自身の体重を利用し、器具を使わずに鍛えられる自重トレーニング。気軽に鍛えることができますが、正しい方法で鍛えることで、非常に効果的に鍛えることができます。器毎日継続しやすいというメリットもある、最強の方法を解説していきます。
自重トレーニングとは、どのようなものを指しているの?
腹筋においては、シットアップと呼ばれる仰向けになって脚を固定して、上体を前後させるもの。同じように仰向けでベンチなどに脚を固定せずに体を丸めるようにして上体を前後させるクランチが代表的です。
クランチに関しては腹筋の代表的なトレーニング方法となっているので、ボディビルダーやスポーツ選手が日常的に行っている有名なものです。
腹筋の自重トレーニングの効果とは
しかし、一般的には器具と使ったウエイトトレーニングに比較すると自重トレーニングは負荷が低くなります。そのため、自重トレーニングで腹筋を割るのは非効率なのでは?と考える方もいるかもしれませんが、腹筋に関して言えばそんなことはありません。腹筋を割ることが目的であれば、腹筋は自重で十分効果的に鍛えることができます。
腹筋の自重トレーニングのコツ【環境を整備する】
まずはしっかりとトレーニング場所を設けることをオススメします。自宅の空いたスペースでシットアップやクランチができるようにベンチやソファーを置き、あえてトレーニングスペースを作ります。腹筋は継続することで効果を得ることができますので、決まった場所で行うのが最適です。
トレーニング時は、背中や腰を痛めないように、マットや柔らかい素材のタオルを敷いて行うと良いでしょう。
毎日自重トレーニングを実施するためのコツ
腹筋の超回復に要する24時間~48時間と言われていますので、できれば1日置きにトレーニングをするのが良いのですが、できればこれを決まった時間に行うことをオススメします。
例えば、朝の時間帯30分早起きして家を出る前に行う方法。夜間などの遅い時間帯はトレーニングをすることで寝つきが悪くなったりする場合もありますので、早朝にトレーニングをすることで、効率よく腹筋を鍛えることができます。
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よく「毎日腹筋を100回やってる」という風に、日々の習慣として腹筋を取り入れている人がいます。しかし本当に、腹筋は毎日やらないと鍛えることができないのでしょうか?毎日やるべきなのか、それとも適切な頻度があるのか、そんな腹筋にまつわる基礎知識を解説します。
腹筋の自重トレーニング5選
①最強の腹筋自重筋トレ『クランチ』
それどころか、上体を大きく起こす運動であるため腰を痛めやすいトレーニングでもあります。
では、腹筋を自重で鍛えるには何がいいのかというと、『クランチ』と呼ばれる筋トレ種目です。
クランチとシットアップの違いの特徴は、シットアップは真っすぐ身体を持ち上げる通常に対して、クランチは斜めに捻じった動きを取り入れながら身体を持ち上げる点です。このクランチの特徴が筋肥大を促すのです。
クランチのやり方
①まずは、寝転がった状態でゆっくりと息を吐き出しながら、お腹を凹ませます。この時に全身の力と全神経を腹筋に集中させましょう。
これでドローインとも呼ばれる、体幹に力が入った状態を作り出します。おへその下の奥深くに、自分の持っている全パワーを溜め込むイメージを持つと良いでしょう。足を軽く持ち上げ、軽く膝を90度に曲げましょう。
②ドローインの状態をキープしたまま、腹筋の収縮のみを使って、ゆっくりと上半身を持ち上げます。この持ち上げる動作は身体を捻じりながら行いましょう。上半身は目線がおへそを見るくらいに上げれば十分です。
ゆっくりと息を吐き出しながら、10秒程かけてこの動作を行って下さい。腹筋の力のみを使って上半身を持ち上げることを意識してください。
③ドローインの状態をキープしたまま、今度は息を吸い込みながら上半身を下ろして行きます。腹筋とお腹周りの筋肉で動作をコントロールしながら、右胸を左膝から遠ざけて行きましょう。
この同様も10秒程かけて、腹筋の力だけで行う事が大切です。
これを10回×3セット行いましょう。見た目とは裏腹にかなりきつく、その絶大な効果を体感できると思います。
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②腹筋下部の自重トレーニング『ニートゥーエルボー』
前章で紹介したクランチは、腹筋上部を鍛えるトレーニングです。
腹筋上部はお腹まわりでも皮下脂肪が一番つきにくい部分であるため、クランチによって割れた腹筋が見えやすい部位でしょう。
しかし、残念ながらお腹まわりで皮下脂肪が最もつきやすいのがおへそまわりからその下にかけてです。つまり、腹筋下部あたりということになるのです。
よって、引き締まった魅力的な腹筋を作るためには腹筋下部は非常に重要な部位となります。腹筋を鍛える上であまり聞きなれない言葉ですが、腸腰筋というお腹の深部に位置する筋肉を鍛えることがカギになっています。
腸腰筋を鍛える効果的な筋トレは、『ニートゥーエルボー』と呼ばれる種目です。
反動をつけずにゆっくりと行うことで腹筋下部、腸腰筋を鍛えることができます。
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③腹筋下部の自重トレーニング『レッグレイズ』
美しい体のラインを作り上げることができるので、ボディービルダーやスポーツ選手もトレーニングメニューとして取り入れていることが多いです。
床に仰向けになり、手をお尻の下に床に挟むように起きます。その状態のまま、足と床が垂直になるように息を吐きながらゆっくりと脚を上げていき、一番負荷がかかっていると感じるポイントで3秒ほど静止させ、元に戻します。
戻すタイミングにおいても床に脚が付かないキツイと感じるポイントで1度静止させることで、より効率の良いトレーニングをすることができます。
単純な動作ではありますが、予想以上に腹筋に負荷がかかりますので、少ない回数で10回×3セットを基準に行うと良いでしょう。
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④腹筋下部の自重トレーニング『レッグカール』
自重トレーニングとして行う方法としては、両足をソファーやベンチ、バランスボールなどの上に乗せます。肩からお尻のラインが一直線になるようにお尻を浮かせるような感覚を持ちながら、膝を胸の方向へ近づけるようにする動作を繰り返します。
ポイントはお尻を浮かせるようにして行うことで、腹筋への大きな負荷を期待できますので、こちらも10回×3セットをメインに行っていくと良いでしょう。
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⑤腹筋全体の自重トレーニング『プランク』
腹筋における腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋の筋肉を全体的に鍛えることができる非常に効率の良いトレーニング方法です。
バランスボールを使った方法もありますが、自重トレーニングとして行う場合は、ソファーやベンチに柔らかい素材のものを用意すると良いです。ソファーやベンチに両肘を付いて、四つん這いの体勢を取ります。
腰が落ちたり、上に上がり過ぎないよう、ニュートラルな体勢を保持(足のかかとから頭まで一直線)したまま、30〜60秒キープしましょう。
これを1セットとし、3セット行いましょう。
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自重トレーニングは毎日行ってもいい
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そのためには、トレーニングをし易い環境や時間をしっかり作って、トレーニングに集中しやすい状況を作ることが大切です。
クランチ、ニートゥーエルボー、レッグレイズ、レッグカール、プランクという5つのトレーニング方法を紹介してきましたが、自身の腹筋に合わせて適切な負荷がかかるように工夫してトレーニングされることをオススメします。
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