三角のポーズは、サンスクリット語ではウッティッタ・トリコーナ・アーサナと言い、手足を伸ばして三角形に全身を広げたポーズのことです。ウッティッタは「伸ばした」、トリコーナは「三角」の意味。難易度は中級レベル。ウエストを引き締め腰痛を緩和し、疲労や便秘を解消する効果が期待できます。
三角のポーズのやり方・コツ
ヨガ教室で三角のポーズが上手く出来ませんでした…
多田羅 理恵監修トレーナーからのアドバイス
IHTA国際ホリスティック協会認定 ヨガインストラクター,APメディカルヨガインストラクター,ベビーヨガレッヂ取得,Studio Maria 登録ヨガ講師
三角のポーズの難易度は中級者向けなので初心者がいきなりやるには少し難しいかもしれませんね。まずは三角のポーズのやり方を解説します。
やり方その① 脚を大きく開いて立ち、両手を肩の高さに開く
両腕を肩の高さに広げて、床と平行になるようにします。このときに手のひらは下向き。おへそと顔は正面に向くように立ちましょう。
肩が上がりやすい人は、一度肩を前から上、後ろに回してから首を長く保てるようにするのもポイントです。立ち姿勢だけでも、日頃の癖がでるものです。鏡があると姿勢が意識しやすくなるのでじっくりとこのポーズと向き合いたいという方には、足の向き・両腕の高さ・おへその向きなどを鏡で確認していくこともよいでしょう。姿勢を良くしようとしてありがちな、肋骨が開いて反り腰になることのないように気をつけましょう。
最後の完成形のポーズだけに目を向けるのではなく、スタートの時点から意識をするだけでずいぶんとポーズの深まりが変わります。ヨガの効果を最大限に引き出すために、準備段階から意識していきましょう!
やり方その② 上体のみをゆっくり真横にスライドさせます
そして上体が動いても、足裏の3点(親指の付け根、小指の付け根、かかと)でしっかりとマットを踏みましょう。この段階ではすでにお腹の力が必要なので、ついつい頑張りすぎて息が止まってしまうことのないよう、呼吸は忘れずに行います。体側が縮まってしまわないように注意しましょう。
やり方その③ 吐く息とともに手を足の方向に、反対の手は天井方向に倒します
両手が一直線になるように伸ばしましょう。頭頂が引っ張られるようなイメージで、顔は天井に向け、頭を床方向に落とさないように気をつけましょう。三角のポーズでは、両体側の伸びを意識すること、上半身と胸を開きウエスト部分から背骨をねじる意識を持ちます。両足はどこも浮かないように、親指の付け根やかかとでしっかり床を押すようにします。このままポーズをとったまま5呼吸ゆっくりと行います。右が終わったら左も同じように行いましょう。
三角のポーズの効果効能とは?
多田羅 理恵監修トレーナーからのアドバイス
IHTA国際ホリスティック協会認定 ヨガインストラクター,APメディカルヨガインストラクター,ベビーヨガレッヂ取得,Studio Maria 登録ヨガ講師
やり方については理解できましたか?
はい!
多田羅 理恵監修トレーナーからのアドバイス
IHTA国際ホリスティック協会認定 ヨガインストラクター,APメディカルヨガインストラクター,ベビーヨガレッヂ取得,Studio Maria 登録ヨガ講師
それでは次は三角のポーズの効果について解説します。
ポーズだけを見ていると簡単そうに見えますが、あまり無理をすると逆に腰を痛めてしまうことが考えられるので、あらかじめ手をつく位置を決めずに、身体を倒す角度や腰への負担のかかりかたをよく感じながら、無理のないレベルで始めましょう。初心者や不安のある方は、壁に背中をつけてサポートしながらゆっくり始めるのもいいです。壁を使うと背中の接地面を感じやすいので、前かがみになったり、お尻が突き出てしまうのを防ぐ効果もあります。
三角のポーズは、胸を開くことで深い呼吸ができるようになり、眠気や倦怠感を解消し、全身に活力を与えて元気にしてくれるポーズです。
また体幹を強化し、股関節の柔軟性も高めてくれます。普段あまり使わない体側をストレッチすることで、骨盤・背骨・わき関節の歪みを解消します。全身に活力を与えて、気持ちを安定させ元気にしてくれるポーズです。
さらに、腰痛だけでなく便秘の改善や血行促進などの効果が期待できるともいわれています。
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三角のポーズは一つじゃない!自分に合ったポーズを
骨格も体型も柔軟性も人それぞれです。できることからゆっくりと、今の自分に合った無理のない範囲でポーズをとることが、結果的には身体を痛めることなく目指す完成系に近づく近道なのです。
綺麗にポーズをとりたい!と思うのは、皆同じ。とはいえ、ポーズの形ばかり気にしていると、ヨガ本来の目的である効果や、心の静寂を感じられなくなってしまいます。こうなってしまうと本末転倒ですので、あくまでも今の自分に合ったポーズを考え、無理なく楽しめるようにしましょう。
三角のポーズの注意点
膝を伸ばしすぎると、膝裏から大腿骨、お尻周りの筋肉に過剰に負担がかかるため、筋肉を痛めてしまう原因になります。特に、ポーズに慣れてきた方に多いのが、この過伸展による痛みです。大腿骨のハムストリングスを深く伸ばしすぎることは、効果も気持ちよさも半減させてしまいますので、痛すぎるところまではやらず、常に気持ちよさを感じるところでやめておくのがポイントです。
できないときはヨガプロップス(補助具)を使ってみて!
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多田羅 理恵監修トレーナーからのアドバイス
IHTA国際ホリスティック協会認定 ヨガインストラクター,APメディカルヨガインストラクター,ベビーヨガレッヂ取得,Studio Maria 登録ヨガ講師
ヨガそのものをお休みしなければいけない状態にならないために、慣れてきたころこそもう一度ポーズを見直す機会としてプロップスを活用し、正しい身体の位置をもう一度確認しながら、徐々にポーズを深めるようにしましょう!
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