ワインは糖質制限ダイエット中でも飲んでもよい?ワインの糖質量は高い?低い?ワインを飲みすぎると太る?ワインは赤と白で糖質量は違う?ワインはプリン体が含まれているから飲み過ぎるとダメって本当?ワインの糖質からワインと他のお酒との比較、糖質制限中のおすすめのおつまみまで徹底解析。
ワインは何から出来ているの?どんな種類があるのか?アルコール度数はどれくらい?
ワインって何から出来ていて、どんな種類があるの?
その中で、ワインは「ブドウ」から作った「醸造酒」になります。
ワインは製造法や原材料により、「スティルワイン」「スパークリングワイン」「フォーティファイドワイン」「フレーバードワイン」の4つに分類されます。
<スティルワイン>
スティルワインは発泡性のないワインです。市場に最も多く出回っているワインのことで、赤ワインや白ワイン、ロゼワインを指します。
スティルワインは、アルコール度数が9度~15度くらいが一般的です。
<スパークリングワイン>
スパークリングワインはシュワシュワと泡立つ、発泡酒タイプのワインのことです。
通常、3気圧以上のガス圧を持ったものをスパークリングワインと呼びます。
代表的なものにフランスのシャンパーニュ地方で造られるシャンパーニュがあります。
<フォーティファイドワイン>
ワイン自体の保存性を高めるために、アルコール添加をして造られたワインのことです。
シェリーやマディラ、マルサラなどのアルコール度数が高いワインがフォーティファイドワインにあたります。
<フレーバードワイン>
ワインに薬草や果実、甘味料などを加えたワインのことです。
個性的な香りと味わいに仕上がります。ヴェルモットやサングリア、リレなどが特に有名です。
また、シャンパン(シャンパーニュ)はワインの種類ではありません。
シャンパンと言えば、「モエ・エ・シャンドン(Moët & Chandon)」や「ドン・ペリニヨン(Dom Pérignon)」など有名な商品をイメージすると思いますが、シャンパン(シャンパーニュ)はスパークリングワインの1種になります。
シャンパンは、ャンパーニュ製法と呼ばれる伝統的な製法で造られ、アルコール度数11%以上のスパークリングワインのみシャンパンと名乗ることができるのです。
ワインのアルコール度数は?他のお酒と比べて高い?
・辛口ワイン(通常の赤白ワイン) 10.5~14.5%
・甘口・半甘口ワイン 6~12%
・スパークリングワイン 11~12%
・甘口デザートワイン 20%弱
・シェリー 15~18%
・ビール 4.5~5.5%
・ウイスキー 40~55%
・日本酒 15~16%
・焼酎 25%前後
その理由は異なる糖度のブドウが様々なタイプのワインに醸造されているからです。
ワインは製造過程で糖度がアルコールに変わっていく飲物で端的にに言うと、糖度の高いワインからはアルコール度数の高いワインが醸造され、糖度の低いワインからはアルコール度数が低いワインが醸造されます。
ワインと他のお酒のアルコール度数を比べると、ワインはお酒の中でも比較的低いアルコール度数であることが分かります。
一番アルコール度数が高いのは焼酎です。
焼酎は「醸造酒」ではなく「蒸留酒」になります。
蒸留酒とは、醸造酒(発酵液)を熱し、水とアルコールの沸点の違いを利用して作られるお酒のことです。
水よりも低い沸点のアルコールを気化させたものを冷やして液化することで、もとの醸造酒よりもアルコール度数が高くなります。
ワイン、日本酒、ビールを含めた3種類のお酒は「醸造酒」となり通常の赤白ワインは日本酒よりアルコール度数は低くなります。
ワインの糖質は?糖質制限ダイエット中にワインを飲んでもよい?
糖質制限中でもワインは飲んでもいい?
