ガセリ菌にダイエット効果はあるのか？トレーナーが解説！

【ガセリ菌ってナニ？】
「ガセリ菌」も色々な種類があるのですが、人の体の中にある乳酸菌の一種です。
なかでも「ガセリ菌ＳＰ株」は、雪印メグミルクの研究グループが発見した乳酸菌です。

日本人の小腸には「ガセリ菌」、大腸には「ビフィズス菌」という善玉菌がそれぞれ多く住んでいて、腸内の悪玉菌の増殖を抑えています。多くのヨーグルトに含まれている乳酸菌は、酸に弱く胃の中で溶けてしまうので、生きたまま腸に進むことが出来ませんでした。
生きたまま人の腸に定着する菌株は「ガセリ菌ＳＰ株」と「ビフィズス菌ＳＰ株」。

また日本人から摂取した「ガセリ菌ＳＰ株」は、人の腸内に最大90日と長期間に渡って留まり、高い定着性を持つことが確認されています。

ヒト試験で、肥満体型（BMI25以上）の方が「ガセリ菌ＳＰ株」入りのヨーグルトを１日１個、１２週間食べることで内臓脂肪が平均５．２％も減少したという研究結果が発表されました。
更に体重・BMI・皮下脂肪も減少したそうです。

【ＳＰ株ってナニ？】
ビフィズス菌SP株は旧雪印乳業が発見したということでSnow Probioticsの頭文字をとってSP株と名付けられました。

体脂肪を減少させる効果があると認められていますので、地道に続ければダイエット効果も期待できます。当然、いくらガセリ菌を摂取しても、ほかの食事でカロリーオーバーしていれば、ダイエットにはなりません。
やり方に関しては次章でご紹介します。

腸内には悪玉菌と善玉菌とがありますが、悪玉菌が腸内で増え始めてくると悪玉菌が作り出す毒素のせいで、腸内環境が悪くなります。具体的には、便秘や下痢になったり、さらに悪化すると大腸がんのリスクも高まります。

ガセリ菌が腸内にとどまっている間は常に発酵を続け、その結果産出される物質が善玉菌の栄養となって腸内環境を改善してくれるのです。

脳と腸は免疫系や自律神経、そして内分泌などを共有しているために深い関係性があることが科学的に証明されており『脳腸相関』と呼ばれています。

ガセリ菌を摂取して腸内環境を整えることによって、脳内の自律神経や内分泌系の働きを正常に整えられ、脳で感じていた不安感やストレスを解消することに役立ちます。

インフルエンザの予防に効果があると言われているヨーグルトですが、ガセリ菌を摂取するとＮＫ細胞（ナチュラル・キラー細胞）などの免疫細胞が活性化し、ウイルスに感染しにくくなります。

ガセリ菌ＳＰ株については『免疫学会』で、インフルエンザの感染に予防効果があると発表されています。

＞ 『プロバイオティクス「ガセリ菌SP株」の経口投与によるインフルエンザ A ウイルスに対する感染予防効果）』 – 第41回日本免疫学会学術集会

【選ぶヨーグルト】

代表的な商品を挙げます。
雪印メグミルク　ナチュレ恵シリーズ
プレーンヨーグルトやフルーツ入り、豆乳仕立て、ドリンクタイプなど様々な商品があります。
お好みに合わせて選んでいただけます。
【参考】
雪印メグミルクホームページ

【食べる時間】
朝と夜一日2回。1回150gくらい。
ヨーグルトというと朝食で食べるものと思いがちですが、脂肪を分解するホルモンは、夜眠っている間に分泌されます。そのホルモンを動かすのがカルシウムなので、夕ご飯のデザートとして食べるのが食べやすいのではないかと思います。

眠っているうちに腸内環境が健康的になれば朝の排便もスムーズで便秘解消になり、ダイエットには効果的。

またヨーグルトに含まれるトリプトファンは、睡眠物質の分泌に使われます。寝る前に食べることで、質の良い睡眠につくことができます。

【食べ方】
オリゴ糖や乳糖と一緒に摂るとることで善玉菌を増殖させるので、糖質を含む食材と一緒に食べるとよいです。
バナナやオリゴ糖入りのはちみつと一緒に摂るとよいです。

冷え性や冷たいものを摂るとお腹が冷えてしまう人は、「ホットヨーグルト」もおすすめです。
レンジ500ｗで30秒人肌程度に温めると体が温まり代謝が上がります。

【被験者の現状】
◉生活スタイル
ヨガインストラクターとして活動しながら執筆や企業様とのお仕事をしている主婦。
ヨガレッスン1日2～3本、自主筋トレ週2回、愛犬の散歩を朝晩各1時間程度の運動量。
1時間以内なら自転車で移動します。
一般的な方より運動量多めです。

◉食事の量
量は普通で自炊しバランスよくを心掛けています。甘いものは適度に食べ、毎晩お酒は飲みます。
元々朝食では毎日ヨーグルトを食べていましたが、ガセリ菌は入っていないものでした。

◉身体数値
体重：51.0kg
ＢＭＩ： 20.2
体脂肪：19.2％

【やり方】
今回は手に入りやすい、雪印メグミルクの「ナチュレ恵　脂肪０」を使います。

1度に150gを食べるのは多すぎて他に食べることができなくなってしまうので、100g程度にしました。
朝も夜もフルーツやオリゴ糖入りのはちみつをかけて食べました。
ホットヨーグルトを一度やってみたのですが、温かいヨーグルトに抵抗があり食べにくかったので冷たいままでいただきました。

【実施中の感じたこと】
元々ヨーグルトは好きなのでストレスはありませんでした。
夜の食事量がヨーグルトが加わったことで少し少なくなったかもしれません。
また、デザートの代わりとしてヨーグルトを食べていたのでアイスクリームやプリンなどよりもヘルシーなりました。

◉整腸効果
毎朝快調でした。
忙しかったりストレスがかかると便秘になってしまう体質ですが、検証中は一度もありませんでした。
加えて今まではないタイミングで便意がありました。この効果はすぐに感じることができました。夜ヨーグルトの効果なのかもしれません。

◉安眠効果
いつも愛犬と一緒に寝ており、寝返りを打った拍子に起こされて夜中に何度か起きてしまうことが検証中は朝までぐっすり寝られました。
ぐっすり寝られたからか朝の目覚めがよく、朝お布団の中でグズグズするようなことはありませんでした。

◉その他
整腸効果で下腹がスッキリしました。
冷え性気味だったのですが、排便によるデトックスで、血流が良くなり下半身のむくみが軽減して足先まで温かくなりました。

スキンケアをする際に化粧水の吸収が良く、肌が少し柔らかくなって、つるんとしたような気がします。女性には嬉しい効果を感じられました。

体重：51.0kg　⇒　50.2kg（-0.8kg）
ＢＭＩ：20.2　⇒　19.9（-0.3）
体脂肪：19.2％　⇒　19.0(-0.2%)

少しではありますが、すべての数値が減少しました。
1週間という短期間でこの程度の数値があれば継続することで更に効果が出るのではないかと思います。
短期間に効果を出すダイエット法ではなく、長期間に少しずつ体調を整えながら行うダイエット法です。
ストレスもなく金額的にも高額でないので、習慣にしてしまえばよいと思います。

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