筋トレしているのに体重が減らないのはなぜ?原因と解決方法を解説!

監修者

守屋 直樹

健康運動実践指導者 NESTA-PFT

【プロトレーナー解説】ダイエットのために筋トレを始めたけどなかなか体重が落ちない。続けていくうちにだんだん落ちなくなってきた。そんな悩みを解消するために正しい筋トレの方法と体重が落ちるメカニズムをしりましょう!

体重が落ちるメカニズムと筋トレの意味

お腹まわりが気になってきたので痩せるために筋トレをしているのですがなかなか脂肪が落ちません…

守屋 直樹監修トレーナーからのアドバイス

健康運動実践指導者 NESTA-PFT

なるほど。そういった悩みを持つ方は確かに多いですね。そもそも何故運動すると体重が落ちるのか、何故筋トレが効果的なのかを解説します。

体重の増減は摂取カロリーと消費カロリーの差で全て決まります。摂取カロリーとは食事をすることによって身体へため込まれるエネルギーのことです。消費カロリーは日常生活や運動によって使われているエネルギーのことです。

「摂取カロリー<消費カロリー」であれば体重は落ちていきます。
逆に、「消費カロリー<摂取カロリー」になってしまうと体重は増えていきます。

そのため運動をして消費カロリーの方を増やしてあげると体重は落としやすくなります。

消費カロリーには種類があり、1つは筋トレやジョギングなどの運動によって消費されるカロリーです。もう一つは基礎代謝によって何もしていなくても消費されるカロリーです。この基礎代謝の量を増やすのに必要なのが筋トレなのです。
筋トレを行うことで筋肉の量が増えると基礎代謝も増えていきます。筋トレ自体も運動なのでカロリーを消費し、さらに基礎代謝が増すことで何もしていないときの消費カロリーも増えていきます。そのためダイエットを行う際は筋トレが必要不可欠になるのです。

筋肉の量が増えたら見た目が太くなってしまうのでは?と心配になった女性は安心してください。適切な負荷、回数で行うことで身体を太くすることなく筋トレを行うことが出来ます。また女性が筋トレを行った場合、女性ホルモンの働きによってより女性らしい身体へと変化を促進します。どんどん筋トレに励みましょう!

女性で筋肉でゴツくなるのでは?と心配になる方は以下の記事にならない理由が解説してありますのでぜひ参考にしてください。

筋トレをしても体重が減らない理由

では何故筋トレをしても体重が減らないという悩みが生まれてしまうのか。以下のことが考えられます。
・運動の量が足りない
・食べ過ぎ
・筋肉量が増えた結果体重が落ちていない

体重の数字はダイエットの結果を確認するのにとても重要な要因です。しかし同じ身長、同じ体重でも見た目は全然違う場合もあります。
体重ともう1つ体脂肪率も見てあげましょう。体脂肪率とは体重のうちどれだけが体脂肪かの割合を示しています。この体脂肪率を下げることがダイエットの要になります。

体重だけを見て数値が変わっていなくても体脂肪率が落ちていれば全く問題ありません。1㎏の脂肪と1㎏の筋肉では筋肉の方が体積が小さいので体脂肪率が下がれば見た目がすっきりと変わっていきます。

また、筋トレを始めてから筋肉が増えるには2~3ヵ月かかります。そのため、今まで運動していなかったかたがダイエットで筋トレを始めると最初は運動により脂肪が燃焼され体重が落ちていきますが、筋肉量が増え始めると脂肪が落ちつつ筋肉がついてきますので体重の落ち方が小さくなったと感じます。そこで焦って筋トレの量や食事量を大きく変えてしまうとかえって良くありません。焦らずにそれまで通りの筋トレ、食事を継続してください。

筋トレはダイエットに速効性の効果があるというよりは、長い目で見て消費しやすく痩せやすい身体を作るということなんですね!

守屋 直樹監修トレーナーからのアドバイス

健康運動実践指導者 NESTA-PFT

その通りです!

もし体重が増えていて体脂肪率が変わっていない、むしろ増えてしまっている場合は食べ過ぎ、運動量が足りない、その両方が考えられます。
ダイエットにおいて数字はウソをつきません。食事と運動によって、摂取カロリー<消費カロリーに出来れば必ず体重は落ちます。では消費カロリーを効率よく増やす筋トレの方法はどうすればいいのでしょうか?

