シックスパッドの効果をトレーナー視点から解説!

監修者

守屋 直樹

健康運動実践指導者 NESTA-PFT

割れた腹筋を求めて購入を考えているかも少なくない『シックスパッド』で腹筋は割れるのか?シックスパッドの本当の効果と、そもそも腹筋を割るにはどうすれば良いのか?プロのトレーナーが解説していきます。

シックスパッド、EMSってなに?

シックスパッドってつけるだけで腹筋が割れる!ってイメージなんですが本当なんでしょうか?

守屋 直樹監修トレーナーからのアドバイス

健康運動実践指導者 NESTA-PFT

そもそもシックスパッドとはどのような仕組みでトレーニングしているのか、そこからみていきましょう。

シックスパッドは元々介護やリハビリの分野で使われていたEMS装置を小型化、トレーニングに特化させたものです。
EMS装置とはケガなどで運動が行えない人に対してEMS(筋電気刺激)を流し筋肉に刺激を入れることで運動不足の改善や健康の維持、向上の効果があるものでシックスパッドはその技術をを応用したものになります。

そのため、腹筋を中心に鍛えたい部位に貼りスイッチを押すだけで身体を動かさなくてもトレーニングが行えると言われています。

しかし、実際にシックスパッドを使用した人の口コミでは効果を感じた方とそうでない方に分かれています。実は痩せたい!と思って購入する方の多いシックスパッドにはいくつかの注意点があるのです。
シックスパッドを使った人たちの口コミは以下サイトに掲載されています。男性も女性も様々な方の口コミがあるので参考になるかと思います。

> シックスパッド(SIXPAD)の効果の口コミ

脂肪と筋肉で電気の通りやすさが違う

シックスパッドは電気を流すことで筋肉を収縮し、トレーニングを行います。ここでポイントなのが電気を流すということです。
脂肪と筋肉では電気の通りやすさが違います。脂肪は電気が通りにくく、筋肉は通りやすいのです。つまり、お腹に脂肪が多いと本来腹筋へ流したい電気が十分に流れにくくなってしまうのです。男性でも女性でもお腹に皮下脂肪がたっぷりある方はシックスパッドで腹筋を鍛えることは難しいかもしれません。

つまり、シックスパッドはあくまで筋トレをサポートするマシンであって、実はダイエットマシンではないのです。シックスパッドには腹筋を鍛える効果は期待できますが、脂肪を燃やしお腹をへこませたり体重を減らす効果には大きな期待はできません。

ダイエットを目的に購入された方は他の運動で脂肪燃焼を目指し、シックスパッドは腹筋を引き締める効果を狙い使ってあげましょう。シックスパッドはあくまでダイエット、筋トレのサポート、効果を高めるためのマシンだと考えてあげましょう。そういった点ではとても効果的に使用していくことが出来ます。

次項では腹筋が割れるメカニズムとシックスパッドの効果的な使い方を紹介します。

シックスパッドの効果!腹筋は割れる?

守屋 直樹監修トレーナーからのアドバイス

健康運動実践指導者 NESTA-PFT

シックスパッドの仕組み、効果と目的は分かりましたか?
ここからはシックスパッドで腹筋が割れるのか、そもそも腹筋を割るにはどうすれば良いのかを見ていきましょう。

腹筋を割りたい、シックスパックを作りたいという方は男女限らずたくさんいますね。
腹筋を割るには腹筋を鍛える以上に体脂肪率、体脂肪の量を知ることがポイントになります。

割れた腹筋を表面に見えるようにするには体脂肪率を減らしていく必要があります。15%を切るとうっすらと腹筋の線が見えてきます。10%を切ってくるとはっきりと見え、腹筋を鍛え筋肥大していると割れ目がよりしっかりとしたシックスパックになります。

さきほどシックスパッドはダイエットマシンではないことが分かりましたね?シックスパッドだけで体脂肪率を減らす効果には期待がしにくいです。体脂肪率を減らすにはしっかり体を動かす運動をし、食事にも気をつけることが一番です。シックスパッドはその手助け、効率を高めるために使うことが出来ます。

シックスパッドは通常の腹筋運動では収縮させにくいインナーマッスルまで刺激を与えてくれます。
そのためシックスパッドを使用してから運動を行うとお腹のインナーマッスルのはたらきが活発になり正しい姿勢が取りやすくなります。正しい姿勢が取れれば、正しいフォームでエクササイズが行いやすくなります。つまり、シックスパッドを使用してからエクササイズを行うことでそのエクササイズの効果を高められます。

