みかんの糖質は?糖質制限ダイエット中に食べてもよい?食べると太る?

みかんの糖質はどれくらいか?みかんは食べると太るのか?糖質制限ダイエット中にみかんは食べても良い食べ物なのか調べます。他の食べ物とみかんを比較することにより、糖質量等をまとめます。

みかんと糖質ダイエットについて

みかんとは

通常の場合、日本の食卓で「みかん」という場合には、うんしゅうみかん(温州蜜柑)を指します。
ちなみにウンシュウ(温州)とは、中国にある浙江省の温州に由来しますが、ここはみかんの名産地であります。
つまり、みかんの産地によって名前が付けられているのではなく、名産地にあやかって名前をつけたということです。

みかんは植物学上は常緑低木の「木」のことも指しますが、一般的に馴染み深いのはそれに実る果実でしょう。
日本国内でも多くが食用の果実として栽培されています。
生産上位の都道府県は和歌山県や愛媛県、静岡県などが挙げられます。
続いて、熊本県や長崎県、佐賀県や愛知県などがランクインしてくるでしょう。
みかんに関しては国内産が十分に流通していると言えます。

みかん栽培においては温暖であり、日当たりの良い場所がベストです。
さらに、風当たりや水はけの良い斜面が好条件となっています。
結果として、日本国内の主な産地は太平洋や瀬戸内海に面していることが多いようです。
一方で、近年では栽培技術の向上によって、ビニールハウス栽培や温室栽培などのハウス栽培が可能となりました。
ハウス栽培(ハウスみかん)の多い都道府県としては佐賀県や愛知県、大分県などが上位にランクインしてきます。
この結果(ハウス栽培)として、みかんはほぼ一年中流通にのり、目にすることになりました。

最近では家庭での消費量が3位へと転落しているみかんですが、元々は日本で最も消費量の多い果実でした。
一度、家庭での消費量がバナナに追い抜かれ、その後はリンゴにも追い抜かれてしまいました。
しかし、今でもバナナ、リンゴに次ぐ第3位の果実として人気があります。

美味しいみかんは含まれている酸と糖の量やバランスで決まります。
糖度以外にも酸の量とその両者のバランスが大切なのです。

このように美味しく人気のあるみかんですが、ダイエットに向いているのかをこの本文中では調べます。

糖質とダイエットの関係について

糖質イコール食べ物中の炭水化物と考えてほぼ間違いありません。
厳密な意味では炭水化物とは糖質プラス食物繊維のことを指しますが、食物繊維はほぼエネルギーとなりません。
そのため、ダイエットで語られる糖質とは炭水化物とほぼイコールの存在です。

さて、糖質は体の中で働く主要なエネルギー源のひとつです。
糖質1gあたり4kcalほどのエネルギーを埋めると言われています。

糖質の特徴的なこととしては、すぐにエネルギー源に変わることが挙げられるでしょう。
一方で、糖質は体内に入ると血液中でブドウ糖という形で存在します。
このブドウ糖は脳にとって唯一のエネルギー源となるものであると言われ、体だけでなく脳もまた糖質が足りなければうまく働かなくなると考えられています。
これから触れる糖質制限ダイエットでも、あまり糖質を制限しすぎてしまうと日常の生活に支障をきたすおそれがあることが示されているため、ダイエット時には注意が必要です。

さて、この糖質ですが血液中に大量に含まれた状態、つまり血糖値が高い状態になってしまうとインスリンが働き出します。
インスリンは最終的にブドウ糖を中性脂肪へと変え、脂肪という形で体に蓄えてしまいます。
そのため、ダイエット中には血糖値を上げないように糖質を控える事が一つの方法として考えられており、これを糖質制限ダイエットと呼びます。
また、糖質の量に依存するだけでなく、血糖値を上げやすい糖質、上げにくい糖質というものが存在し、これはGI値で表されます。
糖質制限ダイエットでは低GI値の食べ物にこだわることが多いです。

先にも触れましたが、糖質制限ダイエットで厳密に糖質をゼロに近づけてしまうと支障が出る可能性が高いため、まずは一食の食事をより低糖質なものに置き換えるなどからはじめてみると、ダイエットを長く続けることができるでしょう。
今回はみかんがそのような存在になれるかを調べます。

みかんの糖質とカロリーについて

みかんの糖質とカロリー

みかんの糖質とカロリーについて調べます。
みかん1個分の重量はほぼ100gです。
これはみかん・生の数値を持ってきています。

みかん1個分(100g)あたり

・糖質:12.0g
・カロリー:46kcal

数字の印象からは糖質もカロリーも高くないと感じます。
しかし、他の食べ物と比べてみなければ確かなことはわからないでしょう。

みかんと他の食べ物を比較

みかんの100gあたりの糖質とカロリーと他の食べ物の糖質とカロリーを比べます。

100gあたりの糖質
・みかん:12.0g
・りんご:15.5g
・バナナ:22.5g
・メロン:10.4g
・オレンジ:11.75g
・いちご:7.68g
・米:37.1g
・食パン:46.6g
・ベーグル:54.6g
・そば(茹で):26.0g
・うどん(茹で):21.6g

100gあたりのカロリー
・みかん:46kcal
・りんご:57kcal
・バナナ:86kcal
・メロン:42kcal
・オレンジ:47kcal
・いちご:33kcal
・米:168kcal
・食パン:260kcal
・ベーグル:275kcal
・そば(茹で):132kcal
・うどん(茹で):105kcal

みかんの糖質やカロリーは他の食べ物と比べても、やや低めから低いといった評価が妥当でしょう。
ここでは数値を出していない多くの食べ物と比べても同じ傾向を示しています。
様々な食べ物と比較して糖質、カロリーともに低めの水準にあります。

みかんは糖質制限ダイエットに向きか

みかんはほとんどが水分であるため、お腹もちが悪いです。そのため主食をみかんで置き換えるような使い方はできません。
一方で、糖質・カロリー共に多くないため、間食として食べることは大きな問題にはならないでしょう。

また、みかんに含まれている糖分は果糖です。
果糖は体内で比較的吸収されにくい性質を持つと考えられており、みかんを糖質制限ダイエット中に食べやすくする事実でしょう。

みかんの栄養と食べ過ぎ

みかんの栄養価

みかんの成分にはビタミンをはじめとした栄養素が豊富です。
ダイエットで不足してしまう栄養を補う働きも期待できます。
もっとも、それはあくまでも適量を口にする場合に限ります。

さらに、みかんの白い筋には「ヘスペリジン」と呼ばれる成分が含まれており、動脈硬化やコレステロールなどに効果が期待できます。
他にもいくつもの身体に良い栄養素が含まれていることが確認されています。

みかんの食べ過ぎは悪影響?

「柑皮症」というものがあります。
オレンジ色の色素を形成するカロテノイドは、脂肪にくっつきます。
みかんにはこのカロテノイドが含まれているため、大量に食べると一時的に皮膚が黄色くなることがあります。
これは、あくまでも一時的な症状であるため、健康に対する悪影響等はありません。
また、この症状が出るほどに食べるような真似は、ダイエット中にはしないようにしましょう。

甘いみかんを食べると、糖尿病の心配をする人もいるでしょう。
しかし、みかんに含まれる成分「β‐クリプトキサンチン」が、糖尿病に効果的だと考えられています。
また、ダイエット中に糖尿病になるほどに糖質を摂るような真似は控えるようにしましょう。
これはどの食べ物でも同じことですが、糖尿病を気にしなければならないほどに多くを食べるような真似は慎むようにしましょう。