脂肪を燃やす筋トレ+有酸素運動

筋トレによって筋肉の量が増えると基礎代謝が上がり、ダイエットの効率が上がります。では筋肉が増える2~3ヵ月後まで代謝は変わらないのかと言いますと実はそんなことはないのです。なんと筋トレを終わった後~48時間は代謝が上がっている状態が保たれるのです。つまり筋トレをした後は何をしても通常時よりも脂肪燃焼が起こりやすいのです。

この効果を得れてかつ、筋肉量アップにも効果的な筋トレの行い方は10回×3セットです。重りを扱う場合は10回目がキツイと感じる重さに設定して行いましょう。終了後の代謝アップにも筋肉量アップどちらにも期待ができます。

さらに筋トレを行うためには脂肪だけでなく糖質がエネルギーとして使われます。そのため筋トレ終了後は体内の糖質の量が少なくなります。人間の身体は体内の糖質が少なくなることを嫌がります。その結果少なくなった糖質を節約するために普段よりも脂肪を燃やしてエネルギーとして使おうとします。

代謝が上がるだけでなく、脂肪が燃えやすい状態でさらに有酸素運動を行うとダイエットに絶大な効果があります。筋トレを行った後時間があるのなら是非ジョギングやランニング、水泳のような有酸素運動を併せて行いましょう。
有酸素運動には脂肪燃焼だけでなく、次の日に疲労を残しにくくなる効果もあります。筋トレ+有酸素運動で効率よく、疲れを残さずダイエットに臨みましょう!

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身体1つで筋トレ。部屋トレのオススメ種目

筋トレをしたいけどジムにいく時間はなかなか取れない方も安心してください。 自宅で身体1つで行える筋トレ種目を紹介します。 より効率的に脂肪を燃やし、代謝をあげるには大きな筋肉を鍛えてあげることが効果的です。今回紹介する4種目で全身の大きな筋肉のある部位を鍛えてあげましょう。

スクワット

下半身をまんべんなく鍛えることのできるスクワットは必ず行いたい種目です。下半身には全身の筋肉のうち70%を占めています。大きな筋肉を動かすことで脂肪燃焼、代謝アップともに効率良く行えます。

腕立て伏せ

上半身の大きな筋肉である大胸筋、胸回りを鍛えることができます。ダイエットに効果的なのはもちろん、男性なら胸板を厚く、女性なら綺麗なデコルテラインを作る効果にも期待できます。

クランチ

腹筋は部位としてはそこまで大きくはありませんがダイエットの目標の1つである割れた腹筋を作るためには必須種目になります。また、腹筋を鍛えることで他の種目を行う際の姿勢、フォームを安定させやすくなりますのでより安全に効果的に行うことが出来ます。

バックエクステンション

腹筋と合わせて行うことでよりたくましく、美しい腰回りを作ることができます。せっかくダイエットをするのなら見た目にもより良い変化が訪れるように鍛えていきましょう。
身体を上げたときに胸を張ってあげることで上背部の筋肉も使うことができ、猫背改善などの効果もあります。

上記4種目は道具を使わない種目の基本的な種目になり、全身に筋肉のほとんどを鍛えてあげることができます。毎日でなくとも、毎回全種目でなくともかまいませんので是非時間を見つけて行っていきましょう!

体重が減らない!と焦る前に

ダイエットを始めるときはいろいろと試したくなる気持ちがあると思います。しかしあれもこれもと手を出してしまうと長続きしないことが多いです。

まずは基本をおさえるために筋トレを始めてみましょう。それだけでしっかりと効果は現れます。筋トレの継続に成功したらより効率をあげるため、停滞期を脱出するためにプラスで何かもう1つ行ってみましょう。

例えば運動ならジョギングなどの有酸素運動を併せて行いましょう。フィットネスクラブに通っている場合は水泳やスタジオでのエアロビクスなどレッスンは趣味としても楽しめるのでのオススメです。

また、食事面で糖質制限や食べ順ダイエットなど様々なダイエットメソッドがあります。自分に合いそうなものを選んでみてください。

プロテインに興味のある方は目的によって種類を選びましょう。
脂肪燃焼に重点を置く場合はソイプロテインがおすすめです。一食分をプロテインに置き換えることで摂取カロリーを抑えることができるのと、大豆の成分には脂肪燃焼を促進する効果があります。筋トレによる筋力アップに重点を置く場合はホエイプロテインがオススメです。体内での吸収スピードが早く、筋トレによって傷ついた筋肉をすばやく修復してくれます。

守屋 直樹監修トレーナーからのアドバイス

健康運動実践指導者 NESTA-PFT

体重が減らないと焦る気持ちもあるでしょうが、まずは筋肉量が増えるのにも時間がかかりますので、着実に自分にあった筋トレ+αを見つけて無理なく効率の良いダイエットを目指しましょう!

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