みなさんは普段の食事でタンパク質を意識しているでしょうか?カロリーや糖質、脂質は意識していても、タンパク質は意識していないのではないでしょうか?しかしタンパク質は糖質、脂質に並ぶ身体の三大栄養素の一つで、実は筋肉など体づくりに非常に大切な役割を担っています。そんなタンパク質の特徴をおさえ、身体作りに活かしましょう。
体重の20%はタンパク質で出来ている
ヒトの身体の約60%は水分ですが、実はタンパク質が身体の体重の約20%を占めているということをご存知でしょうか?人の身体の体重の約40%は、タンパク質と水分で作られている筋肉だからです。筋肉の大半は骨と骨を繋いでいる骨格筋です。
また、骨格筋の中でも身体の表面の筋肉はボディーラインを決めています。理想的な身体作りのためには、筋肉とタンパク質は必須なのです。
筋肉を作るためには筋トレは必須ですが、筋肉を作るために大切なのはトレーニングだけでなく、良質な食事や睡眠が大切となります。特に、食事は身体を作るための基礎ともなり非常に大切です。その中でもたんぱく質は筋肉を作るために特に重要な栄養源です。筋肉とたんぱく質の関係を理解し、良質な筋肉を作りましょう。
筋肉だけでなく骨もタンパク質で出来ている
また、骨の細胞は破壊と再生を繰り返しており、1年で20~30%が入れ替わります。タンパク質をしっかり摂取していないと、健康な骨の生成に支障をきたしてしまいます。
タンパク質はアミノ酸
アミノ酸のうち、9種類の必須アミノ酸(ロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、ヒスチジン)は体内で生成することができないため、食事で摂取する必要があります。もし1種類でも不足すると、タンパク質が生成されません。
タンパク質は太りにくい
DITでどのくらいエネルギーを消費するかは栄養素の種類によって異なります。糖質を摂取した場合は5〜10%、脂質の場合は3〜5%ですが、タンパク質の場合は20〜30%にも達します。
日本人の一般的な食事は、三大栄養素を混合しているため、DITは10%程度です。すなわち、タンパク質は一般的な食事よりも2〜3倍も熱に変わるため、太りにくいのです。
1日のタンパク質必要摂取量
「体重1kgあたりタンパク質1g」
体重が60kgの人は1日にタンパク質を60g摂るようにしましょう。ちなみに、筋トレや身体作りをしている人はこの2倍の2gを目安にタンパク質を摂取しましょう。
なぜそれだけ必要なのでしょうか?それは人の身体が1日に最低でも必要とするタンパク質が大体180g〜200gであり、食事から60g程度摂取していれば、残りの100gほどは体内のアミノ酸のリサイクルシステムで補うことが出来るからです。
タンパク質は体内でアミノ酸に変わりますが、そのアミノ酸を再利用して新たなタンパク質を作り出すことができるのです。食事でしっかりタンパク質を摂取しないと、体内のタンパク質の生成が不十分となり、身体のパフォーマンスは低下してしまいます。
また、ヒトは高齢になっていくにつれ1日の必要摂取カロリー量は減少します(70代男性であれば30、40代と比べて2割減)が、必要タンパク質量はほとんど減少しません。(厚生労働省:第6次改定日本人の栄養所要量)
タンパク質はそれだけ身体にとって必要な栄養素なのです。
タンパク質は身体作りに必須!
●タンパク質は体内でアミノ酸になる
●タンパク質は一般的な食事と比較すると、同カロリーでも2〜3倍消費するため太りにくい
●1日に体重1kgあたりタンパク質1gを摂取すること
カラダ作りに必須のタンパク質ですが、その理由は単に筋肉の肥大のためだけではないことが理解できたでしょうか。せっかく筋トレをしているのであれば、筋肉を大きくすることだけではなく、健康のためにタンパク質の摂取は意識して行いましょう。
大野 崇監修トレーナーからのアドバイス
一般社団法人ファイトライフ協会講師 NESTAーPFT スクールオブムーブメント公認 ムーブメントコーチ 米国EBFA認定ベアフットトレーニングスペシャリスト 米国EBFA認定FSFM(歩行動作改善)スペシャリスト NKTニューロキネティックセラピープラクティショナー 日本ストレッチング協会認定ストレッチングトレーナー 日本タイ古式マッサージ協会認定プロフェッショナルセラピスト
女性や高齢者は男性に比べて食事の絶対量が少なくなりますがタンパク質の必要な量はそれほど変わりません。高齢者は食事の量が減ることでタンパク質摂取量が不足しがちです。女性や高齢者こそ、健康のためにも美容のためにも意識してタンパク質摂りましょう。
筋トレとプロテインはよくセットで紹介されていますが、肉体改造に精通していない人には、イマイチ明確な理由がわからないと思います。そこで今回は、筋トレに大いに役立ってくれるプロテイン10選の紹介とその理由に加え、初心者でも迷わずプロテインが選べる情報をシェアしていきたいと思います。