体内に蓄えられている体脂肪1kgを減らすには、何キロカロリー必要なのか? ダイエットを行ううえで、気になる部分ですよね。結論からいうと、約7,500kcal燃焼する必要があります。この記事では、なぜこの数値になるのか詳しく解説するとともに、体脂肪とカロリーの関係についてもお話します。
体脂肪を1kg減らすには7,500kcal燃焼する必要がある
正確には、約7,500kcalとなります。この数値がどのように求められているのか、わかりやすく解説します。
脂質の物理的燃焼値は、脂肪1gあたり9.45kcalとされています。ならば、1kgの脂肪を燃焼するには9,450kcal必要、というわけではありません。
人間の脂肪は、「脂肪細胞」として貯蔵されているので、すべてが純粋な脂肪というわけではないのです。脂肪細胞には脂肪のほかに、水分が約20%含まれています。そのため、実際の脂肪は約80%となります。
このことから、脂肪1kgを減らすのに必要なカロリーは、9.45kcal×1,000g×80%=7,560kcal 。約7,500kcal燃焼する必要があるのです。
「カロリー」はエネルギー(熱量)の単位
「カロリー」とは、食べ物の熱量や、代謝による消費熱量を表すときにのみ認められている特殊な計量単位です。
「エネルギー」は日本語で「熱量」を意味します。 そして、熱量の単位が「カロリー」となっています。
つまり、「メートル(m)」が長さの単位であるように、「カロリー(cal)」はエネルギーの単位ということです。
電化製品の動作に電気エネルギーが必要であるように、人間の活動にもエネルギーが必要です。周知のとおり、人間のエネルギー源は「食物」になります。
摂取カロリーと消費カロリーを意識!カロリーと体脂肪の関係
摂取カロリーとは、食事によって摂取したエネルギーのこと。消費カロリーとは、基礎代謝や運動などによって消費されるエネルギーのことを言います。
したがって、体脂肪を減らすためには、摂取カロリーより消費カロリーを多くすればいいのです。摂取カロリーよりも消費カロリーが多くなると、体は不足したエネルギーを補おうと体脂肪を燃焼するようになります。
ならば、摂取カロリーを大幅に少なくすれば、多くの体脂肪が燃焼されるのでは? と考える人もいるでしょう。
しかし、人間には生命維持のために、ある程度のカロリーが必要なので、思惑通りにはいきません。摂取カロリーが少なすぎると、身体は生命維持のために代謝を低くし、痩せにくい身体になるのです。
摂取カロリーを極端に少なくすると、体脂肪が減る前に、体の不調をきたしてしまう恐れがあるため、体脂肪を減らしている間も一定量のエネルギーを摂取することが大事なのです。
ちなみに、成人の1日に必要な摂取カロリーは、体格によって異なりますが、男性で約1,500kcal、女性で約1,200kcalとなっています。
摂取カロリーの正しい減らし方については、以下の記事に詳しく解説してあります。ぜひ参考にしてください。
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1ヶ月で体脂肪1kg減らすには1日約250kcalの燃焼が必要
つまり、毎日252kcal多く消費する、もしくは摂取を抑えれば、1か月で体脂肪を1kg減らせるということです。
ちなみに250kcal程度の食べ物は、ごはん一膳(175g)、シュークリーム中1個。飲み物では、甘い炭酸飲料1本(500ml)、カフェモカ1本(Mサイズ)となっています。
運動で250kcal消費するには、あくまで参考値ですが、30分の水泳(クロール)や5kmのジョギング(体重50kg)が必要になります。
長期的な計画で無理なく体脂肪を減らしましょう!
注意しなければならないのは、早く痩せたいからと、7,500kcalを短期間で燃焼しようとしないことです。無理な減量は、体の不調をきたしてしまう恐れがあります。
1か月以上という長期計画で、1日250kcalを目安に、毎日少しずつ体脂肪を燃焼させるようにしましょう。
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