ダイエットには様々な方法がありますが、「夜ご飯を抜いて痩せる」という方法もあります。しかし、最近では夜ご飯を抜くことによるデメリットや、危険性も指摘されるようになってきました。つまり、ダイエット中であっても、夜ご飯はしっかり食べた方がいいということです。今回は、ダイエット中も夜ご飯を食べた方がいい理由を説明します。
夜ご飯抜きダイエットはリバウンドの可能性有り!
リバウンドが起こる原因の多くは、ダイエット中に摂取する栄養の量を制限するため、筋肉が落ちて基礎代謝が低下したり、少ない栄養素でも生命を維持できるように燃費の良い体質に変化してしまうためです。食事制限をし過ぎると一時的にダイエットに成功しても痩せにく体質になってしまいます。
そのため、ダイエット前と同じ食生活をすると、一気に体重が元に戻る、またはそれ以上になってしまいます。
朝ご飯、昼ご飯、夕ご飯の三食の中でも、夕食は食べる量が多い食事です。栄養素やエネルギーの割合が高い食事をカットしてしまうことにより、体への負担が大きくなり、それに比例してリバウンドしやすい体質になると考えられます。
そのため、ダイエット中に夜ご飯を抜いてしまうと、再び食べ始めた時にリバウンドが起こる可能性が高くなるので、むしろダイエット中こそ夜ご飯は食べた方がいいという結論になるのです。
夜ご飯が体に与える影響
1つ目は、疲労の回復です。
人の体は、1日活動すると、筋肉や脳が疲れてしまいます。その疲労を回復するための栄養素を摂取するのが、夜ご飯です。そのため、夜ご飯を食べなければ体は十分に回復することができず、疲れを残したまま翌日を迎えることになってしまいます。
夜ご飯の2つ目の役割は、成長ホルモンです。
人の体は成長ホルモンが分泌されることにより新陳代謝が起きたり成長が促進されたりします。この成長ホルモンが、1日の中で最も多く分泌されるのが夜の10時から深夜の2時と言われています。
この時間帯に十分な睡眠をとることと、十分な栄養を摂取していることが、健康に成長し、新陳代謝を活性化させる鍵となるのです。
新陳代謝は、ダイエットにおいても重要な役割を果たしますし、翌日に疲れが残ってしまうとパフォーマンスもダウンしてしまいます。
ダイエットも大切ですが、健康でいることはもっと大切なはずです。このような理由でも夕ご飯をしっかり食べることは大切だと言えます。
夜ご飯は太るという都市伝説
例えば、夕ご飯の効果について分かりやすい実験に、ラマダンを行ったイスラム教徒に対する実験があります。朝から日没まで何も食べず、夜に大量の食事を取るというスタイルのラマダンを実施した方の体脂肪と筋肉量の変化を測定したところ、筋肉量は減らずに体脂肪だけが減っていたそうです。
その他にも、夜ご飯を多く食べた人と朝ご飯を多く食べた人を比べると、夜ご飯を多く食べている人の方が体脂肪率の減少がみられたという実験結果や、食事の時間と体重の変化を測定した結果、食事を取った時間と肥満の度合いには関連性がなかったという実験結果もあります。
つまり、ダイエットという1点においては、夜ご飯を抜くということにそこまで大きなメリットはなく、どちらかというとデメリットの方が多いようです。
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夜ご飯をしっかり食べて健康にダイエット
リバウンドを防ぎ、健康的に美しくなるために、夜ご飯はしっかり食べましょう。
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