よい姿勢は美しいだけでなく、体にもよい影響を及ぼしています。逆に、姿勢が悪いと、肩こりや腰痛など様々な不都合が起こります。そんな姿勢の改善には筋トレが効果的であるということをご存知でしょうか?ここでは筋トレによって、姿勢を改善する方法をご紹介します。
チューブを使った筋トレで猫背を改善する
悪い姿勢の中でも、代表的なのが猫背です。デスクワークやスマホの使用時間が長い人は、姿勢が前のめりになりがちで、肩甲骨の筋肉が身体前面にひっぱられ、胸郭が縮こまり、猫背になってしまします。その体制は首や肩に負担がかかっています。猫背は、見た目が年老いて見えるだけでなく、腰痛の原因にもなります。
しかし猫背は、前述した原因である肩甲骨まわりのストレッチや、身体を支える背筋や腹筋・体幹を鍛えることで予防・改善することができます。
そこで猫背の人におすすめな筋トレですが、猫背に効果的なのは「プルダウン」です。肘を腰の方に引き下ろし背中の筋肉を鍛えながら、硬くなりがちな胸や肩の前側をストレッチできます。
背中の筋肉を鍛えることで、前のめりの姿勢を後ろに引っ張ることができ、猫背を改善する効果が期待できます。
そのほか、バックでショルダープレスを行うのもいいです(手や肘が頭や身体の後ろで動くような形です)。そうすると、胸や肩の前側のストレッチができ、胸椎の反り(伸展動作)も出せるので猫背改善に繋がります。
谷 俊治監修トレーナーからのアドバイス
全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)認定パーソナルフィットネストレーナー EBFA(Evidence Based Fitness Academy)認定ベアフットトレーニングスペシャリストLevel1-2 日本コアコンディショニング協会(jcca)ベーシックインストラクター 中学・高等学校教諭第一種免許(保健体育) BSACオーシャンダイバープラス
三角筋を鍛える際に注意しなければならない事は、三角筋には「前部」「中部」「後部」線維があり、それぞれが少しずつ違う役割を持っているということです。「前部線維」は猫背を助長してしまいます。対して「後部繊維」は猫背改善をややサポートしてくれる機能も有しています。
PC、スマホを長時間眺めていることが多い方は、肩や背中、そして首回りの筋肉が凝り固まっています。この状態を放置すると重い肩こりなどにもつながるので、普段からストレッチなどでほぐしていきたいところです。そこで、今回は肩こりを解消するためにオススメの簡単ストレッチを8つ解説します!
腹筋で猫背を改善する
特に、猫背の方は腹筋と背筋のバランスがよくありません。猫背を改善するためには、腹筋と背筋をバランスよく鍛える必要があります。
ただし、気をつけなくてはならないのは、たとえば、腹筋だけしっかり鍛えて、背筋は何もしないということになると、前後のバランスが崩れて猫背が改善されることはありません。そのため、バランスよく鍛えるということがとても大切です。腹筋だけ、あるいは背筋だけの筋トレをやり過ぎないように気をつけましょう。
ドローイン
谷 俊治監修トレーナーからのアドバイス
全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)認定パーソナルフィットネストレーナー EBFA(Evidence Based Fitness Academy)認定ベアフットトレーニングスペシャリストLevel1-2 日本コアコンディショニング協会(jcca)ベーシックインストラクター 中学・高等学校教諭第一種免許(保健体育) BSACオーシャンダイバープラス
むしろ実際に風船を使って膨らませるトレーニングをしても良いでしょう。
谷 俊治監修トレーナーからのアドバイス
全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)認定パーソナルフィットネストレーナー EBFA(Evidence Based Fitness Academy)認定ベアフットトレーニングスペシャリストLevel1-2 日本コアコンディショニング協会(jcca)ベーシックインストラクター 中学・高等学校教諭第一種免許(保健体育) BSACオーシャンダイバープラス
追加の腹筋トレーニングとして、立位での「バルーンブレス(風船を実際に使い膨らませるエクササイズ)」を取り入れましょう。その際には背中が丸まらないように注意をし、背筋を伸ばして行うことがポイントです。
四の字クランチ
二ートゥーエルボー
猫背で背中が痛い人は背筋を鍛えましょう
人の頭は平均で約6kgほどあるといわれますが、その重さを支えるために、首は弓なりにカーブしています。頭の重心が前にあると、体の後ろの筋肉が過緊張状態になるので、筋肉がこりやすく、背中が痛くなります。
猫背は背中の痛みだけでなく、内臓が圧迫されたり、気道が塞がれたりして、呼吸が浅くなったりもします。ストレッチやマッサージで首をほぐしてやるのもいいですが、猫背を矯正し、背中の痛みを軽減させるには、背筋がおすすめです。
バックエクステンション
プルオーバー
体幹を鍛えて姿勢を改善する
体幹は腹横筋、横隔膜、多裂筋、骨盤底筋群からなります。
腹横筋は、腹部の深層部にある筋肉です。横隔膜は、肺の下にある呼吸のための筋肉です。多裂筋は、背中を後ろから支えている深層筋です。骨盤底筋群は、骨盤の底にあって骨盤を安定させています。
これらの筋肉は見た目に見えないため意識しづらいですが、人体にとってとても大切な役割を果たしています。
また、体幹の筋肉は、体脂肪を燃やしてくれる割合の高い筋肉で、ウエストを引き締める効果も期待できます。体幹のトレーニングは、姿勢が改善されるだけでなく、疲労が軽減されたり、腰痛などの痛みが緩和されることもあります。
プランク
意外と知らないプランクの効果!正しく行うことで腹筋だけをするより効率的に体幹を鍛えて綺麗な腹筋を作ることが可能です。
スポーツをする方はパフォーマンスUPにも!間違えた方法で行って、姿勢が崩れていませんか?
