肉を食べても太らない!!肉を食べてもダイエットに成功する理由

監修者

小川 雄翔

日本トレーニング指導者協会の資格(JATI-ATI)保持者。パーソナルトレーナーとして科学的根拠に基づいた指導が得意。

「肉を食べると太る」と思い込んでいる方、いらっしゃるのでは?実はその逆で、肉にはダイエット成功を後押しする効果も期待できるのです!では、何故肉にはダイエットを成功に導く効果が期待できるのか?ダイエット効果に繋げるにはどのような点を踏まえるべきか?お伝えしていきましょう。

肉は太らない!?得られる主なダイエット効果

肉を食べても太らないって本当ですか!?

小川 雄翔監修トレーナーからのアドバイス

日本トレーニング指導者協会の資格(JATI-ATI)保持者。パーソナルトレーナーとして科学的根拠に基づいた指導が得意。

冒頭で「肉にはダイエット成功を後押しする効果も期待できる」と言いましたが、肉を食べることでダイエット成功に導く3つの効果を得ることができると考えられます。

効果1:脂肪のつきにくい身体にすることができる!

まず肉には、筋肉を作る上で必要不可欠な動物性タンパク質が豊富に含まれています。動物性タンパク質は必須アミノ酸がバランスよく含まれており、良質なタンパク質と言われています。そのため、筋トレと合わせて動物性タンパク質を摂ることで、より効果的に筋肉量を増やすことができます。筋肉量が増えると、1日の総消費エネルギーのうちの約70%も占めると言われている基礎代謝量もアップし、その結果脂肪のつきにくい身体にすることができます。

効果2:より効率よく糖質や脂肪を燃焼させることができる

肉には糖質や脂肪を燃焼させる上で欠かせない栄養素も含まれています。そのため2つめの効果として、より効率よく糖質と脂肪を燃焼させることができることが挙げられます。豚肉のロースにはビタミンB1が豊富ですが、ビタミンB1は糖質の代謝に関与する栄養素です。言い換えれば、糖質をエネルギーとして使う上で欠かせない栄養素です。また、牛や豚のレバーには脂肪の代謝に関与するビタミンB2が多く含まれていると言われています。

効果3:赤身の肉には脂肪の燃焼を促す効果が!

さらに、ロースやヒレ、モモなどといった赤身の肉には、脂肪の燃焼を促すL-カルニチンが豊富に含まれています。

このように、肉からタンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2などといったダイエットをする上で必要な栄養素を摂ることができるので、ダイエット成功を後押しする効果が期待できると言えるのです。

体脂肪を燃焼させるには有酸素運動が有効ですが、それと合わせて肉からビタミンB1、ビタミンB2、L-カルニチンを摂ることでより効率良く糖質と脂肪を燃焼させることができると考えられます。

何故「肉を食べると太りやすい」と思われているのか?

小川 雄翔監修トレーナーからのアドバイス

日本トレーニング指導者協会の資格(JATI-ATI)保持者。パーソナルトレーナーとして科学的根拠に基づいた指導が得意。

では何故、「肉を食べると太りやすい」と思われているのでしょうか?主に2つの理由が挙げられます。

理由1:肉と一緒に食べ合わせる糖質(炭水化物)が脂肪の素に!

1つは、太りやすくなるのは肉そのものというよりも、それと一緒によく食べ合わせるものに原因があるものと考えられます。そのうちの1つとして「ご飯」が挙げられますが、ご飯は言わずもがな、糖質(炭水化物)です。

糖質は身体を動かすエネルギー源として使われますが、そのエネルギーが使われないと体内に脂肪というかたちで蓄積されてしまいます。例えば焼肉を食べに行き、ご飯も一緒に注文して食べたとします。それが夜食の場合、夜はほとんどが活動することなく身体を休めるだけなので、ご飯で摂取した糖質は脂肪として体内に蓄積されてしまうのです。

また、焼肉のタレには糖分がたくさん含まれており、砂糖の塊を摂っているようなものと言われています。砂糖はご飯と同じ糖質ですが、二糖類という糖質の種類で、吸収速度が素早く短時間で血糖値が上昇してしまい、脂肪合成を促すインスリンが分泌されます。また、それだけでなく、そのエネルギーはほとんど使われることなく脂肪として蓄積されてしまいます。

理由2:脂肪の多い部位を食べてしまっている

もう1つは、好んで食べる部位にあります。肉の部位によってはビタミンやタンパク質などよりも脂肪分のほうが多いところもあります。例えばカルビや豚バラ、豚トロ、そしてサーロインなどのような部位は脂身が多く、脂肪を摂取していることになってしまいます!

ダイエット効果に繋げるための肉の食べ方|焼肉の場合

では、ダイエット効果に繋げるために具体的にどのようにして肉を食べていけばいいんですか?

