ウェイトトレーニングこそダイエットに最適な理由

体重を落としたい、体脂肪を落としたいと思ってダイエットを始める方の多くは、ウォーキングやジョギングなど有酸素運動を行います。しかし、そんな方にオススメしたいのが「ウェイトトレーニング」です!なぜウェイトトレーニングがダイエットに適しているのか、その理由を解説します。

ウェイトトレーニングと有酸素運動の違い

ウェイトトレーニングというのは、自重やダンベル・バーベルといった器材を使い、筋肉に負荷をかけて筋力アップや筋肥大をさせるのを目的とした運動です。俗に「無酸素運動」とも言われます。

それに対して、有酸素運動はジョギングやランニングに代表されますが、比較的長時間の運動を通じて運動不足解消や脂肪燃焼によるダイエットを目的としています。

筋力アップと脂肪燃焼。この2つを聞くとどうしても「ダイエット=有酸素運動」というイメージを思い浮かべてしまいますが、実際にウェイトトレーニングにはとても大きなダイエット効果があるのです。その理由を3つにまとめました。

ウェイトトレーニングがダイエットに最適な理由① 代謝アップ

筋肉というのは、1本1本の細い「筋繊維」が束になることで構成されています。そして、この筋繊維というのは全てがフル稼働しているわけはありません。

運動をしていない人ほど、その稼働率は低くなっています。ウェイトトレーニングを始めると、まずこの筋繊維の稼働率が上がってきます。

そして、今ある筋繊維の稼働を増やしていく過程で、徐々に筋繊維1本1本が太くなり、筋肉が大きくなっていくのです。これにより、それぞれの筋肉が使うエネルギー量が増え、体の代謝がアップしていきます。その結果、運動時以外でも脂肪燃焼しやすい「太りにくい体」が手に入るというわけです。

ウェイトトレーニングがダイエットに最適な理由② 脂肪燃焼

ウェイトトレーニングは無酸素運動であり、有酸素運動よりも脂肪燃焼効果は薄いと言われていますが、実はそうではないことがわかっています。

というのも、ウェイトトレーニングなどのハードな運動をした後しばらくは、体が通常よりも酸素を多く取り込む状態が続きます。この状態をEPOCと呼ぶのですが、この間は通常よりもエネルギー消費量が多くなり、脂肪燃焼効果が生まれるというのです。

この状態は、運動後2時間ほど続くと言われています。ウェイトトレーニング中も激しくエネルギーを消費しますが、この運動後の時間も考慮すると、実はウェイトトレーニングはダイエットにぴったりな運動と言えるわけです。

ウェイトトレーニングがダイエットに最適な理由③ シェイプアップ

ウェイトトレーニングをすると、筋肉量が増えてかえって太ってしまうのでは?と心配する人が多くいます。

しかし、上の2つの理由を見ると、ウェイトトレーニングではまず最初に筋繊維の稼働率アップが始まり、そして脂肪燃焼が起き、その先にようやく筋肥大が起こるというサイクルが生まれます。

運動習慣のなかった女性は、ウェイトトレーニングによってウェストや背中周りのシェイプアップが大きく促進されます。脂肪が燃焼され、筋肉の稼働率が高まってメリハリの効いた肉体へと変化するからです。

筋肉量が増えることで体重の減少は止まってしまうかもしれません(女性は筋肉で太るのは非常に難しいが)が、その時には美しいボディラインの肉体を手に入れていることでしょう。

ウェイトトレーニングと有酸素運動のオススメの組み合わせ

ウェイトトレーニングで筋肉を成長させている時に、有酸素運動をするのはあまりオススメできません。

なぜかというと、有酸素運動のような長時間の運動では、体内で蓄えていたエネルギー源だけでは足りず、不足分を「筋肉を分解して作ったエネルギー」で補おうとしてしまうためです。これでは、せっかくウェイトトレーニングをしているのに本末転倒ですよね。

しかし、有酸素運動による脂肪燃焼はダイエットを効率的に行うためにやはり見過ごせない要素です。

そこでオススメなのが、ウェイトトレーニングの後、脂肪燃焼の状態が高まっている時に行う「軽い有酸素運動」です。

例えば、ゆっくりのジョギングといった運動ですね。これらの運動を30分ほど(以上)続けることで、より高い脂肪燃焼効果を狙えるようになります。
ゆっくり走ることは脂肪燃焼に非常に効果的です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

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ウェイトトレーニングでダイエットを加速させる

ウェイトトレーニングの持つダイエット効果は運動中だけでなく、運動後や安静にしている時にも働きます。

ウェイトトレーニングは有酸素運動と比べて短時間でできるというメリットもあるので、あまり運動に時間を取れない方は、ぜひウェイトトレーニングをダイエットのパートナーに選んでみてください。

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