TVや動画などでりんごを握りつぶす映像などが紹介されることがあります。握力というのは、わかりやすい腕力の指標の1つです。また、握力があれば高重量でも安定したトレーニングができるようになります。握力のアップにはどんな鍛え方が必要か、手軽にできる5つの方法を紹介します。
握力の鍛え方① グーパー運動
やり方はとてもシンプルで、手をまっすぐ前に伸ばし、素早く手をグー、パーに動かし続けるというものです。手を閉じた時には、握力の要である前腕の筋肉に力が入っていることを意識してください。
比較的回数が必要なトレーニングです。グーパーの動きを1回として、まずは100回繰り返してみましょう。次第に慣れてきたら、だいたい2〜3セットを行うトレーニングを繰り返します。
握力の鍛え方② ぶら下がり運動
グーパー運動では指を曲げてものを握る力をつけるのに対して、この鍛え方はものを掴んだ状態を維持するためのトレーニング方法です。
鉄棒などにぶら下がったら、指が疲れたり滑ったりするまでその状態を保ち続けます。1セットだけを行うよりも、1分程度のインターバルを挟んで2、3セット行った方が筋力アップにつながります。なお、指が離れて地面に落ちる際にケガをしないよう、十分に気をつけてください。
握力の鍛え方③ タオル絞り
まず、ハンドタオルを水に濡らします。そうしたら雑巾絞りのように、限界までタオルを絞っていきましょう。
この時、タオルは胸に近づけようとせず、なるべく腕を伸ばしたまま行うことで前腕への負荷が高まります。日常的に行う場合は、例えば掃除のタイミングなどと合わせると継続できるでしょう。
握力の鍛え方④ リストカール(リバース・リストカール)
前腕の筋肉群を鍛える筋トレも、握力アップには効果的です。中でもメジャーなのは「リストカール」でしょう。
このトレーニングは座った状態で腕を足に乗せ、ダンベルを持って手首を上下に動かします。この時、手首を巻き込むようにダンベルを動かすといいでしょう。
このトレーニングを行う場合は、手の甲を上に向けてダンベルを上下させる「リバース・リストカール」も並行して行うことで、手首の表と裏の両面を鍛えることができます。
リストカールは、前腕の筋肉と手首と鍛えることができる筋トレです。男らしい腕を手に入れるだけでなく、男女問わず手を使う作業が多い人にとっては、腕や手首が疲れにくくなる効果が期待できます。また、ダンベルのような腕の負荷が大きい筋トレをおこなう場合の手首の怪我防止になります。
リバース・リストカールは手首の動作のみでゆっくり上げ下げすることで尺側手根伸筋、橈側手根伸筋を鍛える筋トレです。尺側手根伸筋、橈側手根伸筋を鍛えることで、ベンチプレスなどの腕に高負荷のかかる筋トレをする際に、前腕の引き締め、筋力、手首の強化はもちろん、脂肪燃焼にも効果が期待されます。
握力の鍛え方⑤ ラジアル・フレクション(ウルナ・フレクション)
この筋トレは立った状態で行いますが、腕をまっすぐ下ろした状態で、ダンベルの先端を持ちます。持ち手部分ではなく重り部分を持つのがポイントです。
ダンベルを持ったら、腕や肘が動かないようにして、手首を返す動きでダンベルを上へと持ち上げます。上下動の動作はゆっくり行うことで、前腕筋群により負荷をかけることができるようになります。
この筋トレを行う場合も、逆の動きである「ウルナ・フレクション」という筋トレを一緒に行うようにしましょう。ラジアルフレクションではダンベルを前方で動かしますが、ウルナ・フレクションではダンベルを後方で動かすという違いがあります。
ラジアル・フレクションはダンベルの端をつかみ、前に向かって上下に動かす筋トレ種目です。前腕屈筋群、前腕伸筋群を鍛えることができ、手首や握力の強化にも期待できます。上げるときも下げるときも肘が動かないようにゆっくり行うのがコツです。
ウルナ・フレクションは前腕屈筋群、前腕伸筋群を鍛える筋トレ種目です。手の甲を外側に向け、ダンベルの端をもち上下に動かします。腕を動かさずに手首の動作だけでおこないますが、握力アップや前腕の引き締めに効果が期待できます。
握力の鍛え方で、目標は「りんご潰し」!?
りんご潰し…とまではいかないですが、今回ご紹介した鍛え方を活用して握力アップを目指してください。
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