痩せすぎの原因と改善方法!モデルのような体型は危険!?

監修者

高山 菜緒

日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200

雑誌に載っているようなスラっと痩せたモデル体型になりたい!と思ったことはありませんか?でも痩せすぎは実は危険かもしれません。その理由や改善方法を詳しく解説していきます。

モデルのような痩せすぎは実は危険?

モデルのようにスラッとした体型になるにはどうすればいいんでしょうか?

高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス

日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200

ちょっと待ってください!痩せて綺麗な身体になるのはもちろん良いことですが、日本人の女性は「世界一自分のことを太っている」と思い込んでいます。痩せすぎは絶対にダメです!まずはどのくらいの体重を目指すべきか見ていきましょう。

芸能人やモデルに憧れてダイエットを始める方、着たい服が痩せてないと似合わないから自分も細くなりたい、など思ったことはありませんか?特に日本人の芸能人やモデルは細くて綺麗な方が多いです。しかし痩せすぎることで自分の体調に変化が現れたりすることもあります。なぜ、痩せすぎるといけないのか、説明していきます。

日本人の健康体重

まず、皆さんは日本人の健康的な体重を知っていますか?健康体重を見る目安としてBMIがあります。BMIとは、ボディマス指数のことで、体重と身長の関係から算出される、人の肥満度を表す体格指数です。計算式は以下のとおりで、身長はcmではなくmで計算します。

体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))=BMI

この計算式で出た数値が自分のBMIです。健康的なBMIは22と言われ、病気にもっともかかりにくい状態とされています。またBMIが18.5未満の方は痩せ型、18.5~25未満の方は標準、25以上の方は肥満型とされています。WHO(世界保健機構)の基準では16以下を痩せすぎとされ、反対に30以上を肥満と定めています。

またBMIが22のときの体重が適正体重となりますが、(身長(m)×身長(m))×22で適正体重を求められます。身長が160㎝であれば適正体重は56.32kgとなります。

えっ、思ったより体重ありますね!

高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス

日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200

思っているより多かったと感じる方もいらっしゃると思います。芸能人やモデルを見ているからこそ、痩せている=健康というイメージがついてしまっているのです。

痩せすぎてしまう原因

上記の計算式で適正体重以下だったりBMIが18.5以下だった方、いらっしゃると思います。生まれつきの体質や骨格などで太れない、または痩せてしまうなど色々ありますが、主な原因は身体的なものと心理的なものがあります。

①胃腸が弱く栄養の吸収が悪い
胃の消化能力が低く、腸でも栄養を吸収しにくい方は、一般的な食事を食べても太ることが出来ずに、ちょっと食べないとすぐに痩せ過ぎの状態になってしまいます。また、食事の栄養バランスが悪いと内臓機能の低下にもつながり、胃腸で食べたものをしっかり消化吸収できないのでどんどん痩せる原因になります。

②胃下垂である
胃下垂は、痩せ型の人に多くみられます。胃は本来、お腹の中でもおへそより上の部分に少し曲がった形で収まっているのですが、胃の形が何らかの原因で変わってしまうと胃角と呼ばれる胃の曲がり角の部分がおへそよりも下に落ちてきてしまうことがあり、このような状態になってしまったものを胃下垂と呼ぶのです。

胃下垂であると食欲不振、消化不良になり、結果として痩せるということも考えられなくはないですが、栄養を吸収しにくいだけであり、単に栄養失調に陥っている状態なので痩せてしまうことが多いのです。

③摂食障害
摂食障害は拒食症や過食症のことです。ここでは拒食症について説明します。

拒食症を発症する50%はダイエットがきっかけです。ダイエットで急激に痩せ、食べるとどんどん太ってしまうのではないかという異常な恐怖を感じたり、一回痩せると、前の体重に戻るのが怖いと感じたことはありませんか?少しのストレスなどもきっかけになり、摂食障害を発症してしまう可能性があります。

また、ただ体重を落とせばいいということではありません。綺麗な身体になりたいのであれば筋肉のない痩せ細った身体、いわゆる「やつれた」ような体型は好ましくありません。
モデルの方たちも一生懸命筋トレをして筋肉をつけることであの体型を作っています。

