腰痛予防は姿勢から!注意すべき姿勢と身体の鍛え方について

監修者

岩坂美緒

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

正しい姿勢でいることが、腰痛予防になることについて解説していきます。椅子に座る姿勢は大丈夫ですか?普段の生活の何気ないことが腰痛の原因になってしまいます。正しい姿勢を作るための筋トレやエクササイズを紹介します。

姿勢が悪いと腰痛になる?!

姿勢が悪いと腰痛の症状が出てくると聞いたことがあります。私は姿勢が悪いので心配しているのですが、実際、姿勢が悪いと腰痛になってしまうのでしょうか?

岩坂美緒監修トレーナーからのアドバイス

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

はい。姿勢が悪い人は、腰痛や坐骨神経痛になりやすいです。逆に、正しい姿勢でいることはそれらの予防にもなります。まずは、腰痛になりやすい姿勢について解説していきますね。

腰痛になりやすい姿勢

①反り腰(骨盤が前傾している)
反り腰とは、腰が反っていることを言います。反り腰は、上半身の体重を腰で受け止めることになるため、腰に痛みが出てくる可能性が高くなります。反り腰が原因で腰椎椎間板ヘルニアになってしまうこともあります。
反り腰になってしまう原因の1つは運動不足による筋力低下です。運動不足により筋力が低下すると、骨盤が歪むなどして反り腰になるのです。

②猫背

猫背とは、背中が丸くなり、首が前に出て、巻き肩の姿勢です。
デスクワークでパソコンを使用する時間が長い人や、スマホを長時間使用している人は、肩甲骨の筋肉が身体の前側にひっぱられ、前のめりの姿勢になり猫背になってしまいます。

このように、猫背の人は重心が前にずれてしまい、腰に大きな負担がかかり腰痛になる可能性が高いです。

なるほど!私の猫背の原因がわかりました!私はデスクワークで長時間のパソコン作業をしているということが原因のようです。

腰痛にならないためにも猫背を改善したいです。猫背や反り腰の人が、腰痛にならないためにはどうしたら良いでしょうか?

岩坂美緒監修トレーナーからのアドバイス

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

普段のデスクワークなどの日常生活の積み重ねで姿勢が崩れてしまっている人は、正しい姿勢を意識しながら生活することも大切です。

そして、猫背や反り腰の人の多くは運動不足で、筋力が衰えることで、筋肉で正しい姿勢を支えることができなくなり、 骨盤が歪み、姿勢が悪くなってしまっている場合もあります。そのような人は、普段の正しい姿勢を意識することに加えて、正しい姿勢を保つための筋肉をつけることも重要です。

正しい姿勢を作るためには、筋トレが効果的なのですね!

岩坂美緒監修トレーナーからのアドバイス

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

はい。普段、運動をしていない人で、現時点では腰痛になっていなくても、将来的に、筋力不足が原因で姿勢が悪くなり、腰痛になってしまう可能性はあります。

普段、運動をしていない人は特に、今からでもトレーニングを開始し、ある程度の筋力はつけ、正しい姿勢で日常生活を過ごすように心がけることが大切です!正しい姿勢についても解説しておきますね。

正しい姿勢とは?!

●立ち姿勢
お腹を引き上げ、お尻をしめて、肩甲骨を寄せて、自然に胸が開いている状態です。
壁に頭、肩、背中、お尻、踵をつけて立ってみるとチェックできます。

その時に壁と腰の間の隙間で姿勢を確認することができます。
壁と腰の間に手を広げた状態で入れてみた時に、ちょうど片手くらいの隙間であれば正しい立ち姿勢です。

以下は、姿勢が悪い状態です。
壁と腰の間に、広げた手が両手、もしくはそれ以上に入ってしまうくらい隙間がある人は骨盤が前傾し、腰が反りすぎて姿勢が悪い状態です。壁と腰の間に、手が入らない人は、骨盤が後傾し、背中が丸くなり、こちらも姿勢が悪い状態です。

●座り姿勢
椅子に座っている場合の正しい姿勢は、椅子に深く腰掛け、両足は床につけます。2つの座骨で座っていることを意識し、骨盤を立てて、お腹を引き上げます。

お腹は引き上げますが、腰を反らさないようにし、背もたれがある場合は、背もたれにもたれかからないようにして、顎をひいて、頭が上から引っ張られるようにして座った状態が、正しい姿勢です。

姿勢改善の筋トレやエクササイズ

岩坂美緒監修トレーナーからのアドバイス

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

前述してきたような正しい立ち姿勢と座り姿勢をやってみたときに、辛いと感じる場合は、普段の姿勢が正しい姿勢ではないということになります。無理なく正しい姿勢がとれるように筋力をつける必要があります!

正しい姿勢になるためには、腹筋だけ行うなど偏ったトレーニングではなく、様々な部位をバランス良く鍛える必要があります。以下に、正しい姿勢になるために鍛えるべき部位とトレーニング方法の例についても解説しておきますね。

正しい姿勢になるために鍛えるべき部位とトレーニング例

<腹筋>
●クランチ
(やり方)
1.マットの上に仰向けになり、両足を持ち上げひざを90度に曲げます。両手は頭の脇に軽く添えます。
※頭の後ろで手を組んで頭を引っ張らない様にしましょう!