食品 | カロリー | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|---|
ロゼワイン(100g) | 77 | 4g | 0g | 0.1g |
赤ワイン(100g) | 73 | 1.5g | 0g | 0.2g |
白ワイン(100g) | 73 | 2g | 0g | 0.1g |
スイートワイン(100g) | 138 | 13.94g | 0g | 0.1g |
スパークリングワイン(100g) | 100 | 2.75g | 0g | 0.125g |
100mlあたりの糖質量を少ない順に並べると下記の順になります。
赤ワイン 1.5g
白ワイン 2.0g
スパークリングワイン 2.75g
ロゼワイン 4.0g
スイートワイン 13.94g
糖質制限ダイエットの種類にもよりますが、1日の糖質量が100g前後であれば、
ワイン1杯の糖質量は1.5〜2g程度ですので糖質制限ダイエット中にとっても問題ない値と言えます。
ただし、ワインの中でも赤ワイン・白ワイン以外のスパークリングワインやロゼワインなどは糖質が多いため糖質制限ダイエット中は避けましょう。
糖質制限ダイエット中は赤ワイン?白ワイン?どっちがおすすめ?
ただし、ほとんど値には差異はありませんので、あまり気にしなくとも構いません。
糖質制限中におすすめな低糖質なお酒(1杯あたり)
食品 | カロリー | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|---|
ロゼワイン(100g) | 77 | 4g | 0g | 0.1g |
赤ワイン(100g) | 73 | 1.5g | 0g | 0.2g |
白ワイン(100g) | 73 | 2g | 0g | 0.1g |
スイートワイン(100g) | 138 | 13.94g | 0g | 0.1g |
スパークリングワイン(100g) | 100 | 2.75g | 0g | 0.125g |
ハイボール(1杯350g) | 178 | 0.52g | 0g | 0g |
ウーロンハイ(1杯350gl) | 287 | 0.21g | 0g | 0g |
緑茶ハイ(1杯350g) | 291 | 0.42g | 0g | 0.42g |
ビール(1杯350g) | 140 | 10.85g | 0g | 1.05g |
発泡酒(1杯350g) | 158 | 12.6g | 0g | 0.35g |
日本酒(1合180g) | 196 | 8.82g | 0g | 0.72g |
ウィスキー(シングル1杯29g) | 69 | 0g | 0g | 0g |
焼酎(1合180g) | 371 | 0g | 0g | 0g |
黒ビール(1杯350g) | 161 | 11.9g | 0g | 1.4g |
ビール(1杯350g) | 140 | 10.85g | 0g | 1.05g |
焼酎やウイスキー、ブランデーの糖質量は100mlあたりなんと0gです。
これらの飲む量や飲み方に気をつければ飲んでも大丈夫なお酒です。
焼酎であれば、ロックや甘いジュースで割ることは避け、水や、烏龍茶、お茶で割りましょう。
特に寒い時期はお湯割りなどにすると体も温まり、相乗効果を期待できます。
ウイスキーはアルコール度数が40~55%と非常に強いため、ロックは避けて、水割りや炭酸割り(ハイボール)がおすすめです。
ブランデーのアルコール度数も40~50%と高いため、ロックは避けて、水割りや炭酸割りがおすすめです。
また、ジンやウォッカ、ラムの糖質量は100mlあたりなんと0.1gでこちらも非常に糖質が低いです。
ただこれらのリキュールはジントニックやモスコミュール、フルーツジュースやコーラ、シロップを使ったカクテルで飲む場合は、組み合わせる飲み物の糖質が高くなるため、糖質制限ダイエット中は避けましょう。
ライムもしくはレモンと無糖の炭酸水で割ったリッキースタイルであれば、糖質がそれほど増えないので、糖質制限ダイエット中も飲んでもよいお酒になります。
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ワインの特筆すべき栄養素と健康効果
活性酸素を抑える抗酸化作用があるポリフェノール
ワインに含まれているポリフェノールという成分には活性酸素を抑える抗酸化作用があります。
ポリフェノールは赤ワインには100mlあたり300mg、白ワインには100mlあたり50mgのポリフェノールが含まれています。
私たちの体は酸素を利用してエネルギーを作りだしていますが、酸素を利用すると同時に活性酸素は常に体内で生じています。
