ヨーグルトを食べると太る?ダイエットのための正しい食べ方!

監修者

守屋 直樹

健康運動実践指導者 NESTA-PFT

【トレーナー解説】ダイエット、健康食品の代表であるヨーグルト。食べ方次第でその効果は100にも0にもなります。ヨーグルトが体内でどのようにはたらいているのか?時間帯はいつ?食前か食後か?そんな疑問を解決します!

体内でのヨーグルトのはたらき|なぜダイエットに良いの?

ダイエットにヨーグルトを活用している女性って多い気がするんですが、ヨーグルトの何がいいんですか?

守屋 直樹監修トレーナーからのアドバイス

健康運動実践指導者 NESTA-PFT

ヨーグルトがダイエットに活用するメリットをまずは紹介します。ヨーグルトでも摂取の仕方を間違えると太る原因になるのでその辺の注意点も合わせて紹介しますね。

ヨーグルトを食べることで体内にさまざまなメリットをもたらしてくれます。そのメリットの鍵を握るのは「乳酸菌」「カルシウム」の2つです。

乳酸菌は体内で糖を分解し乳酸などの産を作り出す菌のことで、ビフィズス菌やガセリ菌などがあります。これらは腸内善玉菌と呼ばれ身体に良い影響を与えてくれます。
善玉菌が腸内に多い人は血液の流れ、便通が良く代謝が上がります。余計な脂肪を体内にためることなく排出できるので善玉菌はダイエットの強い味方なのです。この善玉菌が少なくなると、身体に悪影響を与える悪玉菌が腸内で増えてしまいます。悪玉菌の増加は便秘の原因や代謝を悪くする原因になります。ヨーグルトを食べ乳酸菌を取り込み、善玉菌を増やしましょう。

カルシウムはミネラルの1つで骨や歯の材料で有名ですね。実はカルシウムが不足してしまうと体脂肪がつきやすくなってしまうのです。

またカルシウムには体温を上げるはたらきもあるので基礎代謝を上げる効果も期待できます。基礎代謝をあげ脂肪を燃やし、余計なものを排出しやすい身体でダイエットに臨みましょう。
カルシウムは日本人のほとんどが不足しがちです。ヨーグルト以外の乳製品も摂りながらカルシウムを摂取しましょう。

乳酸菌とカルシウム、どちらもダイエットの強い味方になりますので積極的にヨーグルトを食べましょう。

身体に良くても摂り過ぎは太る原因に

ダイエットの強い味方ヨーグルト。乳酸菌とカルシウムの作用で脂肪を燃やし、余計なものを排出してくれます。

しかし、どんなに身体に良いものでも摂り過ぎに注意が必要です。
ヨーグルトは水分を多く含み、乳糖という成分も含まれます。乳糖は体質によって上手く消化が出来ない人もいます。そのため食べ過ぎによって下痢を引き起こしてします場合もあります。
また、食べ過ぎてしまうとヨーグルトに含まれるたんぱく質が腸内に長い間残ることで悪玉菌へと変わってしまい、逆に便秘の原因になってしまいます。便秘は太る原因の1つになり得ます。

便秘が太る原因になるメカニズムについてはぜひ以下の記事を参考にしてください。

食べ過ぎはカロリーにも注意が必要です。ヨーグルトには脂質も含まれており、砂糖が入っていない種類で100gあたり60~70カロリーになります。
これに砂糖が入っているものやジャムを加えるとけっこうなカロリーになります。この状態でヨーグルトを多量に食べれば太るのは仕方ないですよね。

ヨーグルトを買うときは砂糖の入っていない無糖タイプのものを選びましょう。
ダイエット中食べる量としては1日200gまでにしてあげましょう。市販されているヨーグルトは1カップ100gなので1日2つを目安に食べましょう。

しっかりと適量を把握し、食べることで腸内環境を整えることもカロリーを抑えることができます。ダイエットの強い味方としてヨーグルトを活用してあげましょう。

ヨーグルトの食べる時間、タイミング

ここまででヨーグルトの効果、適量を紹介してきました。本項ではヨーグルトのはたらきをより高める食べ方を知りましょう。

乳酸菌のはたらきを高めるには食後に食べることをオススメします。乳酸菌は胃酸に弱く、空腹時にヨーグルトを食べると腸まで生き残る酸菌の数が減ってしまいます。食事をし、胃酸が薄くなったタイミングで食べてあげることで効率よく乳酸菌を摂ってあげましょう。

糖質、カロリーを気にされている方はあえて食前に食べることも1つのポイントになります。先に食べておくことでお腹を満たし食事量を抑えることが出来るだけでなく、乳製品にある血糖値の上昇を抑える効果によって余計な脂肪を身体につけにくくしてくれます。この効果は食前に食べることに意味があるので、便秘や腸内環境が気になる方は食後、糖質やカロリーが気になる方は食前に食べましょう。

