今、話題のファスティングですがファスティング後には回復食が不可欠です。なぜ、回復食が必要なのか、ファスティングとはどういった目的で行うべきなのか様々な観点から解説します。
ファスティングとは?ダイエットだけではない多くのメリット
断食によってカロリーを大幅にカットできダイエット効果も高く注目されていますが、本来の目的は内臓、特に消化系(胃や腸)を一定期間休めることで、身体にたまっている毒素や老廃物を排出させることを目的とされています。断食により食事からの栄養摂取がなくなるので水のみではなく、酵素ドリンクを併用しながら行うことでビタミン、ミネラルを摂取できるのでオススメです。
デトックスだけではなく体の免疫力が上がったりと体の本来発揮すべき力を戻してくれる働きもあるので体質改善にも効果的です。
多くのメリットがあると共に”断食”は場合によって心身に悪影響を及ぼすこともあるのでファスティング開始前とファスティング中の注意点とファスティング後の回復食について解説していきます。
ファスティングの準備段階に行うこと
酵素ドリンクや水だけで過ごすことは人間に必要な三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)が全く吸収されなくなるので、脳が飢餓状態と勘違いしてしまうので実際にファスティングを行う期間と同じ日数、準備期間を設けましょう。3日間の断食なら準備期間は3日がベストです。
ファスティング準備期間の食事
ファスティングに向けて体を慣れさせる為に、胃腸にやさしい食事内容に切り替えます。具体的には、「ま・ご・わ・や・さ・し・い」という消化されやすい食材を中心に食べます。
ま…豆類
ご…ごま
わ…海藻類(わかめ)
や…野菜
さ…魚
し…しいたけ(きのこ類)
い…いも類
できれば和食中心で、栄養バランスのよいメニューにしましょう。この時、肉類や揚げ物は避け外食の場合は和食を選びましょう。
そこからファスティング本番に向けて徐々に食事量を減らし、だんだんと生野菜やフルーツ中心の食事に変え酵素を多く取り入れていきます。こうしてあらかじめ胃腸の負担を軽くしてくことでファスティングの効果をさらに引き出してくれます。
体に急激な負荷をかけない為にも準備段階で胃腸を普段の生活から少しずつクールダウンさせていきましょう。
ファスティング本番中の注意点
ファスティング中のやることは”食事を摂らない”事だけになります。半日なら不本意でも経験した事ある方はいるかもしれませんが3日間何も食べないというのは準備期間を設けても非常に辛く感じる事がほとんどです。
この3日間は多くの誘惑などにも襲われるためそれなりの覚悟が必要です。
ファスティング中に摂取できるのは水などの添加物や脂肪、タンパク質の入ってない水分に限ります。
水は普段より多めに摂るとされていますが、それだけではビタミン、ミネラル不足になりますのでファスティング中は酵素ドリンクを摂取する事をオススメします。
食事を摂らないということは栄養素が体に入ってこなくなるため飢餓状態に近くなります。食事から主に摂取される三大栄養素の炭水化物、タンパク質、脂質が不足しなんとなく頭が回らなかったり体にだるさを感じるかもしれません。
それは必要な栄養が不足する当たり前のことなのでファスティング後に回復食を摂り普段の生活に戻した時にはすぐに解消されるでしょう。それとは別に好転反応と呼ばれる現象も起きる事があります。
ファスティング中に起こる好転反応とは
好転反応には個人差がありますが、ファスティングを行うと大なり小なり起こる症状です。
主な症状として
・頭痛
・眠気やだるさ
・下痢
・便秘
・吹き出物
こういった症状は通常1日~3日のファスティング中に収まるので、薬を飲まずに安静にしましょう。
この好転反応が収まると、寝不足や疲れ、食生活など、 生活習慣によって蓄積されてた老廃物が排出され、体重が減ったり、 朝の目覚めや肌のはりも良くなったりと身体が楽になります。
また、この期間は摂取カロリーがほとんどなくなるので体重は急激に落ちていきます。ファスティング後に回復食を摂りながらだんだんと食事を戻していくと自然と体重は戻っていきますがこれは通常の現象なので過度に気にしないようにしましょう。
ファスティング後の回復期と回復食について
回復期で重要になるのが回復食と呼ばれる、消化によく、胃腸への負担を少なくした食事の事です。なぜ回復食が重要なのかというと、ファスティング中は低血糖状態が続きます。体内ではホルモンなどが分泌され、このホルモンの働きで血糖値を上げ、血糖値を調整します。
このような低血糖状態を終了し、回復期間でいきなり糖質が高い食事を食べてしまうと血糖値が急激に上がり、血管は傷つき、体は高血糖状態でとても危険な状況になりこの状態が続くと糖尿病に陥る危険があります。
このような危険な状態を回避する為、重湯やお粥などを少しずつ食べ、糖質を摂り入れ、血糖値を上げていきましょう。
回復期は断食期と同じ、またはそれ以上の日数を設けると良いです。断食明けの胃や腸の消化器官は、普段の働きっぱなしの状態から休養中で電源の入っていないだと言えます。
そのために、断食期と同じか、それ以上の日数を設け、ゆっくりと普段の消化運動に戻す必要があるのです。回復食はいきなり固形物を食べずに最初は流動食に近い重湯などから始めると良いでしょう。
回復食も消化しやすいものから食べ始め、続けて柔らかい食べ物、固形物と段階的に食べるものを変え、少しずつ消化器官の活動を活発にさせていくことが大切です。回復食で慎重に進めることで過度なリバウンドを防ぐほか断食からの過食防ぎ体への負担を軽減し以前よりも健康的な体になっていくでしょう。
回復食のオススメレシピ
重湯
重湯は赤ちゃんの離乳食としてよく使われますが回復食には適しています。最初からお粥と行きたいところですが初日は我慢しましょう。
お粥
重湯より少しレベルをあげてお粥で少し固形物を増やします。塩気が欲しい時は梅干しを少し食べるか具なしの味噌汁などが良いでしょう。具なしの味噌汁はなるべく薄味にしてください。初日の夜または2日目からはお粥でも問題ないでしょう。
野菜スープや温野菜
少しずつ摂り入れましょう。蒸した野菜やボイルした野菜でも構いません。軽く塩をまぶしたりポン酢をかけて野菜本来の味を感じましょう。マヨネーズは酢、油、卵などまだ体にとっては重く感じるので避けましょう。
2日目の夜から3日目からはご飯や納豆、ひじきの煮物など少しずつ食事らしいものを摂り入れましょう。しかしご飯の量は通常の半分くらいの量に抑えて行きましょう。
ここからは消化によいとれされてるものを意識しながら食を楽しみましょう。今まで濃い味でしか満足出来なかったのが薄味でも美味しく感じれてくるはずです。
急には戻さずだんだんと戻して行きましょう。
ファスティング回復期その後
2、3ヶ月に一度程度ファスティングを繰り返すことで体質改善や免疫力向上にも繋がるので定期的に試してみてください。
今まで、ファストフードや暴飲暴食で疲れ切った内臓をいたわり休ませてあげる事も体を内側から綺麗にする重要な事なのです。
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