小川 雄翔監修トレーナーからのアドバイス

日本トレーニング指導者協会の資格(JATI-ATI)保持者。パーソナルトレーナーとして科学的根拠に基づいた指導が得意。

わかりました!焼肉を食べる場合を例にお伝えしていきましょう。

①肉を食べる前に、まずはサラダから!

肉を楽しむ前に、まずはサラダから食べるようにしましょう。野菜に含まれている食物繊維によって血糖値の上昇を緩やかに抑え、インスリンの分泌を抑えることができるからです。サラダは、シーザーサラダよりもチョレギサラダを選ぶとよいでしょう。

②肉は満腹中枢を刺激するホルモンから

肉は噛み応えがあり、満腹中枢を刺激するレバーやハツ、ミノといったホルモンから食べていきます。これらは高タンパク低脂肪で、特にレバーは前述のように、脂肪をエネルギーに変換する上で欠かせないビタミンB2が豊富です。

③次に赤身の肉を楽しみましょう!

次にロースやタン、ハラミといった赤身の肉をオーダーしましょう。ここでのポイントは、肉をしっかり焼くことです。そうすることで20~30%もの脂を落とすことができると言われているからです。

④カルビなど脂身の多い部位は最後に

そして満腹になってきたタイミングで、カルビや豚トロなど脂身の多いものを食べるようにします。お腹がいっぱいになってきた頃なので、少量に抑えることができます。

脂肪の蓄積を抑えるための食べ方のポイント

どうしても焼肉と一緒にご飯も食べたくなりますが、それは”脂肪のもと”です!その代わりにサンチュをオーダーし、それに巻いて食べるようにしましょう。肉だけを食べるよりは咀嚼回数が増え、食べ過ぎを防ぐことができます。そこにキムチも一緒に巻いて食べると、さらに食べ応えが増します。

また、先ほどお伝えしたように、焼肉のタレには糖分が多いので避け、代わりにおろしポン酢やレモン汁などにつけて食べるようにします。

肉を食べるだけではダイエット成功はできない!その理由は・・・

このように食べる部位と食べ方にさえ気をつけておけば、肉を食べることはむしろダイエット効果に結び付けられると言えます。

但し、ここで注意していただきたいのは、あくまでも「ダイエット効果に結び付けられる」ということであって、「ダイエットが成功できる」というわけではないということです。せっかく摂ったタンパク質やビタミンも、使われないとダイエット効果に結び付くことができないからです。特にタンパク質は、糖質と同じく、摂り過ぎると脂肪として体内に蓄積されてしまうことになります。

そこで、肉を摂ることで得たタンパク質やビタミンをダイエット効果に繋げていくためには、合わせて筋トレや有酸素運動を行っていく必要があるのです。

ダイエット効果を高める筋トレや有酸素運動の原則

しかし筋トレや有酸素運動も、ただ闇雲に行ってもダイエット効果が得られませんので、ここでも”ルール”を踏まえておくことが大切です。

筋トレは基礎代謝量を高めて脂肪のつきにくい身体にするために、筋肉量を増やす目的で行います。それには12~8回反復可能な強度で合間に1分程度の休憩を入れながら、5セット行う必要があります。一方、有酸素運動は体脂肪を燃やす目的で行われます。そのためには、ウォーキングやエアロバイクを漕ぐなどといったエクササイズを、「ややキツイ」と感じる強度で20~30分行うと効果的です。

ちなみに、「有酸素運動は20分以上行わないと脂肪が燃焼されない」と過去言われていましたが、それはです。詳しくは以下の記事を参考にしてください。

また、筋トレと有酸素運動の組み合わせ方にはコツがあります。以下の記事もぜひ参考にしてください。

ダイエット効果に繋げるために踏まえておきたいポイント

以上のことから、肉を食べることは太るというよりもむしろダイエット成功を後押しする効果が期待できると言えるのです。

いかがでしょうか?「肉を食べること」に対する認識が変わりましたでしょうか?

改めて今回のポイントを、整理しておきましょう。 

まとめ

・肉からタンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2などといったダイエット成功に導く上で必要な栄養素を摂ることができる
・肉を食べると太りやすいと思われているが、原因は肉そのものというよりも、それと一緒によく食べられるものにある
・肉の脂が気になる場合は、しっかり焼いて脂を落とす
・焼肉に行ったら、カルビや豚トロなど脂身の多い部位は最後に!
・肉の食べる部位と食べ方を気をつけるだけでは不十分!合わせて筋トレや有酸素運動を行うとより効果的

小川 雄翔監修トレーナーからのアドバイス

日本トレーニング指導者協会の資格(JATI-ATI)保持者。パーソナルトレーナーとして科学的根拠に基づいた指導が得意。

この5つのポイントを踏まえた上で肉を楽しめば、ダイエット成功に繋げることができるハズです!
肉を美味しく味わいながら、筋トレや有酸素運動で気持ちよく汗を流して理想のカラダを目指していきましょう!

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