【プロトレーナー解説】有酸素運動は体重を減らしたり脂肪を燃やすトレーニングですが、どれくらい行なっていますか?毎日行っているのか、または一日おきで行なっているのか?有酸素運動をどれくらい行うとダイエットに効果的なのかを解説します。
毎日の有酸素運動は逆効果?
ダイエットのためにランニングを始めました!
高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス
日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200
それはとてもいいですね。ちなみにどのくらいの頻度でランニングをしていますか?
毎日走ってますよ!
高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス
日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200
素晴らしいです!ただ毎日のランニングは注意しないと逆効果にもなり得ます。効果を100%享受するためにも注意点やコツを紹介します。
なぜ有酸素運動を毎日行うのが逆効果と言われるのか
また、脂肪の分解を早める方法があります。それは「成長ホルモン」を出すことになります。これは脳下垂体という司令塔からの命令により成長ホルモンが分泌し始めて、骨や筋肉を成長させてる働きがあるのですが、脂肪も分解させる働きもあるのです。成長ホルモンは基本寝ている時に分泌されますが他にも筋トレを行う事によって分泌させることが可能です。高負荷な筋トレは必要ないので、簡単なスクワットやプッシュアップなどを行うと脂肪燃焼がより効果的に行われます。
筋トレをして筋肉を付けるためには「成長ホルモン」が欠かせないことを知っていますか?「成長ホルモン」の分泌量を増やすことで筋トレの効果を上げるための筋トレをご紹介します。
ダイエットにおける有酸素運動はあくまでゆったりとした有酸素運動を行うことが大切です。先ほども述べたように長く続けるほど脂肪燃焼しやすくなるのでジョギングを10分で終わらせるよりはウォーキングを20分続ける方がダイエットには効果的なのです。そこで大事なのが運動強度。どれくらいがゆったりとした運動なのか分からないという方は一度心拍数を測って見てください。
心拍数は『220−年齢』で最大心拍数を計算できます。
ゆったりと行う運動の心拍数は、40〜65%ほどの運動強度なので目安として先ほど計算した最大心拍数から×0.6をすると脂肪燃焼に適した心拍数になります。30歳であれば(220−30)×0.6=114拍/分となります。
この運動強度(80%〜)を大幅に越えるとゆったりと行う有酸素運動を超えてしまっているので、無酸素運動に変わってしまう場合があります。筋トレが無酸素運動にあたります。
無酸素運動になると筋肉にあるエネルギーを使用するため、脂肪燃焼がしにくくなってしまいます。人によって心拍数の上がり方は違うので、軽いジョギングランニングを行う事で無酸素運動に変わってしまう場合があります。このように運動強度の高い有酸素運動をしている場合は、毎日行うと身体の回復が追いつかず、逆効果となってしまうのです。
【プロトレーナー解説】ランニングに心拍数を活用すると様々なメリットがあります。ランナーの心拍数の活用方法、心拍数の計測方法、心拍数と運動強度の目安、おすすめの心拍数計測グッズをご紹介します!
有酸素運動と無酸素運動の違い
【プロトレーナー解説】『筋トレと有酸素運動ってどちらからやればいい?』一度は疑問に思ったことがある方も多いはず。筋トレと有酸素運動の順番によってトレーニングの効果は変わって来るのです。その効果をトレーニングの目的別に解説していきます。
運動強度が高くなってしまった場合どうなるのか?
超回復が行われる
超回復とは筋トレなどの無酸素運動により小さな損傷を受けた筋肉が、栄養や休養を受けることで修復され、以前より筋肉量が増すことを言います。休ませることで筋肉が大きくなるということです。ダイエットを行うときの有酸素運動のエネルギーは主に脂肪なので、この場合無酸素運動に比べて筋肉はさほど使われないので超回復は行われません。
筋トレでも脂肪は燃焼されている
有酸素運動は筋肉を分解する
筋肉が落ちてしまうと基礎代謝量も下がってしまうのでダイエットにはしっかりたんぱく質を摂取し、有酸素運動と筋トレを一緒に行うことが重要になります。また食事制限をしていると脂肪は落としやすくなりますが極端に減らしすぎて有酸素運動のみ行なっている時はリバウンドに繋がりやすいのでバランスよく食事をとり、筋トレも行うようにしましょう。
近年、運動目的のみならず趣味としてジョギングを行う人も増えています。それだけ健康面での恩恵が大きいのですが、一方で「筋肉を減らしてしまう」という弊害もあります。ジョギングで体重が減った場合、もしかしたら筋肉まで減少しているかもしれません。ここではジョギングで筋肉が減る原因と対策を紹介していきます。
強度によって有酸素運動は毎日行ってもOK!
高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス
日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200
ゆったりとした有酸素運動を長く続けることがダイエットの近道になりますよ。
・毎日行う際はゆったりとした有酸素運動で行う
・目安はMETSや心拍数を測るようにする
・心拍数は(220−年齢)×0.6で計算した数字が脂肪燃焼に向いている運動強度である
・ダイエットに向いている運動強度は40〜65%、80%を越えると高強度になる
・成長ホルモンを分泌させると脂肪燃焼効果が高まる
・運動強度が高くなると有酸素運動から無酸素運動に切り替わる
・運動強度が高くなると有酸素運動では行われない超回復が必要になる
・超回復は損傷した筋肉を栄養や休養を取る事によってさらに筋肉が大きくなる事である
・無酸素運動のエネルギーは主に糖質であるが脂肪も使われる
・有酸素運動と無酸素運動の違いは酸素を使うか使わないかの違いと使うエネルギーの違いである
・有酸素運動がダイエットに向いていると言われているのは無酸素運動に比べてカロリー消費が多いからである
・有酸素運動だけ行うと筋肉のタンパク質が分解される
・筋肉が分解されてしまうと基礎代謝が下がってしまい、痩せにくくなる
・ダイエット中は有酸素運動だけではなく筋トレも同時に行うことが大切
・筋肉が分解しにくくなるようにタンパク質の摂取も忘れないようにする
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