【プロトレーナー解説】背筋のトレーニングは見た目にとっても健康にとっても必要不可欠です。しかし、背筋のトレーニング方法は他の部位に比べて知名度が低く、正しい鍛え方を知らない肩が多いです。自重だけでなく、ダンベルを使った簡単で効率的な背筋の筋トレメニューを紹介します。
背筋の最強トレーニング①デッドリフト
やり方は、まずは両足を腰幅に開きます。肩幅ほど広く広げないのがポイントです。その場で真上にできるだけ高くジャンプをしようとすると飛び上がる瞬間の両足の幅は大体腰幅になります。つまり、腰幅が一番パワーが出るポジションなのです。デッドリフトの場合も同じです。
膝と股関節を曲げて上半身を前傾させます。その体制で両手にダンベルを膝の前で持ちます。これがデッドリフトのスタートポジションです。
ダンベルを膝からなるべく遠く前方になるように持ちながら、上体を起こします。
野島 賢監修トレーナーからのアドバイス
NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)
ISA-CSTP(日本ストレッチング協会認定ストレッチングトレーナーパートナー)
JCCAベーシックインストラクター(日本コアコンディショニング協会)
JBBF(ジャパンボディビルフィットネス連盟)公認指導員
日本スタビライゼーション協会スタビライゼーション・アドバンサー
国際救命救急協会 CPR+AED
一見地味ですが、背骨に沿って走っている脊柱起立筋の他、大臀筋やハムストリングスにかけて、身体後面の大きな筋肉群を一気に動員でき、一部のトレーニー達からは「キング・オブ・エクササイズ」と呼ばれるほどのトレーニングです。
デッドリフトは腰痛持ちの方は注意
デッドリフトはフォームが難しい種目です。動作中は常に背筋を真っ直ぐにしましょう。特に、上体を起こしきったときに腰が反ってしまい腰を痛めてしまう場合が多いです。
「デッドリフトをしたら腰痛になった」という話は良く聞きます。腰痛になってしまった場合はデッドリフトをすることは控えましょう。
一番危険なのは中途半端な重量、つまり高負荷でもなく低負荷でもない重量、で行うとフォームが正しくなくても無理が効いて持ち上げることが出来てしまうことです。この場合に腰を痛めるケースが多いので、まずは軽重量でダンベルを使いながらフォームを身に着けましょう。自身ではわからない場合は、ジムに行きトレーナーに聞きながらフォームを固めることから始めてください。
いろいろと覚えることが多く面倒に感じるかもしれませんが、デッドリフトこそ背筋の最強トレーニングです。習得した暁には超効率的にトレーニングができること間違い無しです。ぜひチャレンジしてください。
デッドリフトは、本来はバーベルを用いた種目ですが今回ご紹介するのはダンベルを用いたデッドリフトです。両手にダンベルを持ち、太ももから腰あたりの筋肉を使い、上半身をリフトさせます。ヒップラインや、背中の筋肉が鍛えられ、後ろ姿を美しくすることができます。特にお尻から太ももにかけての筋肉を鍛えることができます。
背筋の自重トレーニング②バックエクステンション
脊柱起立筋は背筋のインナーマッスルであり、上体の姿勢維持に非常に重要な役割を果たします。猫背や肩こり・腰痛持ちの方は積極的に行ってください。
床にうつ伏せになった状態で、手は頭の後ろに添えます。そこから背中を反るようにして、ゆっくりと上半身を持ち上げてください。
ある程度上がったところで静止し、またゆっくりと体を下ろしましょう。
自重トレーニングですので、自身の体重以上に負荷をかけることはできません。その場合に効果を上げる方法が「ゆっくり行う」なのです。常に重力に逆らいながら行うことで動作中はずっと脊柱起立筋に刺激を与え続けることができます。
このメニューは、バランスボールやシートを使うことで可動域を広く行うことができます。
これらを使う場合は、上半身を反らしすぎると腰を痛めるので注意してください。足から背中までが一直線になるくらいを目安に行うといいでしょう。
10回×3セット行いましょう。
背中を集中的に鍛えるバックエクステンションを効果的に行うと、美しい姿勢が手に入ると共に、腰痛や内臓の不調を直りやすくなるという効果があります。トレーニングにバックエクステンションを取り入れて身体を内側から元気にしましょう。
背筋のダンベルトレーニング③ダンベルシュラッグ
このメニューは肩こりの改善にもつながることがあるので、肩回りの筋肉が凝っている人もぜひ行ってみてください。
僧帽筋を単純に鍛える場合はこのやり方でいいですが、もしダンベルシュラッグを肩こりの改善に役立てようとするなら動画のように肩を回しながら行うとより効果的です。
この時、腕や他の部位でダンベルを動かさないよう注意してください。首から肩にかけてを絞るようなイメージでトレーニングしましょう。
10〜20回を1セットおこなって僧帽筋が疲労するくらいの重量で3セット行いましょう。
僧帽筋は背面上部の見た目にも大きく影響するので、ぜひ取り入れたいトレーニングの1つです。
ダンベルを使用したシュラッグはバーベルでは出来ない動かし方があります。「重量」「動かし方」「軌道」「肩甲骨」などダンベルならではの利点が多くあります。さほど難しくなく単純な種目ですが、そのコツやバリエーション等を紹介していきます!
