【プロトレーナー監修】ダイエットと言えばジョギングやランニング。走ると一言によってもその目的によって走り方が変わることをご存知でしょうか?今回はダイエットのために走ることは正しいのか?またどんな走り方がダイエットに効果的なのか説明します。
走る方がダイエット効果が高い
ランニングは確かにダイエットに効果的な側面もあるのですが、ダイエットのため(脂肪燃焼のため)に走るにはコツが必要になります。
例えば「痩せるぞ!」と意気込んで頑張り過ぎてしまってはダイエットには効果的でなくなってしまう可能性があるのです。
その理由は主に2つあり、1つは速いスピードで走りすぎてしまい、脂肪ではなく糖質がエネルギーとして消費されてしまうことです。
心拍数が高くなると体内で消費されるものは脂肪ではなく糖質になってしまいます。
もう1つは「継続のしにくさ」です。
普段あまり運動をしない方が急に頑張って自身の体力の限界までやり切ることはつらく、モチベーションを維持することが難しくなります。
沖 和彦監修トレーナーからのアドバイス
NESTA ハートレートスペシャリスト
ランニングは始めて半年以内に辞める人が7割ほどです。(2013年度データ)ダイエットは継続が何よりも重要です。「どうやったら継続しやすいか」を常に考えましょう。
ランニングは非常にダイエットに効果的です。ウォーキングをするよりも、ランニングのほうが消費カロリーを上げやすく、ダイエット効果ははるかに高いです。今回は、こういったランニングの消費カロリーとダイエット効果について、くわしく解説していきます。
ダイエットするなら朝のランニングが良い
朝の運動は、体内時計の調子を整え、日光を浴びながら走ることによって、目が覚めたり体調も整ったりしやすくなります。走ることによって交感神経が活発になり、全身運動であるため脳にも血流が行き、1日の生産性が上がるのです。
ダイエット効果としても、朝のランニングは日中や夜よりも優れています。
有酸素運動は通常開始後20分間は脂肪よりも糖を優先的にエネルギーとして消費し、20分程度経過するとだんたん脂肪の燃焼割合が高くなってきます。
夕食を食べた後、朝まで絶食状態が続きます。そのため、朝方は体内で糖質の貯蔵量が非常に少なくなっています。
つまり、絶食状態が長く続いた朝にランニングをすると、脂肪が燃焼される効率は俄然高くなる、という理屈なのです。
夜にランニングをすると交感神経が優位になるため寝つきが悪くなる可能性があるため、あまりオススメできません。
朝のランニング効果について詳しくは以下の記事を参考にしてください。
ここ数年で朝や夜(夕方)にランニングをしている人をよく見かけるようになりました。趣味で走る方や健康目的、ダイエットで走る方など様々ですが、実際はどんな効果があるのでしょうか。朝型と夜型での効果の違いを紹介します。
走る時は心拍数管理も一緒にしましょう
数式は、『(220 – 年齢)-安静時心拍数}×運動強度(%)+安静時心拍数』となり、この中の運動強度は日ごろの運動習慣によって40~70まで変動します。
今まで継続的な運動をしていなかった場合は、強度を40として計算すれば適正となるはずです。
ちなみに、安静時心拍数は座った状態で、手首の内側(親指側)に人差し指と中指をあてると脈を感じることができます。10秒で何回脈を打ったのか数え、その数字×6で自身の安静時の脈が出ます。
走る運動に慣れていない場合は、ランニングを始めると、この目標心拍数を簡単に上回ってしまうため、走ることを体が覚えるまでは、毎日しっかり測定した方が、効率の良いダイエットをすることができます。
心拍数を計るには、ランニングウォッチがあると便利です。以下の記事にランニングウォッチの効果や使い方を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ランニングの際に、ランニングウォッチを活用していますか?ランニングウォッチを上手く活用することで、1回の練習効果を2倍にも3倍にもアップすることができます。今回の記事では、そのランニングウォッチの活用方法について解説します。
ダイエットに適した走るスピードは?
そうは言っても一人で走りながら効果的な速度を意識するのは大変ですよね。
そこで、かんたんな目安として、「会話しながら走ることができるか」という判断基準を覚えておくと良いでしょう。
ダイエットには有酸素運動が効果的なので、走るときにも酸素を取り込めるくらいがちょうどよいスピードとなります。走ることに慣れると、自然に速度もあがっていくので、無理をしないことが肝心です。ダイエットは継続することが一番大切だからです。
皮下脂肪が減るまでは時間がかかる
運動で痩せやすいのは、前者の内臓脂肪ですので、ランニングをするとまず最初に内臓脂肪が徐々に減りだし、その次に皮下脂肪が減りだします。
見た目に表れるのは皮下脂肪が減ったときですが、個人差はあるにせよそれまでには時間がかかります。
そういった意味でもダイエットは継続こそ命なのです。
前述したような、無理をしない、継続できるランニングをまずは心がけましょう。
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近年問題となっている生活習慣であるメタボリックシンドロームだけでなく、単純に健康の問題として内臓脂肪の増加が挙げられます。内臓脂肪は食事や運動などの生活習慣を改善することで減らすことができます。ここではその食事法と運動法についてご紹介します。
適したスピードで走ることはダイエットに効果的
室内でもこれらの条件を満たすのであれば、効果的に痩せられます。走ることが苦手な方でも、ウォーキングよりもずっと体感速度が速くなるので、集中して痩せたいのであれば、走ることをオススメします。
沖 和彦監修トレーナーからのアドバイス
NESTA ハートレートスペシャリスト
私はガーミンの235Jという心拍数を手首で取るタイプのものを使っています。
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