腹斜筋の筋トレメニュー5選!効果的にウエストを引き締めよう!

監修者

大小田 健介

ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者

くびれたウエストライン、シックスパックの腹筋を手に入れるのに忘れてはいけない腹斜筋について鍛え方から作用まで徹底解説。女性らしい身体のラインにおすすめのトレーニングや、カットの入ったかっこいい腹筋を作る方筋トレ法をご紹介します。

腹斜筋とは?どこにある筋肉なの?

お腹まわりってなかなか脂肪が落ちないんですけど、特にこの横腹がねぇ。。。

大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス

ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者

ダイエットやボディメイクで気になるところ第一位はお腹ですよね。なかでも横腹はなかなか落ちません。それって腹斜筋がうまく働いていないかもしれません!!

腹斜筋の構造と作用

腹斜筋は「外腹斜筋」「内腹斜筋」の2つから構成されています。

◯外腹斜筋
「外腹斜筋」は、肋骨の外側(起始)から腹直筋や骨盤(停止)に付着する筋肉で、横腹の最も表面にある筋肉です。

◯内腹斜筋
「内腹斜筋」は、胸腰筋膜と言われる腰回り(起始)から下部肋骨と腹直筋(停止)に付着する筋肉で、外腹斜筋に覆われ横腹の中間層に位置する筋肉になります。

この2つの筋肉が横腹にコルセットのように巻きつき、腹壁を作っています。

腹斜筋を鍛えることで横腹が引き締まるので、女性であれば綺麗なウエストライン、男性であれば斜めに線が入ったかっこいい横腹が手に入ります。

大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス

ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者

ちなみに腹斜筋を割るのは最も難しく、男性なら体脂肪率を7%程度まで落とす必要があります!

外腹斜筋と内腹斜筋の関係性

外腹斜筋と内腹斜筋は似たような位置に付着していますが、先ほどの起始と停止を見てもらうとわかるように、筋線維の走行が逆になっているんです。

どういうことかというと、どちらか一方に力が入るともう一方には力が入りにくいという仕組みになっています。

このため、外腹斜筋と内腹斜筋は左右対称に働くこととなり、右回旋(右側に身体を捻る)時は、左側の外腹斜筋と右側の内腹斜筋が働き、左回旋(身体を左に捻る)時は、右側の外腹斜筋と左側の内腹斜筋が働くようになっています。

これらは内臓を守るためこのような形状の仕組みになっているといわれています。

腹斜筋を鍛える効果とメリットとは?

腹斜筋ってなんだか複雑な作用があるんですね。

大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス

ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者

そうですね。お腹周りで非常に重要な筋肉だと感じていただけたと思います。

じゃあ実際に腹斜筋をどうやって鍛えるのか?どんな効果があるのか教えてください。

大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス

ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者

はい。では腹斜筋を鍛えることの効果や鍛え方について解説していきましょう。

腹斜筋を鍛えることで得られる効果についてみていきましょう。様々な面から効果が期待できるので要チェックですよ!

①シックスパックやカットの入ったキレイな腹筋をつくる

腹斜筋を鍛えることで、横腹全体を引き締め、男性ではシックスパックを際立たせてくれたり、女性では腹筋の縦筋がキレイに入りやすくなります。
見た目にキレイな腹筋を作るなら腹斜筋のトレーニングが必須です。

②女性らしいボディラインや男らしい逆三角形をつくる

腹斜筋を鍛えることで男女ともキレイなボディラインを作ることができます。女性ではくびれたウエストやバストアップに!男性は、引き締まった逆三角形のラインになります。
胴体が横に広く見えてしまうとメリハリがなくなるため腹斜筋のトレーニングが大事になります。

③内臓の位置を整えて代謝アップさせる

腹斜筋を鍛えることで横腹が引き締まり腹腔内圧が高まることで、自然と内臓の位置が正常な位置に戻りやすくなります。

肋骨が横に開いている人は内臓が垂れ下がってしまい、内臓の働きも悪くなりがちです。腹斜筋を鍛えて、内臓を正しい位置に戻すことで正常に内臓が働き、自然と代謝が上がりやすくなります。

腹斜筋を鍛えることはお腹を引き締めることだけではなく、身体全体のボディラインを良くしたり、内臓の働きをよくし代謝を上げることにつながるんです!!!

腹斜筋の鍛え方〜呼吸編〜

腹斜筋の筋トレの前に、腹斜筋を使う感覚を感じてみましょう。意識するのとしないのでは、同じトレーニングをしても効果が劇的に変わります。

ドローイン

呼吸を使った「ドローイン」で腹斜筋の意識をしていきましょう。ドローインの動作の中で腹斜筋は、みぞおちのあたりがしっかり凹むことで「内腹斜筋」が収縮し、そこから肋骨が内側に狭められる動きで「外腹斜筋」が働きます。

両手を肋骨のあたりにおいて、息を吐きながら凹んで内側に閉まる動きを感じてみましょう。

この動きが感じられない方は、下腹がまず凹んでいない可能性があります。まずは息を吐きながら下腹を凹ますことから始めましょう。

また、お腹の表面に最初に力が入ってしまう方も動きを感じにくくなります。外腹斜筋と内腹斜筋は腹直筋に付着するので、最初に表面の腹直筋に力が入ってしまうと腹斜筋は収縮しづらくなります。