この活性酸素が私たちの細胞を傷つけ、被害をもたらしています。
活性酸素は老化、がん、シワ、しみ、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病の原因となります。
体内で増えた活性酸素を除去していくことが、老化や、がん、生活習慣病などの予防になりますが、活性酸素によって酸化を抑えることを、抗酸化と言い、活性酸素から体を守ることを抗酸化作用と言います。
ワインにはこのような抗酸化作用があるポリフェノールが多く含まれています。
また、ポリフェノールには抗酸化作用以外に脂肪燃焼効果やホルモン促進作用があります。
ダイエットだけでなく生活習慣病が気になる人にもこのような健康効果が期待できるポリフェノールが多く含まれている赤ワインはおすすめです。
整腸作用がある有機酸
白ワインには整腸作用がある有機酸という成分が含まれています。
有機酸とは、オレイン酸・リノール酸・リノレン酸・クエン酸・アミノ酸・リンゴ酸など炭酸を主成分とした主成分で、腸内を酸性に傾く効果があります。
白ワインを飲んで、腸内が酸性に傾くと大腸菌・サルモネラ菌・赤痢菌などの活動を減少させ、下痢や食中毒などを予防できます。
また、有機酸には腎臓などの働きを活性化したり、血行や代謝の促進・疲労回復効果・カルシウムの吸収を促す効果があり、とても健康効果が高い成分です。
骨の健康に欠かせないカルシウムとマグネシウム
白ワインには、100mlあたりカルシウムが9mg・マグネシウムが10mg、赤ワインには、100mlあたりカルシウムが8mg・マグネシウムが12mgふくまれています。
骨の健康にはカルシウムというイメージが強いですが、カルシウムを摂取してもマグネシウムが足りないと、骨からカルシウムが溶け出してしまい、骨密度の低下を招きます。
白ワイン・赤ワインにはカルシウムとマグネシウムがバランスよく含まれているため、骨粗しょう症の予防など骨の健康効果が期待できるのです。
また、マグネシウムには血液循環を維持したり、神経の興奮を抑制、血圧を調整、筋肉の収縮などの非常に重要な働きにも関わっています。
体内の老廃物を排出したりむくみを防止するカリウム
白ワインにはカリウムが多く含まれています。
白ワインには、100mlあたり60mg、赤ワインには、100gあたり110mgのカリウムがふくまれています。
なお、日本人の食事摂取基準では、1日の摂取基準量は18歳以上男性では1日2,500mg、女性では2,000mgとなっております。
カリウムは小腸で吸収された後全身の組織に運ばれ、大部分が腎臓によって排泄されます。カリウム量は、腎臓での再吸収の調節によって維持されており、血中のカリウム濃度は3.6~5.0mEq/Lに保たれています。
カリウムは、ナトリウムとともに、細胞の浸透圧を維持しているほか、酸・塩基平衡の維持、神経刺激の伝達、心臓機能や筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応の調節などの働きをしています。
また、カリウムは腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制して、尿中への排泄を促進するため、血圧を下げる作用があります。
カリウムが不足すると、脱力感、筋力低下、食欲不振、骨格筋の麻痺などの症状があらわれます。
ワインのプリン体は?ワインを飲みすぎると危険?
アルコールのCMで「プリン体Oオフ」という表現を聞きますが、アルコールのプリン体を比較してみましょう。
お酒に含まれる100ml当たりのプリン体の量は以下の通りです。
・ワイン:0.4mg
・焼酎:0.03mg
・ウイスキー:0.1mg
・ブランデー:0.4mg
・日本酒:1.18mg
・発泡酒: 2.84~3.83mg
・地ビール:6.66~16.65mg
・ビール:4.35~6.86mg
・低アルコールビール:7.06mg
・紹興酒:11.5mg
ワインに関してはプリン体の心配はする必要はないでしょう。
糖質制限中におすすめなワインのおつまみ
赤身のステーキや鴨のローストはワインに合うだけでなく、良質なたんぱく質や鉄分が豊富なため、ダイエット中にも積極的に摂取したい栄養素が含まれています。
海藻やきのこのサラダやアボカドもミネラルや栄養素が豊富でワインのおつまみに最適です。
皆さんは糖質制限ダイエットがどのようなダイエットか正しく知っていますか?「炭水化物を抜く」と思う方が多いと思います。しかし糖質が含まれているのは炭水化物だけではありません。この記事では糖質制限に向いている低糖質な食材をご紹介していきます。