ツイストクランチはフォームを間違えがちです。やみくもにツイストクランチをして腰痛が悪化した経験のある方は多いのではないでしょうか?実は、捻じる『回旋』という動作は腰椎ではなく胸椎で行うのです。大半の方が腰から捻ってエクササイズを行っています。正しいフォームで姿勢を改善しながら、体幹強化をしていきましょう。
ツイストクランチとは?
最近、ツイストクランチを始めたんですけど、なんとなく腰が痛くなってきていて。。。
菅原志津穂監修トレーナーからのアドバイス
理学療法士 PHIピラティスインストラクター JCCAベーシックインストラクター 姫トレ普及員、ブライダル耳つぼジュエリー アロマタッチテクニシャン
それは大変ですよ。無理して行うと、腰痛の悪化やヘルニアのリスクが上がってしまいます
え~ではどうしたらいいんですか?
菅原志津穂監修トレーナーからのアドバイス
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今から、効果とリスクを解説していきますね
ツイストクランチの効果|腹筋・腹斜筋を鍛える!
ツイストクランチは、腹筋の中でも特に内腹斜筋、外腹斜筋を強化をするエクササイズになります。
特に、現代人に多い、スウェイバックという猫背姿勢の改善に効果があります。この姿勢は外腹斜筋が長くなっていることが原因の1つになっています。
体幹が右回旋する際は、右内腹斜筋が収縮し右外腹斜筋が伸長されます。逆に体幹が左回旋する際は右の内腹斜筋が伸長し、右の外腹斜筋が収縮します。そのため、効果をしっかり出すためには、体幹を固定して、きちんと内外腹斜筋をつかっていくことが大切になってきます。
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ツイストクランチのリスク
運動学的に腰椎は回旋13°程度、胸椎は回旋30°程度となっていることから、回旋という捻る動作は胸椎で行っていくことが正しいといえます。
胸椎は上位胸椎と下位胸椎とで回旋角度が違い、腰椎に近いほど回旋角度は少なくなっています。
ツイストクランチのポイント・コツ
②腹直筋の長さをキープして内外腹斜筋を使い、胸椎から回旋を行うこと。
③腹直筋と外腹斜筋の長さの調整を行う(スウェイバック改善のため)
この意識が大切になってくると思います。
意識をしてトレーニングをすることが大切なんですね。今のやり方で続けると大変なことになりそうですね。
菅原志津穂監修トレーナーからのアドバイス
理学療法士 PHIピラティスインストラクター JCCAベーシックインストラクター 姫トレ普及員、ブライダル耳つぼジュエリー アロマタッチテクニシャン
そうなんです。正しいフォームで行うことが大切です。次で解説していきますね
ツイストクランチの正しいやり方!
菅原志津穂監修トレーナーからのアドバイス
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ここでは、クリスクロスというエクササイズを解説します。
聞いたことがないですね。。。
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一般的にツイストクランチと言われているエクササイズは、ピラティスでいうとクリスクロスというエクササイズにあたります。なのでここでは、クリスクロスについて解説していきますね
ピラティス版ツイストクランチ|クリスクロスとは?
一般的に、ツイストクランチは脚を床について体幹の回旋を行うエクササイズ、バイシクルクランチは、体幹の回旋をしながら、脚も一緒に動かしてく筋トレになっています。
クリスクロスは、それぞれのレベルに応じて選択していくようになります。脚を一緒に動かしていくことで、股関節の機能不全にも効果的です。
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ここでトレーニングするにあたって1つ意識してほしいポイントがあります!
それは『骨盤のニュートラルを意識する』ということです。
骨盤のニュートラルってなんですか?