ですから、ドローインでは
①息を吐いて下腹を凹ませる(腹横筋の収縮
②みぞおちあたりまで凹ませる(内腹斜筋の収縮
③肋骨を内側に狭めてくる(外腹斜筋の収縮
④最後にお腹の表面が硬くなる(腹直筋の収縮

の順で動いているかをチェックしましょう。

この順で腹筋を使えるようにしておかなければこれから行う自重トレーニングやマシンでの筋トレなどの効果も腹斜筋が働かず、腹直筋やその他の筋肉で代償してしまう可能性があるので要注意。

しっかり腹斜筋のイメージができたところで、おすすめの自重トレーニングやマシンを使った筋トレメニューを紹介します。

腹斜筋のおすすめ筋トレメニュー5選

①ツイストクランチ

<やり方>
①仰向けに寝て、両膝を立て、骨盤をニュートラルポジションにおく。

②脚を持ち上げて、股関節90度膝関節90度の状態で固定します。この時に腰の下に手のひら一枚分のスペースがあるようにします。

③上体をみぞおちから引き上げ、右肘と左膝を近づけるように身体を捻ります。

④捻ると同時に右脚は股関節から伸ばしていきましょう。これを左右交互に繰り返していきます。

<トレーニングのポイント>
①体幹部をしっかりと固定し、腰の下のスペースを潰さないように、腹直筋の長さを変えずに行うこと。
②腹斜筋を意識しながら、腰から捻るのでゃなく、胸から捻るようにして動かしてくること。

<トレーニング回数と負荷>
トレーニングの目安は左右10回×3セット。フォームを安定させることを意識しましょう。

フォームが難しい場合、負荷を下げるには脚を下についた状態で行うといいです。

②サイドクランチ

<やり方>
①横向きに寝転がり、両膝を軽く曲げた状態で、上になっている腕を頭に、下の腕は床を支えます。

②肋骨を腰に近づけるイメージで身体を起こしましょう。反動をつけないようにしながら腹斜筋で身体を持ち上げます。

③頭を持ち上げる動きにならないように横腹を意識しゆっくり戻しましょう。

<トレーニングのポイント>
①身体を持ち上げるというよりも腹斜筋で捻る感覚で持ち上げてくること。
②首に力が入らないように常にお腹を意識しておくこと。

<トレーニング回数と負荷>
トレーニングの目安は10~15回を3セット。
負荷を上げたい場合は脚も上げてきて肘と膝がくっつくように近づけるといいです。

③サイドブリッジ

<やり方>
①身体を横向きにして、下の腕の肘を直角に曲げ肩の下につきます。

②頭から脚までを一直線にし、腰を持ち上げます。

③横から見たときにも身体が斜め一直線になるようにしっかり横腹と腰を持ち上げましょう。

<トレーニングのポイント>
①肩の下に肘がくるように腰を上げてからも位置を調整すること。
②横腹からしっかり上げて一直線をキープできているか確認すること。

<トレーニングの回数と負荷>
トレーニングの目安は30秒を3セット。姿勢が崩れない時間でやること。
負荷を下げる場合は膝付きで、上げる場合は腰を上げ下ろしして動きをつけてみたり、徒手抵抗をかけるなどが良い。

④リバーストランクツイスト

<やり方>
①仰向けに寝転んだ状態から、両手を広げてリラックスする。

②両脚を揃えて膝を曲げずに上に持ち上げる。

③両脚を右に倒していき、肩が浮かないようにしながら身体を捻る。

④限界まで倒したら、左に倒していき、左右交互に行う。

<トレーニングのポイント>
①脚はぎりぎりつかないところまで倒していき肩を浮かせないように腹斜筋で固定しましょう。
②反動を使いすぎず、しっかりと腹斜筋を意識しながらやりましょう。

<トレーニングの回数と負荷>
左トレーニングの目安は右10回ずつを3セット。フォームが崩れやすいので注意しましょう。
負荷を下げる場合は、膝を曲げた状態で捻ってコントロールしましょう。

⑤ロータリートルソー(マシン)

<やり方>
①ロータリートルソーのマシンに座り、グリップやパットを持つ。

②顔は正面から動かさず、胸から身体を捻り約35度ぐらいまで捻る。

③ゆっくり戻したら反対側も同じように捻りましょう。

<トレーニングのポイント>
①胸椎と腰椎は回旋可動域が30度と5度程度なので、身体を捻りすぎると腕などを使っている場合が多くなる。
②顔も一緒に捻ると、頸椎は90度の可動域があるので頭や首ばかり意識してしまいやすいので注意が必要である。

<トレーニングの回数と負荷>
トレーニングの目安は、左右15回3セット。重量はこの回数がこなせる程度で設定しましょう。
重すぎると腹斜筋以外の腕などを使いやすくなります。

以上のような自重トレーニングやマシントレーニングを行うことで腹斜筋を鍛え憧れのボディラインへと近づきましょう!!

腹斜筋について~まとめ~

大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス

ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者

ここまで腹斜筋について詳しく解説してきました。

せっかく腹筋を鍛えているのに、横腹だけお肉がつまめるなんて悲しいですよね。

そんな時はこの腹斜筋を鍛えて、くびれのあるウエストや、かっこいいシックスパックを手に入れましょう。

普段意識しにくい筋肉だからこそ、構造や作用をしっかり理解して、筋トレすることで効果も違ってきます。

これを機にワンランク上のボディラインを手に入れましょう!!!