有酸素運動もインナーマッスルのはたらきが活発な状態でを行えば代謝も良く脂肪燃焼効果にも期待ができます。

守屋 直樹監修トレーナーからのアドバイス

健康運動実践指導者 NESTA-PFT

出来るだけシックスパッドに任せきりにならず、上手に使ってシックスパックを目指しましょう。

シックスパッドと合わせて行いたい運動

シックスパッドと合わせて行うことで腹筋を割るために効果的なエクササイズを紹介します。
シックスパッドでインナーマッスルのはたらきを良くし、効率的に行っていきましょう。

有酸素運動

体脂肪率を下げ、シックスパッドの電気を十分に筋肉へ流せるように重要なエクササイズです。
ジョギングやウォーキング、水泳など20分前後を目安に行いましょう。軽いウォーキングでもシックスパッドを貼ったまま行うのは危険なのでやめましょう。

クランチ

代表的な腹筋運動ですね。シックスパッドを使用した後だとインナーマッスルのはたらきによって普段よりも身体を起こしやすく感じます。しっかりと腹筋を収縮しシックスパッドとの相乗効果を狙いましょう!

ツイストクランチ

クランチのバリエーションとしてねじりを加えてながら上体を起こしましょう。クランチでは腹筋の割れた部分、このツイストクランチでは脇腹部分(腹斜筋)をより鍛えられます。
正面がしっかり割れていても横の部分からしっかりと引き締まっていないとキレイな腹筋とは言えません。
シックスパッド、クランチと合わせて行いましょう。

スクワット

他のダイエット記事でもよく取り上げられる代表的エクササイズです。
シックスパッドを使っておくことでキレイな姿勢を維持しやすく、正しいフォームで行いやすくなります。

「腹筋を鍛えるためにスクワット!?」と思うかもしれませんが、スクワットは動員する筋肉量が多いため、基礎代謝を上げるのにとても効果的です。また、バーベルを担いで行うバックスクワットであれば、それだけで腹筋を強烈に鍛えることができるのです。この理由については以下の記事に詳しく解説してあります。

他のエクササイズもインナーマッスルのはたらきを良くする効果を得た状態で行うことで普段よりも正しいフォームで行えるようにしましょう。
繰り返しお腹の内側から姿勢を整える意識を強めていくことでシックスパッドを使わなくても腹横筋を上手くはたらせられるように身体が慣れていきます。

シックスパッド+エクササイズで効率よくお腹をシェイプアップしていきましょう!

より効率的に体脂肪率を減らすために

一度シックスパッドの効果と注意点を確認しましょう。

・シックスパッド≠ダイエットマシン
・脂肪が多すぎると効果が薄まることも
・お腹のインナーマッスルまで刺激を入れることが出来る。
・他のエクササイズの前に使うと良い

前項までで紹介してきたことを参考に是非活用してみてください。
購入を検討されてる方でトレーニングする時間が取りづらかったり、より効率よくシェイプアップしていきたい方にはオススメします。

脂肪を落とすために有酸素運動を行う場合は先にシックスパッドを使い、筋トレを行ってから有酸素運動へ入りましょう。
シックスパッドでインナーマッスルに刺激を入れ、筋トレを行うことで代謝を上げておくことで有酸素運動での脂肪燃焼効果を高めることができます。行う頻度としては出来れば週2〜3回、時間が作りにくい場合は1回でも効果はありますので取り入れてあげましょう。

最後に|そもそも腹筋を割るために必要なこと

さて、腹筋を割る上で重要な体脂肪の落とし方ですが運動だけでなく食事を見直すことも大切になります。
食事にも気を付け、体脂肪率15%以下を目指しましょう。さらなる割れ目を求める方は10%以下を目標に頑張ってください。

糖質やアルコールの食べ過ぎ飲み過ぎは、脂肪を溜め込み腹筋を隠してしまう一番の原因になります。
上記の体脂肪率を目指すならば甘いものやお酒は控えましょう。
筋肉の材料になるタンパク質を多く含む肉や魚、乳製品、脂肪をエネルギーとして利用するために必要なビタミンを含む緑黄色野菜は積極的に摂っていきましょう。

守屋 直樹監修トレーナーからのアドバイス

健康運動実践指導者 NESTA-PFT

食事と運動で脂肪を落とし、シックスパッドを活用しキレイに割れた腹筋を手に入れましょう!

【あわせて読みたい】