生理前のダイエットに効果的なのは◯◯!?

生理前になると、女性ホルモンの変動によってイライラし易くなったり、疲れ易かったり、食欲が旺盛になるなど、身体的・心理的状態が不安定になります。その結果、ついつい食べ過ぎてリバウンド…なんて経験はありませんか?そんな生理前のダイエットに効果的な方法をご紹介します。

女性ホルモンの種類と特徴

女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があります。

「エストロゲン」
卵胞ホルモンとも呼ばれるこのホルモンは、身体の健康や皮膚・粘膜のうるおいを保ち、女性らしい体つきにさせるなどの働きを持っています。

「プロゲステロン」
母乳を出すための乳腺を発育させるなど、女性の身体を変化させて妊娠の準備を整える働きを持ち、黄体ホルモンとも呼ばれます。

月経周期におけるこの2つの女性ホルモンの分泌量の変化が、身体的・心理的な状態に影響しているのです。

生理前ってどんな状態?女性ホルモンとの関係

月経周期に関係する女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンの2種類です。
月経周期は個人差がありますが、一般的に28~30日のことが多いです。

まず、増殖期と言って、卵胞がエストロゲンを分泌することで、子宮内膜を厚くさせて、妊娠の準備をし始めます。 次に、エストロゲンの分泌がピークに達すると、プロゲステロンが分泌されはじめ、卵胞から卵子が飛び出す排卵期に入ります。

そして、分泌されたプロゲステロンが、着床に備えて子宮内膜の状態を整える、分泌期という時期に入ります。

最後に、月経期といって、妊娠していない場合は、エストロゲンとプロゲステロンが共に減少し、子宮内膜がはがれ落ちて外に出される、つまり月経(生理)が来るというわけです。
その後再び、エストロゲンが上昇し始めると、新しく子宮内膜が作られ、止血され、生理が終わるという仕組みになっています。

つまり、生理前はエストロゲンが低下しプロゲステロンが上昇している時期になりますが、なぜこの時期に食欲旺盛になるのでしょうか?

女性ホルモンを理解してダイエットを成功させよう

生理前にはプロゲステロンという女性ホルモンが増加します。

はじめに説明したように、女性ホルモンであるプロゲステロンは妊娠の準備のために働きます。

つまり、赤ちゃんができた時のために、普段以上に栄養分を求めるようになりますし、摂取した栄養分や水分を身体の中に溜め込もうとしてしまうため、いつも以上に食欲が旺盛になったり、全身がむくみやすかったりするのです。

そのため、生理前になると食欲が出てついつい食べ過ぎてしまったり、ダイエットをしているのに体重が減らなくなったりするのは、身体の自然な働きなのです。

プロゲステロンが低下しエストロゲンが上昇し出すまで、つまり生理前から生理が終わるまでは、痩せにくく、ダイエットがうまくいかなくなる時期ですが、逆に、エストロゲンの分泌が上昇している時期、つまり、生理が終わり排卵期に入る前の時期は、最もダイエットに適している時期だということが言えます。

生理前のダイエットに効果的な方法

生理前の痩せにくい時期を乗り越えるための効果的な方法をいくつかご紹介していきます。

1.マッサージ、足浴

生理前は栄養分や水分を溜め込む時期で、代謝が滞りがちになります。そのため、少しでも代謝を促すことで体重のキープや、むくみの軽減にも役立ちます。

マッサージや足浴は血液循環やリンパの流れが良くすることができ、老廃物の排泄を促進させます。また、血行が良くなり身体が温まることで、腹痛や腰痛などの生理痛を和らげる効果も期待できます。

さらに、マッサージや足浴にアロマオイルを取り入れるのも良いでしょう。
アロマオイルは、ストレス軽減やリラックス効果など、自律神経のバランスを調整する効能があると言われている、イランイランやラベンダー、ゼラニウムの香りがおすすめです。

2.おやつをナッツやドライフルーツにする

小腹が空いた時にはお菓子の代わりに、ナッツやドライフルーツをおススメします。ナッツからは生理中に不足しがちな鉄分やビタミンB6などを補うことができ、貧血や生理痛悪化の予防効果も期待できます。

また、ドライフルーツは栄養価が高く食物繊維が豊富なので、便秘の改善を図ることもできます。

3.ハーブティー

個人差はありますが、月経前症候群いわゆるPMSといって、腰痛や頭痛などの身体的症状や、情緒不安定になったり、イライラしやすくなるなど精神的症状が出現することがあります。

そこで、ハーブティーの香りによってリラックスすることで、過食の原因にもなるストレスを和らげたり、身体が温まることで血行が良くなり、腰痛などの軽減にもつながります。

生理前でも無理なダイエットは禁物

月経周期と女性ホルモンの関係、そして女性ホルモンそれぞれの作用はお分かりいただけたでしょうか。
女性ホルモンの影響によって、生理前から生理が終わるまでは、一時的に痩せにくい状態になります。

しかし、気にしすぎて過度に食事制限をしてしまうと、栄養不足になったり、代謝が悪くなってしまいますので、生理前は食欲がアップするからと言って、無理な食事制限はしないようにしましょう。

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