菅原志津穂監修トレーナーからのアドバイス
理学療法士 PHIピラティスインストラクター JCCAベーシックインストラクター 姫トレ普及員、ブライダル耳つぼジュエリー アロマタッチテクニシャン
骨盤のニュートラルとは、左右の上前腸骨棘と恥骨を結んだ三角形を床や天井と平行にセットするということです。
これが少し難しいのですが大切になってきます。
では、これを踏まえた上で仰向けのニュートラルを解説してからエクササイズに入りたいと思います。
仰向けのニュートラル
この時、膝関節は90°程度曲げて足の裏は床に接地します。 このとき、膝の間と内くるぶしの間は握りこぶし1つ分開けます。
2.その状態で『骨盤のニュートラル』を作ります。『骨盤ニュートラル』をセットすると、腰の下辺りに空間が出来ると思います。
3.手の平は床へ向けて接地、肩はしっかり開いて床につけるようにします。
4.10番目の肋骨と上前腸骨棘(ASIS)の位置を平行にするように、息を吐きながらお腹を薄くしていきます。
これが、仰向けのニュートラルになります。 この姿勢をキープしているだけでもきついと思います。ここからトレーニングに入っていきます。
ピラティス版ツイストクランチ|クリスクロスのやり方
※このとき上前腸骨棘(ASIS)と第10肋骨を同じ高さでキープして下さい。
これを左右交互に繰り返していきます。(左肘と右膝を近づけるように体を捻じる)
菅原志津穂監修トレーナーからのアドバイス
理学療法士 PHIピラティスインストラクター JCCAベーシックインストラクター 姫トレ普及員、ブライダル耳つぼジュエリー アロマタッチテクニシャン
これは1番強度が高いのでできない人のために少しレベルを落としてやり方も解説していきますね
②①が出来る方は、右脚は動かさず、体を捻じりながら、右肘と左膝を近づけるようにします。
※この時『骨盤ニュートラル』を崩さす、第10肋骨と上前腸骨棘(ASIS)の位置をキープした状態で行うことがポイントです。
これが出来るレベルで脚の動きを選択してください。
5.呼吸は体を捻り始める前に吸い、捻りながら吐きます。
6.回数は4~8回です。
以上が正しいやり方になります。
これが出来る方はプランクポジションでのやり方もおすすめです。
プランクポジションでのツイスト
2.骨盤を前傾させ、多裂筋を使います。効かせます。そのままの状態で、下腹部を薄く上へ引き上げるようにへこませます。この際、息を吐きながら肋骨を薄くするように締めて、インナーマッスルを効かせます。背骨は頭から仙骨(骨盤の骨)がまっすぐになるようにします。(フォームローラーなどを背中に乗せたときに頭から仙骨まで一直線でついている感じです)
※頭部の位置が下がりやすいため、頭部は床から離すように意識します。
3.胸を広げてなるべく床より離し、肩がすくまないように、そして翼状肩甲骨(肩甲骨が肋骨から浮かないよう)にならないように意識をしてホールドします。ここまでがスタートポジションです。
4.スタートポジションをキープしたまま、体幹がぶれないよう左肘と右膝を近づけて行きます。
これを片側ずつ行います。
※この時上前腸骨棘(ASIS)と第10肋骨の高さを平行にキープしてお腹が丸まらないように気をつけます。
7.回数は4~8回です。
回数を多く行っても腹圧が抜けて、腰から捻ってしまうと意味がありません。集中して4、5回正しいフォームで出来るほうが大切になってきます。
やってみると結構、難しいですね。特にこのニュートラルを保ちながら行うのはきついです。
菅原志津穂監修トレーナーからのアドバイス
理学療法士 PHIピラティスインストラクター JCCAベーシックインストラクター 姫トレ普及員、ブライダル耳つぼジュエリー アロマタッチテクニシャン
実は、このエクササイズをする前段階があるんです。
次にそれを解説していきたいと思います。クリスクロスをする前にこのエクササイズが出来てから行うことをお勧めします。そのほうが骨盤のニュートラルを上手にキープできると思います。
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ツイストクランチを正確にできない人のために|前段階のエクササイズ!
菅原志津穂監修トレーナーからのアドバイス
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では、ツイストクランチ(クリスクロス)をする前段階のエクササイズをしていきましょう!!!
①テーブルトップポジション
2.このまま5秒キープ×5回程度行います。
②カールアップ
2.このまま5秒キープ×5回程度行います。
※この時首だけを持ち上げず、肩甲骨の下角部分までがあがると良いです。
③シングルレッグストレッチ
2.そこからテーブルトップポジションになります。
※この状態で骨盤ニュートラルキープが難しい方はそのまま呼吸をしていきましょう。
※沿える手は基本的に同側の手は足首、反対側の手は膝の内側ですが、届かない方は両手膝でも大丈夫です。
5.呼吸は、胸に引き寄せるときに吸って、左右を入れ替えるときに吐きます。
6.これを5~8回行います。
この①~③のエクササイズを出来るようになってから、ツイストクランチをすることをお勧めします。
腹圧を高められない状態でツイストクランチを行ってしまうと、腰椎に回旋ストレスがかかり、腰痛やヘルニアを引き起こす原因にもなってしまいます。
菅原志津穂監修トレーナーからのアドバイス
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いかがでしたか?少し難しい内容だったは思いますが、正しいフォームで行えば腰痛やヘルニアの心配もなく出来ると思います。
また、姿勢が改善するので生活習慣による腰痛も予防できますよ!ぜひ正しいフォームでやってみて下さいね!