背筋のチューブトレーニング④チューブローイング
この時、腕ではなく背中の動きに連動して肘→腕と動くようにイメージしてトレーニングしてください。また、両手を身体側面にしっかりつけ、脇が開かないように注意しましょう。脇が開いてしまうと広背筋に刺激が入りづらくなってしまいます。
チューブの負荷に慣れてきたら、ジムにあるマシンを利用した「シーテッドローイング」や、ダンベル・バーベルで行う「ベントオーバー・ローイング」などより高負荷のトレーニングを行うようにしましょう。
自重トレーニングでは鍛えるのが難しい広背筋。その広背筋を鍛えるトレーニングで有名なものにローイングというものがあります。ローイングにはダンベルを使ったものが多くありますが、今回はチューブを使った『チューブローイング』を詳しく解説します。
背筋の最強自重トレーニング⑤懸垂(チンニング)
このメニューは、数ある自重トレーニングの中でも特に強度の高い種目です。鉄棒やバーなどに両手を乗せますが、この時手は肩幅より広く持つようにしましょう。両手の幅を広く取ると広背筋に刺激が入りやすくなります。逆に両手の幅が狭いと腕の力が入りやすくなるため、腕にも負荷が分散され、広背筋に刺激が入りづらくなります。そして、肩甲骨の動きを意識しながら、体を上下させます。
懸垂は常に背筋に刺激を与えるために、上がるときも下がるときもなるべくゆっくり、2秒ずつほどかけて行いましょう。
とはいえ、最初から懸垂を行うには難しい人も少なくありません。そんな方は、フィットネスジムにあるマシンを使う「ラットプルダウン」というメニューや食卓用のテーブルにぶら下がって行う負荷の軽めな懸垂を行いつつ、段階的に鍛えながら懸垂にチャレンジしてみてください!
懸垂は他の種目に比べて強度が非常に高いため、10回も出来ない方も多いです。
回数がこなせないからといって悲観することなく、まずは5回できるようになることを目標にしましょう。5回ができるようになったら10回を目指しましょう。
ゆっくりと10回できるようになったら、広背筋の力はかなり強いものとなっていますよ。
背筋のトレーニングでたくましくかっこいい背中を手に入れよう!
それだけでなく、背筋は姿勢を改善させる効果もあるので、後ろ姿の印象が大きく変わります。
今回紹介したトレーニングを取り入れて、ぜひ周囲の目を引くような背中を手に入れてください!
野島 賢監修トレーナーからのアドバイス
NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)
ISA-CSTP(日本ストレッチング協会認定ストレッチングトレーナーパートナー)
JCCAベーシックインストラクター(日本コアコンディショニング協会)
JBBF(ジャパンボディビルフィットネス連盟)公認指導員
日本スタビライゼーション協会スタビライゼーション・アドバンサー
国際救命救急協会 CPR+AED
背中の筋肉は数も多く筋線維の方向も様々です。その為、様々な角度から刺激を入れる事が大切です。同じ種目であってもグリップ幅、グリップ(握り)、胸椎腰椎の伸展角度など様々な要素を吟味してトレーニングを行ってみましょう。
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