一度、自分のやり方が正しいか見直してみましょう。
谷 俊治監修トレーナーからのアドバイス
全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)認定パーソナルフィットネストレーナー EBFA(Evidence Based Fitness Academy)認定ベアフットトレーニングスペシャリストLevel1-2 日本コアコンディショニング協会(jcca)ベーシックインストラクター 中学・高等学校教諭第一種免許(保健体育) BSACオーシャンダイバープラス
「プランク」を行うときにも「ドローイン」のお腹の感覚を生かしましょう。
バランスボールを使った筋トレで姿勢を改善
バランスボールを使って筋トレを行うと、普段使わない小さな筋肉群を鍛えることができ、体のゆがみを矯正することができます。また、体幹を鍛えることができるため、脂肪を燃やしやすい体質になり、ダイエットにも効果が期待できます。
バランスボールは、市販で値段の安いものから高いものまで、様々なものが売られています。最初は安いものを試しに購入して、使用することがよいでしょう。また、トレーニングを行わなくても、椅子の代わりに使用しているだけで、体幹を鍛えることもできます。
バックエクステンション(バランスボール)
不安定な状態で行うので、勢いをつけずにじっくりとブレないようにやることに意識を置きます。安定した状態を保つにも多くの筋肉が必要になるため効果の高いエクササイズになります。女性は男性に比べ体が柔らかく腰を大きく反りやすいので、頑張って反りすぎてしまうと腰痛になりやすいです。そのためお腹に力を入れながらじっくり行いましょう。
レッグカール(バランスボール)
毎日コツコツと行うことで効果が出る筋トレ
筋トレは、姿勢を改善するだけでなく、基礎代謝を上げて、太りにくい体質にするなど、様々な健康効果も期待できます。これまで筋トレを行っていない人が突然始める場合、体に負荷がかかり過ぎる場合がありますので、最初は負荷を軽くして行いましょう。
猫背だと身体的にも精神的にも悪影響が多いです。姿勢が悪く呼吸が浅くなることで本来酸素とともに流れるはずの疲労物質が流れずに蓄積していくほか姿勢が悪いと目線が下がり試行がマイナスに働いてしまいます。
また、筋トレは継続することが何より大切ですので、1日にまとめてやるよりも、毎日少しずつ行うことを心がけましょう。
谷 俊治監修トレーナーからのアドバイス
全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)認定パーソナルフィットネストレーナー EBFA(Evidence Based Fitness Academy)認定ベアフットトレーニングスペシャリストLevel1-2 日本コアコンディショニング協会(jcca)ベーシックインストラクター 中学・高等学校教諭第一種免許(保健体育) BSACオーシャンダイバープラス
姿勢改善は人それぞれ原因が違うのはもちろん猫背の形も違います。その違いに合ったアプローチをしていく事が改善の近道となります。より詳しく知りたい場合は一度専門のトレーナーに相談して、アプローチ方法を確認することをオススメします。
筋トレ種目の順番って何からやればいいんだろう?と迷ってしまいがちです。筋トレの効果を効率よく発揮するためには、ある決められた順番で筋トレを行うとより良い効果を得ることができます。筋肉が喜ぶ筋トレの順番をまとめました。
【プロトレーナー解説】筋トレは毎日やると逆効果にもなり得るということをご存知でしょうか?筋肉痛がなければ毎日やってもいい、というのは大きな間違いかもしれません。正しい筋トレの頻度、ジムや自宅でのメニューの組み方もあわせて解説します。