授乳中にダイエットしやすい理由とは?注意点も解説!

監修者

下野絵美

BESJ認定マットピラティストレーナー IBMF公認ファスティングカウンセラー ウォーキングアドバイザー 中高第1種教諭保健体育 等

妊娠中に増えた体重は授乳をすると自然に減るとよく耳にします。それは本当です!では、なぜ痩せられるのか?また正しい授乳中のダイエット方法をわかりやすく解説します。

母乳でダイエットができるというのは本当?

授乳でダイエット

授乳をすれば痩せられるって本当ですか?

下野絵美監修トレーナーからのアドバイス

BESJ認定マットピラティストレーナー IBMF公認ファスティングカウンセラー ウォーキングアドバイザー 中高第1種教諭保健体育 等

授乳をすることでダイエットができるというのは本当です。ただし、ただ授乳すれば痩せるというわけではありません。

授乳で痩せるためには、痩せるための授乳方法があります。
そして大切なのはなぜ痩せるのか知ることです。痩せる仕組みがわからないままなんとなく痩せてしまうと、卒乳や断乳後リバウンドしやすくなります。

ではまずはなぜ授乳で痩せるかを解説しましょう。

授乳の消費カロリー

授乳でカロリー消費
◯授乳の消費カロリー
母乳1mlあたり約0.65kcal消費します

だいたい10分程度の授乳で65kcal消費することになります。そうすると1日10回ほどの授乳をした場合、650kcal消費します。

痩せるには摂取カロリーより消費カロリーが上回ると痩せます。出産後の食事の量が急激に増えたりしなければ、授乳による消費カロリー分痩せることになります。

ちなみに650kcalを運動で消費しようと思うと、個人差はありますが、だいたい以下の運動量が必要になります。
・ランニング2時間半
・ウォーキング6時間半
・テニス3時間

運動での消費カロリーの目安がわかると、授乳をすることが相当な運動量に匹敵することがわかります。
授乳期は、規則正しい食生活をしていれば摂取カロリーより消費カロリーが上回りやすくなり必然的に痩せるということになります。

ちなみにご飯1膳が約235kcal、食パン1枚約177kcal、ショートケーキ約292kcal、チョコレートケーキ約352kcalです。
授乳中お腹がすき、多少食べ過ぎても太らないのは授乳の消費カロリーのおかげです。

授乳でやせるためにしてはいけないことは?

授乳をすることで消費カロリーが上がるので、痩せたいからと言って食事制限をする必要はありません。むしろ、赤ちゃんにしっかり栄養を送るために、ママがきちんと栄養を摂らなければ行けません。

ただ、授乳をするとお腹がすきやすくなります。赤ちゃんに栄養を送るためと必要以上に食べたり飲んだりする暴飲暴食を繰り返してしまうと痩せません。
むやみに甘いお菓子やスナック菓子などを食べてしまうのもNGです。

母乳ダイエットの方法と注意点

◯過度なダイエットは禁物
授乳中はダイエット禁止
産後は睡眠時間が減ったり、思い通りにいかない育児にイライラしてしまったり、自分の時間が取れなくなりストレスをためてしまったり、疲れが取れにくく感じることが多くなります。ホルモンバランスの乱れなどにより、情緒不安定になってしまうこともあります。

そんな中ダイエットで色々なことを制限してしまいダイエットをすることがストレスに感じるようになると、家族に当たってしまったり暴飲暴食をしてしまったり、いいことはひとつもありません。そのため無理なダイエットは禁物です。

必ず過度なストレスにならないようにダイエットを行って下さい。

母乳ダイエットのやり方

◯栄養バランスの良い食事

栄養バランスの良い食事
まずは妊娠中に増えた体重を落とすために、今の食生活を見直しましょう。1日何を食べたか細かくメモを取ることもお勧めです。授乳をすれば痩せるから、何を食べてもいいというわけではありません。
栄養バランスのよい食事を心がけましょう。スナック菓子や甘いものばかり食べてはいけません。

また、授乳中の糖質制限は栄養が偏ってしまうためお勧めしません。赤ちゃんに良質な栄養を送るためには、糖質も必要な栄養素です。

体重を落とすにはこれだけでいいんです。

食事を見直して改善するだけでいいんですか?

下野絵美監修トレーナーからのアドバイス

BESJ認定マットピラティストレーナー IBMF公認ファスティングカウンセラー ウォーキングアドバイザー 中高第1種教諭保健体育 等

食事を見直して頂ければ体重だけは産前に戻るでしょう。ただ、産後のダイエットというのは、体重だけでなく体型も戻さなければいけません。

そのためには運動をすることが必要不可欠です。また運動をすることで卒乳や断乳後のリバウンドを防ぐことができます!

◯産後のおすすめの運動
産後のピラティス・ヨガ
産後は骨盤まわりが緩んでいます。ピラティスやヨガで骨盤まわりを鍛えましょう。

骨盤まわりを鍛えることでぽっこり出てしまっている下腹や、大きく開いてしまったお尻を改善できます。それから妊娠中や育児中の姿勢が悪くなってしまていることが多いので背中を鍛えて姿勢改善をしたり、効率よく脂肪燃焼ができる脚を鍛えることもお勧めです。

産後の運動は、産後の体調や身体の状態に個人差がありますので、検診時などに医師に運動をしてもいいか確認することも忘れずに行ってください。

<運動開始の目安>
自然分娩の方は産後1ヶ月、帝王切開の方は産後3ヶ月からです。

母乳ダイエットでリバウンドしてしまう人はこんな人!

産後のリバウンド

せっかく授乳で痩せたのに、卒乳や断乳した途端リバウンドをしてしまうという話をよく聞きます。なぜリバウンドしてしまうんですか?

下野絵美監修トレーナーからのアドバイス

BESJ認定マットピラティストレーナー IBMF公認ファスティングカウンセラー ウォーキングアドバイザー 中高第1種教諭保健体育 等

では、リバウンドしやすい人には特徴があります。その特徴を知っていれば母乳ダイエット後のリバウンドを防ぐことができるので、ぜひ覚えておいてください。

母乳ダイエットでリバウンドしてしまう人の特徴

①卒乳後も同じカロリー摂取を続ける
授乳することで痩せる仕組みを知らないままいつの間にか痩せた人は要注意です。

授乳中に多少食べる量が増えたり、お菓子を食べたりしても太りにくい理由は、あくまで授乳による消費カロリーのおかげです。
離乳食が始まり授乳が減っていく時期や、卒乳、断乳をする時期になると急に授乳による消費カロリーが減ります。

そのためしっかり食生活をそこで調整しなければ、消費カロリーより摂取カロリーが増えてしまいやすくなるためリバウンドしてしまいます。

②授乳中に運動をしない
運動をせずに痩せた人も要注意です。

運動をせずに痩せた方は、体重は戻ってもそれは筋肉量が落ちている可能性が高いです。そうなると代謝量も落ちてしまい痩せにくく脂肪をため込みやすい身体になっています。食生活も気をつけているのに太ってしまう人はこのパターンが多いです。

下野絵美監修トレーナーからのアドバイス

BESJ認定マットピラティストレーナー IBMF公認ファスティングカウンセラー ウォーキングアドバイザー 中高第1種教諭保健体育 等

授乳後のリバウンドは気をつけましょう!

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