子供の時からよくやっていたストレッチ『前屈』。上手にやると、腰痛予防、下っ腹の引き締め、美脚に繋がったり、股関節の可動域も広くなります!
ですが、どこの筋肉に効けばいいのかご存知ですか?
やり方はあってますか?
ここでは正しいやり方やバリエーションをお伝えしていきます!
正しい前屈できますか?
前屈とは
このやり方を間違えている方が多くいらっしゃいます。
平田知子監修トレーナーからのアドバイス
全米ヨガアライアンス(RYT200)/イシュタヨガ認定インストラクター/BESJ認定ピラティスマットワークインストラクター取得/現在イシュタヨガ認定インストラクター取得中。
ヨガの『ウッターナーサナ(深い前屈のポーズ)』も間違えてとってしまってる方お客様もたくさんいらっしゃいます!
よくある間違った前屈のパターン
・同じく背中を曲げたり、股関節がかかとよりも後ろに逃げてまで、無理矢理膝を伸ばしている。
…etc.
自覚なくこれらをやっている方もたくさんいらっしゃいます!
膝を伸ばした方がいいと思ってました!あと、手を床につけた方が効果が高いのかと…
平田知子監修トレーナーからのアドバイス
全米ヨガアライアンス(RYT200)/イシュタヨガ認定インストラクター/BESJ認定ピラティスマットワークインストラクター取得/現在イシュタヨガ認定インストラクター取得中。
形だけ膝を伸ばしたり、手を床につけても、実は効果的なストレッチにはなっていないのです。
力ずくでやろうとすると逆効果!
そしてやり方によっては微妙に伸びる部位も変わってきますよ。
前屈の効果とは
前屈って太ももの裏側に効くだけじゃなかったんですね~。
平田知子監修トレーナーからのアドバイス
全米ヨガアライアンス(RYT200)/イシュタヨガ認定インストラクター/BESJ認定ピラティスマットワークインストラクター取得/現在イシュタヨガ認定インストラクター取得中。
はい。やり方によって、様々な部位に効いてきます!
筋肉には柔軟性も強さも必要
伸びて、縮むから役に立ちます。
血液を送り出したり、骨の位置の微調整や、関節を支えてくれたりします。
筋肉が『軟かすぎる(軟らかいだけ)』というのは、びろーんと伸びきってしまったゴムと同じで、収縮する力がほしい。
筋肉が『硬い』というのは、そこが常に収縮し、負荷がかかっている状態なので柔軟性がほしい。
バランスよく伸縮できることが大切です。
前屈で伸ばされるターゲットとなる筋肉の部位
、大腿四頭筋(太ももの前側)もストレッチされます。
また、大腰筋(太ももの付け根)を鍛えることにもなります。
前屈の効果
なので、それらをストレッチすることで股関節の可動も出て、骨盤調整、下腹の引き締めなどの効果もありまし、普段のワークアウトの効果を高めることにもなります。
また、背中をまっすぐ伸ばし、胸を開いた状態でこれをやると、
●脊柱起立筋(背骨の両脇)
さらに腰痛予防にもなるんですよ。
えっ!腰痛の予防にもなるんですか!?
前屈と腰痛との関係
医療機関で診断され病名がつくものもありますが、ほとんどの腰痛は原因不明(非特異性腰痛)です。
ぎっくり腰
正式名称は『急性腰痛』。
つまり『急に腰が痛くなる症状』=『ぎっくり腰』であって、そのメカニズムは解明されていません。
腰痛の原因
・自身の筋肉の柔軟性や筋力のキャパを越える、急激な腰への負荷
・(悪い姿勢など)持続的な腰への負荷の蓄積
これをしてると腰痛になることは分かります。
ということは、前述したように筋肉が凝り固まることで無理な姿勢を続けたり、その姿勢のまま日常生活やトレーニングを続けると腰に負担がかかり、腰痛に繋がる。
だから予防のためにストレッチが大切なのです。
【プロトレーナー解説】いろいろなことを試しても、なかなか治らない腰痛の原因は何なのか?なぜいつも治ったと思ったらまた腰痛になってしまうのか?
その原因と対処法をお伝えします!!
絶対に押さえたい!前屈ストレッチのポイント!
