うつ病治療に筋トレが効果!?そのメカニズムを解説
Updated: 2017/04/24 01:08
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うつ病治療に筋トレが効果!?そのメカニズムを解説

全国で約100万人が苦しんでいると言われている「うつ病」ですが、症状やその程度は人によってさまざまです。日常の生活を送ることが困難なほどの精神的症状から、眠れない食べれないなどの身体的症状まであります。そんな辛いうつ病の症状を筋トレで解消できることが判明しました。うつ病と運動の関係について紹介します。

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そもそも、うつ病の原因は何?

うつ病が起こるメカニズムについては明確に解明されているわけではありません。さまざまな仮説が考えられていますが、どれも脳の機能障害がうつ病の原因であるという点では同じです。

脳内で分泌される神経伝達物質の不足がうつ病の原因に関係していると考えられています。神経伝達物質とはドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなどのことをいい、脳内で情報の伝達に大きな役割を果たしています。

セロトニンが不足してしまうと、感情が不安定になり、食欲や睡眠にも障害が出やすくなります。

ノルアドレナリンはやる気や集中力を高めると言われています。うつ病の治療に使われる薬には、これらの神経物質を増強する作用を持っているものが多くあります。うつ病の人のおよそ3割に抗うつ剤の効果が認められ、およそ3割には効果がないと言われていて、うつ病の治療は簡単ではない病気の一つとも言えるでしょう。

うつ病の人に陥りがちなネガティブ思考を筋トレで断ち切る!

脳の機能障害から、精神的に不安定になり、気持ちがネガティブになってしまうのがうつ病です。

神経伝達物質の不足がうつ病の発症に関わっていると考えられていて、ネガティブな思考を作り出すとされています。

一方、筋トレを行うと、それら神経伝達物質の分泌を促すことが分かっています。実際、我々の日常生活においても、運動をすることでストレスが発散されて気分が晴れたという経験をした人は多いのではないしょうか。それが、まさに神経伝達物質の分泌によるものなのです。

また、筋トレは成長ホルモンの分泌も促します。成長ホルモンとは、筋肉の成長や脂肪の燃焼などに関係する物質なのですが、筋肉や脂肪だけでなく、精神面にも作用することが分かっています。いわゆるやる気を起こさせるホルモンと言われており、うつの傾向の人に多いとされる、気分の低下を防ぐ働きがあります。

筋トレじゃないとダメなの?

運動は大きく「有酸素運動」と「無酸素運動」に分けられます。有酸素運動とは酸素を使って行う運動のことで、負荷が小さく持続的に行える運動のことです。ジョギング、ウォーキング、エアロビクスなどが有酸素運動に含まれます。無酸素運動とは酸素を使わずに行う運動のことで、筋トレはこちらに含まれます。持続的に行うというよりは瞬発力を必要とした運動になります。

実は、「うつ病には有酸素運動が効果的である」という研究発表はこれまでに多くされています。そして、新たに筋トレを含む無酸素運動と有酸素運動の効果を比べた研究発表がされました。うつ病の人が「運動をする」と「運動をしない」には症状の改善に大きな差が認められたのですが、運動の種類(有酸素運動と無酸素運動)には明らかな差がないことが判明しました。

どんな運動でもよいので、「運動をする」ということがうつの症状改善に効果をもたらすということです。

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うつ病の人が筋トレを行うメリットと注意点

どんな運動でもうつ病に効果があるわけですが、多くの運動は外に出なければいけません。

うつ病を発症してしまうと、外出が億劫になるというケースが多くあります。他人に会うのが苦しいということも少なくないようです。

その点、筋トレであれば、手軽に自宅でできるというメリットがあります。運動をして脳の血流をあげることが一番のポイントなので、筋トレの種類にこだわる必要はありません。スクワットでも腹筋でも腕立て伏せでも良いのです。自分が楽しくできる筋トレを行いましょう。

比較的に真面目で几帳面な人がうつ病になりやすいと言われています。筋トレのノルマを達成することに重きを置いてしまうと、逆にストレスとなり症状が悪化してしまうことも考えられます。自分に合った運動を自分に合ったペースで続けることが大切です。必要以上に負荷をかける必要もありません。

逆に、辛い筋肉痛を起してしまっては逆効果です。うつ病の症状で体が思ったように動かず辛い思いをしているところに、筋肉痛まで加わってしまうと、心身の負担が増すかもしれません。筋トレの内容は、あくまでも気持ち良いと感じる程度にとどめておきましょう。

筋トレを始める時期は?

うつ病の人が、筋トレを含めた運動を始める時期については、基本的にいつ行っても問題がないとされています。うつ病の症状が出始めた時でも、かなりひどくなってからでも、少し軽快してきた時でも構わないのです。一番重要なことは続けることだと考えられています。まずは軽い体操から始めても良いでしょう。

うつ病になりやすい人の特徴の一つに、運動不足も指摘されています。うつ病の予防として筋トレをするのも効果的でしょう。もちろん、筋トレに限らず、ウォーキングをしてもいいですし、水泳でも問題ありません。自分が楽しめる運動を無理なく続けることが、うつ病の改善や予防には大切なのです。

筋トレはうつ病予防に良い

脳の機能障害が原因とされるうつ病の改善には筋トレが有効です。筋トレに限りませんが、運動を継続することで、うつ病の人に不足しがちなセロトニンやノルアドレナリンが分泌されて、精神面へ好影響を及ぼします。うつ病の予防としても効果的ですし、うつ病が発症してから取り入れても構いません。

筋トレには自宅で簡単に始められるというメリットがあり、短い時間ですみます。外に出ることをためらう時期でも始めやすいのが筋トレでしょう。

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