ヨガの骨盤矯正効果がスゴイ！そのメリットとは？

骨盤の歪みと一言でいっても、その歪み方は3種類あり、「傾き」「開き」「捻じれ」が複合しています。

実際にご自身の骨盤の歪みを確かめてみましょう。

骨盤が開いているかの確かめ方は、仰向けになって全身の力を抜いた後に足を見ます。この時に、踵を軸にして約90°であれば正常ですが、それ以上開いている場合は、骨盤が開いていることになります。

骨盤の傾きや捻じれの確かめ方は、まず立った状態でおへその左右やや下あたりを手のひら全体で軽く触り、出っ張った部分を見つけましょう。

この出っ張りは「上前腸骨棘」と呼ばれ、骨盤前面で一番出っ張った部分です。この上前腸骨棘を指で押さえたまま、鏡の前で全体を見てみましょう。左右どちらかの位置が高くなっていたり、前後に捻じれていたりしていると思います。

整体やマッサージは一時的に骨盤の位置を矯正する効果はあるのですが、すぐに歪んだ状態に戻ってしまう場合が多いのです。

骨盤の歪みは、日ごろ長時間同じ姿勢を取っていたり、長年の姿勢の崩れから起こることがほとんどです。

女性の場合は妊娠や出産がきっかけとなって骨盤が歪んでしまう方も多いと言われています。

そのような方の場合、ただ骨盤が歪んでいるのではなく、骨盤周囲の筋肉のバランスが崩れています。普段の姿勢や身体の動かし方が「クセ」になっているので、整体やマッサージで一時的に歪みを解消してもまた元通りになってしまうのです。

しかし、ヨガは筋肉を緩めながら、それと同時に鍛えていきます。強張った筋肉を緩め弱くなった筋肉を強化するヨガは、骨盤矯正には最適といえるでしょう。

全身への効果として、「姿勢の矯正」「内臓が正しい位置に戻る」ことが挙げられます。

姿勢の矯正

脊椎や大腿骨は骨盤と連結しているので、骨盤矯正によって全身の骨格が整えられます。

逆に言えば、「猫背」や「Ｏ脚」などを治すためには、骨盤矯正は欠かせません。

真っすぐに育った観葉植物でも、植木鉢が歪んでいれば傾いてしまいますよね。骨盤は姿勢の基礎となる部分なので、骨盤の歪みを矯正することで、全身の姿勢が良くなります。

内臓が正しい位置に

内臓は骨盤周囲の筋肉が適切に働くことによって支えられています。

骨盤が歪んでいると、筋肉も強張った部分と緩んだ部分のバランスが崩れてしまうので、内臓を支えることができません。骨盤矯正をすることで、内臓が本来の働きを行えるようになり、結果的に便秘の解消や食物の消化・吸収も良くなり、美容や健康面で全身への効果が出てきます。

それでは、健康や美容面でのメリットを次の章から具体的にご説明していきます。

日本人に多いと言われるO脚やX脚は、骨盤の歪みが大きな原因となっていることが多いです。O脚やX脚を改善するには筋トレも必要ですが、根本的な原因である骨盤の歪みを解消することで、より効率的に治していくことができます。

また、ウエストのくびれを作るためにも骨盤矯正は効果的です。

くびれには腹斜筋や腹横筋という筋肉が関係しているのですが、これらは骨盤に付着しています。ヨガの骨盤矯正によってこの2つの筋肉は活性化するので、くびれを作ることができます。

さらに腹斜筋や腹横筋は内臓を支える役割も担っています。内臓が適切な位置にあることでくびれも作りやすいですし、栄養素の吸収率が上がることで美肌効果も期待できるでしょう。

腰痛に効果的

腰痛の原因は、主に腰部や背中の筋肉の強張りだと言われています。

腰部・背中の筋肉だけで身体を支え、腹筋が働いていないバランスの悪い姿勢となっています。ヨガでの骨盤矯正によって、腰部・背中の筋肉を緩めながら腹筋を鍛えられるので、腰痛を根本的に治すことができるでしょう。

肩こりも骨盤が起因となった脊柱のバランスの悪さが原因の場合が多いので、肩こりの解消のためにも効果的です。

冷え性やむくみの緩和

骨盤矯正は冷え性やむくみを緩和させることも期待できます。

骨盤内や骨盤の近くには、大きな血管やリンパ節が通っているので、骨盤が歪んでいると血流が悪くなってしまいます。

また、骨盤の歪みによって起こる腰部などの筋肉の強張りが血管の働きを悪くしていることもあります。これを解消することで、血流やリンパの流れが良くなるので冷え性やむくみが改善されるのです。

ヨガは美容や健康、アンチエイジングに良いのは知られているところですが、なぜ効果があるのかを理解しておくことが大切です。

ヨガに取り組んでいても、人によっては効果が出にくい場合もありますが、続けていくことで必ず良い効果を実感できる日が来るでしょう。

キレイな姿勢や健康はすぐに手に入れられるものではありませんが、身に付けば一生ものです。少しずつマイペースに取り組んでみてはいかがでしょうか。

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