前屈のポイント
頭や胸が下がっていかない(猫背にならない)ように、お腹をももに近づけていく。
背中が丸くならないところまで上体を起こしましょう。
平田知子監修トレーナーからのアドバイス
全米ヨガアライアンス(RYT200)/イシュタヨガ認定インストラクター/BESJ認定ピラティスマットワークインストラクター取得/現在イシュタヨガ認定インストラクター取得中。
脊柱のアーティキュレーション(後部拡張)というハッキリした目的があれば良いのですが、それはまた別のトレーニングになってしまいます
伸びが深まります。
前屈ストレッチのやり方4選!
①もも裏に!座った片足前屈
②骨盤が後傾するようなら、お尻の下にブランケット等を敷いて高さを出したり、膝を曲げましょう。
③右膝を外側に折り曲げ、かかとは恥骨の方に引き寄せます。左足首は90°(フレックス)で、膝と爪先は天井を向けます。右足裏と左内ももはお互いに押し合って安定させます。
④坐骨と頭頂部をひっぱり合うように背すじを引き伸ばします。
肩が上がらないように肩甲骨は骨盤の方に引き下げます。
深く呼吸をしながら30秒ほど(目安です)キープします。
足を入れ換えて同様に。
平田知子監修トレーナーからのアドバイス
全米ヨガアライアンス(RYT200)/イシュタヨガ認定インストラクター/BESJ認定ピラティスマットワークインストラクター取得/現在イシュタヨガ認定インストラクター取得中。
足を閉じた長座前屈も、意識は同じです!やってみましょう!
②もも裏に!立位前屈
①気を付けの姿勢で立ち、足の中指とかかとの中心が一直線上に並ぶように立ちます。膝は正面に向くように。身体が硬い人は、脚の幅を拳1個分開けましょう。
②膝は思いっきり曲げて良いので、お腹と太ももがぴったりつくように、太ももを優しく抱えます(足首を持ってもいいです)。首や肩の力は抜いて、頭はただぶら下がってるイメージです。
吸う息で緩める。
両手を腰に添え、頭が最後になるようにゆっくりとロールアップします。
平田知子監修トレーナーからのアドバイス
全米ヨガアライアンス(RYT200)/イシュタヨガ認定インストラクター/BESJ認定ピラティスマットワークインストラクター取得/現在イシュタヨガ認定インストラクター取得中。
坐骨をたくさん持ち上げることよりも、自分の身体に合った高さまでにした方が効果的です。
③前もも内ももに!合せきの前屈
①足の裏同士を合わせ、合せきの姿勢で座ります。(親指側は離れてOK)
腰骨(上前腸骨棘)よりも膝が高くなるようならお尻の下にブランケット等を敷きましょう。
②骨盤が後傾して腰が丸まったり、前傾して腰が反らないように、骨盤を立てて座りましょう。坐骨がゴリッと床に当たる感覚です。
③坐骨と頭頂部をひっぱり合うように背すじを引き伸ばします。肩が上がらないように肩甲骨は骨盤の方に引き下げます。
④お尻と股関節の柔軟性に!あぐらの前屈
①足の甲を交差させ、あぐらの姿勢を作ります。
骨盤後傾して腰が丸まったり、前傾して腰が反らないように、骨盤を立てて座りましょう。
②外側の足の足首は90°(フレックス)に。
ある程度柔軟性があれば、外側の足の下にブランケット等を置いて高さを出してみましょう。
肩が上がらないように肩甲骨は骨盤の方に引き下げます。
呼吸をしながら30秒キープ。
結果は後からついてくる!先ずは続けて!
平田知子監修トレーナーからのアドバイス
全米ヨガアライアンス(RYT200)/イシュタヨガ認定インストラクター/BESJ認定ピラティスマットワークインストラクター取得/現在イシュタヨガ認定インストラクター取得中。
好きな組み合わせで1分ほど行いましょう。
1度の長さよりも、やり方と、続けることが大切です。
焦らずに、『今の』自分の柔軟性や筋力にあわせて、軽減も使いながらやること。
柔軟性が高まれば、いずれは膝が伸ばせたり手が床に着いたりするかもしれませんが、それはあくまでも結果として後からついてくるもの。
無理をせず頑張っていきましょう!
【専門家解説】開脚が出来るようになるためにはある前提条件があります。元々体が硬かったトレーナーがこの前提条件をクリアする方法を徹底的に解説し、開脚への道筋を示します。