうやって見るとやっぱりスクワットの効果はすごいんですね!
佐藤 誠監修トレーナーからのアドバイス
健康運動実践指導者
タイ政府公認タイ伝統医療協会認定タイ古式マッサージセラピスト
そうです、スクワットはすごいのです!(笑)
実際、スクワットは筋トレ種目BIG3の1つと言われるほどその効果の高さは認められているのです。BIG3の中で唯一自重で行えるのも大きな魅力ですね。
EPOC効果とは、日本語で「運動後過剰酸素消費量」といい、筋トレなどの運動をしたあとに身体が通常よりも酸素を必要とする状態のことを言います。
筋トレを行うと筋繊維が傷つくため、身体はその修復などにエネルギーを使います。このエネルギーに酸素が多量に使われ、脂肪が燃焼されるという仕組みなのです。
このEPOC効果の状態は運動後数時間続き、運動強度が高いほどその効果は高くなります。つまり、スクワットのような高強度な筋トレは高いEPOC効果が期待でき、より脂肪燃焼されるのです。
女性が痩せたい!と思ったらまずスクワットをやりましょう。スクワットは筋トレ種目BIG3のひとつと呼ばれるほどその効果は高く、脂肪燃焼にも効果的です。脚が太くなってしまうことを懸念する女性でも心配ないスクワットの方法も紹介します。
② 腹筋も割れる
彼らにどのくらい腹筋運動をしているのか聞いてみると、「腹筋?そんなものしてないよ?」と答える人も少なくないのです。
なぜ彼らは腹筋運動をしなくても腹筋がバキバキに割れているのでしょうか?
その理由は、腹筋が割れるメカニズムにあり、スクワットが大きく関係しているのです。
腹筋を割るには
・腹筋を筋肥大させる
・お腹まわりの体脂肪を落とす
前述したようにスクワットはEPOC効果など高い脂肪燃焼効果を期待できるため、お腹まわりの脂肪を落とすには効果的です。
しかし、スクワットで腹筋を割るほどの効果を得るためには、自重でおこなうスクワットではなく、ダンベルやバーベルを持って行うさらに高強度なスクワットがいいでしょう。
例えば、スクワットで重いバーベルを担ぎながら姿勢を保持するためには体幹の内圧を保つ必要があり、腹筋にしっかりと力を入れなければなりません。よって、高強度なバーベルスクワットは腹筋の筋肥大も、お腹まわりの脂肪を落とす効果もあり、腹筋を割るには非常に効果的な筋トレなのです。
「腹筋を割りたい!」と思っている方は、通常の腹筋運動に追加してウエイトを追加したスクワットにもぜひチャレンジしてください。
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③ 姿勢改善などの健康維持
お尻の筋肉は骨盤を支える役目を果たすため、鍛えることで上半身がスッとまっすぐに伸びてくれるのです。
その他様々なスクワットのバリエーション4つ!
通常のスクワットは別に、自身が求める効果があるものをぜひ実践してください。
ワイドスタンス・スクワットとは?内転筋を鍛える!
通常のスクワットよりもかなり広めに足を広げ、つま先は自然と外を向くようにします。それ以外は普段のスクワットと同じです。
<効く筋肉部位>
・太もも内側(内転筋)
<効果>
・O脚改善や太ももの引き締め
ワイドスタンス・スクワットは太もも内側の引き締め、大腿四頭筋、内転筋群を鍛えることができる筋トレ種目です。足を大きく開いた状態で膝を曲げて上体を下ろしていきます。太ももの内側が刺激されるためO脚の改善、スタイルアップにもよいとされています。
ブルガリアン・スクワットとは?大臀筋を鍛える!
<やり方>
①片足の甲をベンチに乗せ、前の足は自然な位置き置き、少しつま先をその側に向ける
②しゃがんだ際に前の足の膝がつま先より前に出過ぎないように注意して、腰を落とす
・お尻(大臀筋)
<効果>
・ヒップアップ、体幹強化、左右の筋力差のバランスを整える
腹筋に、胸筋に、上腕二頭筋…筋トレは上半身をメインにおこなうイメージが強いですが、それだけでは全身で見たときのバランスが悪くなってしまいます。ダイエットも同時に考えている人は、大きな筋肉が集まる足の筋トレが効果的です。そこで、今回は足腰を強く見せるため、太ももの大腿四頭筋を鍛える『ブルガリアンスクワット』を紹介します。
ベンチ・スクワットとは?初心者向け!
<やり方>
①ベンチの前でスクワットを行う
②座る直前までしっかりとお尻を突き出すように、ゆっくりしゃがむ
③ベンチに座る際は浅く腰掛ける
・大臀筋、大腿四頭筋、ハムストリングス(スクワットと同じ)
<効果>
スクワットと同じ
ベンチ・スクワットは、ベンチや椅子を使って太ももの筋肉であるハムストリングスや大腿四頭筋、お尻の筋肉である大臀筋を鍛える筋トレです。太ももやお尻の引き締めや、太ももやお尻のラインの維持向上ができます。
シシースクワットとは?最強のスクワット!
<やり方>
①足は肩幅より少し広く取り直立する
②上半身は伸ばしたまま、膝を前に突き出すようにして体を下ろす
<効く筋肉部位>
・大腿四頭筋がメイン
壁など手で支えずに行うことができたらかなりカッコいいですよ。
スクワットほどの知名度がないシシースクワット。シシースクワットとはどんなスクワットか?どの筋肉の部位、効果は?シシースクワットの正しいフォーム・やり方は?膝を痛めないためのコツなどを解説します!
スクワットの効果が出る回数
一般的に筋肥大が目的である場合、8〜12回ギリギリで行うことのできる負荷を1セットとし、それを3セット行うことが効果的です。セット間インターバルは60秒としましょう。
スクワットにおいても基本的にそれは同じです。スクワットを行う目的がダイエット効果であるなら、まずはしっかり筋肉を鍛える必要があります。
初心者であれば通常のスクワットでも正しいフォームで10回×3セット行うことは簡単ではないでしょう。そのため、筋トレを普段あまりしない方は、まずは『10回×3セット』行ってください。
それでは物足りなくなってきたら、ダンベルやバーベルなどの負荷を追加して行ったりしてみてください。
佐藤 誠監修トレーナーからのアドバイス
健康運動実践指導者
タイ政府公認タイ伝統医療協会認定タイ古式マッサージセラピスト
数あるトレーニング種目の中で、1つしか選ぶことができないなら間違いなくスクワット!!初心者〜上級者、男子も女子も黙ってスクワット!!
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スクワットは動きがシンプルなので誰にでも取り組みやすいですが、実はそのフォームは奥が深く、間違って行う人が多いのです。スクワットを行って筋肉痛になった部位でフォームの正しさが分かるかもしれません。筋肉痛になる部位の特徴と回復方法も解説します。