肩は人体の中にある関節の中でも、特に可動域の広い部位の1つです。そんな肩の動きをサポートしてくれるのが、肩関節回りにあるインナーマッスルの「ローテーターカフ」と呼ばれる部分です。このローテーターカフがどんな役割を果たしているのか、その仕組みを解説します。
ローテーターカフの基本
・棘上筋
・棘下筋
・肩甲下筋
・小円筋
これらの筋肉は、肩甲骨から上腕骨を掴むように伸びています。腕を上下させたり回したりと、あらゆる動作に深く関係しています。
ちなみに、ローテーターカフのように肩甲骨に付いている筋肉は10種類以上もあります。それだけ肩は重要な場所なのです。
ローテーターカフの筋トレは様々なスポーツで重要
・野球
・テニス
・バドミントン
・柔道
どのスポーツも共通しているのが、肩周辺を大きくしならせたり、あるいは大きな負荷をかけるという点です。
特に野球のピッチャーの投球フォーム、テニスのサーブなどは肩を大きく振り上げるので、その分肩への負担も強くなります。
非常に傷めやすい筋肉で、四十肩や五十肩の原因にもつながります。
そのため、筋トレやストレッチなどで補強・ケアが必要です。
ローテーターカフの筋トレ①エクスターナルローテーション
ダンベルとは違い動作中常に負荷をかけられ、また負荷の調整もしやすいというのが大きなメリットですね。
そんなチューブを使ったローテーターカフのトレーニングの1つが「エクスターナルローテーション」です。
このメニューでは、ポールやドアノブなどにチューブを固定し、その端を片手で持ちます。この時、チューブに対して体は真横を向き、肘は90度に曲げて上腕を脇につけてください。スタートポジションでは、体の前でチューブを持ち、手が体の内側にあるようにしてください。
この状態から、手を体の外側に開くようにして、チューブを引っ張りましょう。インナーマッスルのトレーニングは基本的に「ゆっくり行う」というのを忘れずに、丁寧な動作を心がけてください。
このメニューと次に紹介するインターナルローテーションは、ダンベルなどの重りで代用することも可能です。
インナーマッスルは漠然とトレーニングをしても鍛えられない筋肉です。しかし、怪我防止のためには欠かせない筋肉です。今回は肩のインナーマッスルである、棘上筋や小円筋を中心に鍛える筋トレを紹介します。これらの筋肉はローテーターカフという総称で呼ばれます。(肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋)
ローテーターカフの筋トレ②インターナルローテーション
この種目はエクスターナルローテーションと非常に似た名称をしていますが、実際の動きもよく似ています。
しかし、エクスターナルローテーションがチューブを体の「外側」に引っ張る種目だったのに対して、インターナルローテーションでは前腕を外に開いた状態でチューブを持ち、それを体の「内側」に引っ張る種目です。
エクスターナルローテーションとインターナルローテーションでは扱える強度に差がある人もいます。
その場合はチューブを持つ位置などを調整しつつ、負荷を増減させましょう。
ローテーターカフのストレッチ法
①肘を90度程度に曲げ、腕を上げます。ドアや柱に前腕と肘をつけ、そのまま体重を前へと伸ばしましょう。
肩前面の筋肉が伸びているのを感じつつ、そのままの姿勢をキープします。
②腰に手を当てるような姿勢をとります。そして手のひらではなく手の甲を、腰の後ろにつけてください。その状態で、残っている方の手で肘を押さえ、体の内側にねじるように引っ張ります。
肩後方がストレッチされているのを感じつつ、その姿勢をキープしてください。
ローテーターカフは筋トレ・ストレッチでケアしてあげよう
その反面、とてもケガをしやすく完治もしづらい部位なので、今回紹介した筋トレやストレッチ方法を参考に、日々丁寧にケアして上げてください。
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