えっ!?そうなんですか?それは意外でした。

高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス

日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200

結構ハードな筋トレをしていたりするんですよ!詳しくは以下の記事を参考にしてください。

痩せすぎのリスクを回避しよう

先述で述べた通り、痩せすぎてしまう理由としては様々です。もちろん生まれつきの遺伝子で太りにくい体質の方もいますが、自分の身体なので自分でコントールできることがほとんどだと思います。

では、痩せすぎてしまうリスクを見ていきましょう。

痩せすぎのリスクとは

①骨粗鬆症
骨密度が最も高くなるのは中学生から20代までと言われています。骨の成長に大切な時期に極端なダイエットを繰り返すと、カルシウムが不足し骨密度が低下してしまうため、歳を重ねるにつれて骨粗鬆症になるリスクが上がります。
 
②貧血
食事量が全体的に少なかったり、吸収しにくい体質の方は必要な鉄分が不足してしまいます。鉄が不足すると、細胞に十分な酸素を運ぶことができなくなるため、疲れやすい・だるいなどの自覚症状が出てきます。貧血は特に男性より女性に多く起こりやすいと言われています。

③糖尿病
糖尿病は肥満の方に多いと思われがちですが、実は痩せていても発症する病気です。痩せている人は『異所性脂肪』という脂肪がたまりやすく、痩せている人は内臓や皮下の脂肪の貯蔵能が低いために『異所性脂肪』が増えやすいために糖尿病のリスクが高くなります。

④ホルモンバランスの乱れ
痩せ過ぎるとホルモンの分泌が低下しバランスを崩してしまう可能性が高くなります。特に女性の場合はその傾向が顕著に表れやすくなり、生理不順や肌荒れ、冷え症など様々な健康被害が表れやすくなるので注意が必要です。最悪の場合、不妊にもつながるので女性の痩せ過ぎは非常に危険です

危険な痩せすぎを回避・改善する方法

痩せすぎは身体にとってデメリットが多くなります。では、この痩せすぎを回避するために意識したほうがいいことは何でしょうか?一つ一つ確認していきましょう。

①栄養バランスの良い食事を摂取する
基本中の基本ですが、バランスの良い食事を摂るように心がけましょう。栄養バランスを考えるときに役立つものが『三大栄養素』です。三大栄養素とは、炭水化物、脂質、たんぱく質を指します。これらが人間の身体を支える栄養素の柱となっているのです。

さらにビタミン・ミネラルを加えることによって『五大栄養素』となります。人の身体はほとんどは食事によって作られているので大事なのはやはり食べること。まずは3食栄養を考えて食べるようにして見ましょう。また、消化不良などを起こしやすい方は酵素を取り入れて見ましょう。食物酵素によって、消化を助ける働きになります。

②運動や筋トレを行う
痩せすぎたり筋肉量が少ないと内臓機能の低下や胃腸などにも不調が現れたりもします。改善するためには軽い運動や筋トレ、ストレッチを日常に取り入れてみましょう。運動をしたら余計に痩せてしまうのではないか?と思いますが、脂肪燃焼を目的としているわけではないので一日に10〜20分程度でOKです。しっかり身体を動かすことで内臓にも刺激がいき、内臓機能を高めてくれるのです。

筋トレなどが難しければ簡単なストレッチやヨガなどでも効果的です。運動をすることで身体に負荷をかけるので骨粗鬆症の改善や、ストレスの発散にも繋がるので一石二鳥ですね。

③プロテインやサプリメントを活用する
食事だけでは吸収しにくいという方は体内に吸収されやすいプロテインやサプリメントを摂取して見ましょう。液体や錠剤は胃の中で吸収されやすいので取り入れて見るのもいいと思います。

健康的なダイエットで美しい身体を目指そう

高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス

日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200

メディアに出ている方は確かに細くて綺麗な方が多いです。しかしそういった方は身体を作ることも仕事でありパーソナルトレーナーなどのプロがついていたりで健康を維持しています。

痩せたからといって綺麗になれるとも限らないです。人にはそれぞれ自分に合った体型があるのでしっかり自分の身体と相談しながら身体を作ることが大切になります。危険な状態になる前に、どんな体型が健康的か考えてみてください。

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