食べる時間帯ですが、朝と夜どちらもオススメです。
朝食べる場合は血糖値の上昇を抑えたいので食前に食べておくことをオススメします。朝血糖値が上がってしまうとその日1日血糖値が高くなり太りやすくなってしまいます。

乳酸菌の量が気になる場合は、最近では胃酸に強いタイプの乳酸菌を含むヨーグルトもありますのでそれを選んでいきましょう。
朝ごはんをヨーグルトのみにする場合はヨーグルトを食べる前にコップ一杯分の水を飲んでから食べてあげしょう。胃酸を薄め腸まで生き残る乳酸菌をできるだけ多くしましょう。

夜食べる際は21時をオススメします。22時~0時は腸のはたらきが活発になる腸のゴールデンタイムと言われています。そのタイミングに合わせてヨーグルトを食べておくことで乳酸菌を効率よく摂取することができます。その結果腸内環境が整い、悪玉菌が減り便通がよくなり余計なものを十分に排出してくれます。

22時以降の食事は太りやすくなってしまうため夕食後、21時までにを目安に食べてあげましょう。

ヨーグルトと合わせたい食品、メニュー

守屋 直樹監修トレーナーからのアドバイス

健康運動実践指導者 NESTA-PFT

ヨーグルトダイエットを始めたものの無糖タイプは苦手、だんだん味に飽きてきた。そんな方にオススメの食べ合わせ食品を紹介します。

オリゴ糖

砂糖の半分のカロリーでほんのりと甘さを加えてくれるオリゴ糖はヨーグルトに混ぜるのにとてもオススメです。
味以上にオススメのポイントとして乳酸菌のはたらきを大きく高めてくれます。オリゴ糖は腸の中で乳酸菌1つ、ビフィズス菌の餌となりビフィズス菌を増やしてくれます。相乗効果で他の乳酸菌も増え腸内環境を整えてくれます。

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シリアル

朝ごはんにシリアルを食べるという方は牛乳の代わりにヨーグルトと混ぜて食べましょう。
少量でもしっかり食べ応えがあるのと、食物繊維が摂れるので便通に効果も期待できます。シリアルを選ぶ際も砂糖の少ないものを選びましょう。

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フルーツ

食物繊維やビタミンが豊富なフルーツはダイエットだけでなく美容効果にも期待できます。ただし、糖質の高いバナナなどは夜よりも朝に食べてあげましょう。
ジャムやドライフルーツは新鮮なものよりも糖質が高いので新鮮なものを食べるようにしてください。

ホットヨーグルト

ヨーグルトを電子レンジで温めることで体温が下がりにくく代謝を落としにくくしてくれます。
冷たいものを食べるとどうしても体温が下がります。温めてから食べることで体温を下げずにスムーズにダイエットをすすめられます。

1つ注意として、温めすぎないようにしましょう。温めすぎると水分と乳成分が分離してしまうのと、50℃以上が長く続くと乳酸菌が弱ってしまいます。500Wで1分ほど温めて食べましょう。

プチ断食で腸内すっきりに

今、ヨーグルトを使ったダイエットで注目されているのがプチ断食ダイエットです。
プチ断食とは2日間固形物を食べずにヨーグルト、水分のみで栄養を摂りつつ消化器官を休めてあげることで消化機能の回復、腸内環境の整えを行い体質改善にも効果が期待できます。普段常に食事ができる環境にいる現代人は消化器官が常にはたらいている状態にあります。そのためプチ断食によって月に一回ほど休ませてあげることが大切になります。

消化機能、腸内環境が改善することで老廃物を排出し、お腹を見た目も中身もすっきりとさせてくれます。本来の断食は何も食べずに行うものですが、ヨーグルトを使ったプチ断食はしっかりと栄養を摂ることができ、ストレスも少なく行えます。
以下のポイントをチェックして行っていきましょう。

1.プチ断食を始める前日の夜ごはんは腹8分目、消化の良いものを食べましょう。

2.初日の3食から2日目の昼食はヨーグルト100gと野菜ジュースか豆乳を200mlほど摂ります。1日を通して合計1.5~2ℓの水を飲むよう心がけましょう。
  このとき飲む水を炭酸水に変えると満腹感、脂肪燃焼効果も期待できます。

3.2日目の夕食と翌日の朝食は茶碗一杯のおかゆを食べましょう。

4.翌日の昼食からは通常の食事に戻します。

守屋 直樹監修トレーナーからのアドバイス

健康運動実践指導者 NESTA-PFT

月に1回、2日間だけで十分に体内なリセットできるので是非試してみましょう。ヨーグルトパワーで身体を内側から整えて健康的にダイエットを行っていきましょう!

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