2.息を吐きながら、おへそを覗き込むようにして上体をおこします。
※勢いをつけて行わないように気をつけましょう。

3.息を吸いながらゆっくり上半身を下ろします。
※3秒かけて起き、3秒かけて戻るというようにゆっくり行うことで負荷がかかります。

(回数)
10~15回を1セットとし、2セット~3セット行ってみましょう。

岩坂美緒監修トレーナーからのアドバイス

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

腹筋と背筋のバランスを整えることで正しい姿勢になります。例えば、腹筋より背筋が弱い人は上体が前に傾きます。腹筋より背筋が強い人は上体が後ろに傾きます。

このように腹筋と背筋のバランスが悪いことでも姿勢が崩れてしまいますので、腹筋のトレーニングを行ったら、背筋のトレーニングも行うようにして正しい姿勢をつくっていきましょう。

背筋を鍛えるエクササイズ

背筋を鍛える基礎的なエクササイズをご紹介します。
(やり方)
1.うつ伏せの状態になり、両手を頭の後ろで組みましょう。
2.上半身を無理なく上がる高さまで持ち上げていきます。
3.ゆっくりと上半身を下ろし、顔が床につくすれすれまで戻ります。
4.繰り返します。

(回数)
15回を目安に2セット行う。

肩甲骨周りのストレッチ

(やり方)
1.タオルの両端を持ち、息を吸いながら、胸の前に手を上げます。
2.息を吐きながら、両腕を伸ばしたまま、タオルが頭の上を通り、そのまま後ろに回します。
3.ゆっくりと1のポジションに戻します。
4.1~3の動作を5~10回ほど繰り返します。
※体が硬い人は、タオルの端を持つようにして行い、肩甲骨周りが柔らかくなってきたら少しづつタオルの内側を持つようにしていきましょう。

岩坂美緒監修トレーナーからのアドバイス

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

肩甲骨周りの筋肉をしっかりと動かすことで、正しい姿勢を維持していくことができます。肩甲骨が動いていることを意識しながら行ってみましょう。

大臀筋を鍛えるエクササイズ

●ヒップリフト
1.仰向けに寝て、膝を立て、足は骨盤の幅に開き、膝と足先は同じ方向にします。
2.足裏と手の平を床に付けたまま、お尻を持ち上げます。
3.お尻を床すれすれに戻します。

(回数)
20回を2セット~3セット行ってみましょう。

岩坂美緒監修トレーナーからのアドバイス

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

上記に紹介してきたようなトレーニングをバランス良く行って正しい姿勢を目指していきましょう。
全部行う時間がない人は、まずは、腹筋と背筋をバランス良く鍛えるようにしてみましょう。

また、反り腰の人は、腹筋と背筋のエクササイズにプラスして、お尻の筋肉を鍛える筋トレを行いましょう。
お尻に筋力をつけることで、骨盤を正しい位置に戻すことができ、反り腰を治すのに効果的です。

猫背の人は、肩甲骨周りのストレッチを行い、筋トレで腹筋と背筋をバランス良く鍛えると効果的です。
また、日常生活の中では、寝るときの姿勢について見直してみたり、普段の座り方などにも気をつけて正しい姿勢を維持できると良いですね。
最後に、注意する必要がある座り方についても解説しておきますね。

座る姿勢に注意!骨盤や背骨に負担をかける

注意が必要な座り姿勢

● 横座り
横座りは、片方に重心がかかってしまっている状態で、腰椎・骨盤・股関節などに歪みが出やすい姿勢です。
いつも横座りする方向が決まっている人は、歪みがより大きくなってしまうので注意が必要です。

● 足を組んで座る
足を組んで座る姿勢が楽な人は、骨盤が歪んでいる可能性があります。
足を組むと、重心が偏ってしまいます。重心が偏ることで背骨に負担がかかり、支えている腰にも大きな負担がかかっていきます。

岩坂美緒監修トレーナーからのアドバイス

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

上記のような座り方は、姿勢が悪くなる原因です。日常生活の中でも無意識のうちに行ってしまっている人も多いと思います。普段から正しい姿勢を意識して生活できると良いですね。

はい。普段の座り方や立ち姿勢にも気を付けて、猫背を改善するためにも姿勢矯正のトレーニングを開始します!

最後に

前述してきましたように、反り腰の人や猫背の人は、腰痛にならないためにも姿勢を改善して正しい姿勢で過ごすことを心がけまししょう。
普段から運動を行い、筋力をつけておくことで、正しい姿勢を保つことができます。
トレーニングを行う場合 、背筋よりも腹筋を鍛えることにフォーカスしてしまう人が多いようですが、大事なことは、バランスよく鍛えることです。

行うトレーニングの種目が偏らないように気を付けて、バランスよく鍛えることで腰痛の予防のためにも正しい姿勢を手に入れていきましょう(^^)

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