ダイエットや健康のために筋トレを行おうと思っている方も多いと思います。しかし、なかなか生活習慣にならず継続できないという悩みも多く聞きます。今回は、筋トレの目的が明確化され生活習慣として身につくよう、筋トレがストレス発散に効果があるということを解説します。
最近、仕事の疲れがなかなか取れないことありませんか
疲労を回復させる方法として、ゆっくり本を読んだり、行きつけのカフェに行ったり、マッサージを受けに行ったりと、皆さんが個人的に行っているものが多くあると思います。
実際に、疲労回復に効果があるといわれている3大回復方法が、運動、栄養、睡眠です。
仕事が忙しく睡眠がなかなか取れなかったり、コンビニや外食が多くなり、バランスの悪い食事だったりすると、それだけで疲労回復が損なわれてしまいます。また、睡眠時間をたっぷりととり、バランスの良い食事を摂ったとしても、運動習慣がないと疲労は回復しきらない可能性があります。
そこで、今回おすすめしたいのが筋トレによる運動を生活習慣として身につけ、疲労回復を行うということです。
筋トレによる疲労回復効果の理由
身体に必要なエネルギーは細胞1つ1つにいるミトコンドリアが作り出すATPという物質から作り出されます。そして、筋トレすることによりこのミトコンドリアが増え、作られるエネルギーの量も増えるという仕組みなのです。
また、人が生きていく上で酸素を取り込み、エネルギーを作り出すときに酸素を使用しています。
したがって、エネルギーを作るときに酸素が足りないと疲労につながってしまいます。筋トレは、心臓の筋肉を発達させ心拍数を減らします。
その結果、心臓は1度に多くの血液を送り出すことが出来るようになり、身体の隅々まで酸素が行き渡るため、酸素が不足しエネルギーを作り出すことができない事態が減少し、疲れにくくなります。
そして、筋トレを行うことにより熟睡できるようになり、食欲増進効果もあります。これは、疲労回復に必要な睡眠・栄養を補うものなので、筋トレをすれば疲労回復に大きな効果があるということです。
筋トレは心の疲れも回復する
ストレスの難しいところは、身体の疲れと違い、今自分がストレスがたまっているかどうかがわかりづらいというところにあります。ニキビが増えてきたり、やけ食いが増えたり、飲酒量が増えたりしてきて、始めて自分は今ストレスがたまっているのかもしれないと気がつく人も多いのです。
したがって、ストレス発散を定期的に行ったほうが効果的ということです。
筋トレを行うことで、心の疲労も回復すると言われています。運動によりエンドルフィンという物質が増えるのです。エンドルフィンには幸せな気分をもたらして、リラックスさせる効果があるのです。
リラックスとストレスはシーソーのような関係にあり、「リラックスしているけど、ストレスがすごくたまっている」という状況にはなりません。リラックスしている時間が長ければ長いほど、ストレスがたまる時間が減り、ストレスもたまりづらくなります。その結果、ストレスにより生じていた心の疲れが解消されていきます。
筋トレによって、うつ病を減らせるかもしれません。
筋トレによりセロトニンを増やすことで、心の疲れを癒すことが出来ます。筋トレはうつ病を予防にもなり得るのです。
筋トレがうつ病を治療できるわけではありません。飽くまで予防に効果的である、ということです。
あくまでも生活習慣にすることが必要
複数回と曖昧なのは、多くの文献で異なっており共通点を取り出すことが難しいためです。おおむね1回に30~60分の運動を週に3~5回実施し、3ヶ月以上継続して行うことで、効果が現れるとしているものが多いです。
その理由として、筋トレの効果である心臓の筋肉を鍛えたり、身体のエネルギーを作り出すミトコンドリアが増えたりする効果には、月数が必要なためです。
また、筋トレをはじめてからすぐはそれがストレス源になり得ます。今までしていないことを始めるということは、身体はストレスと捉えるためです。そのため、エンドルフィンやセロトニンが一時的に減少する可能性もあります。
したがって、継続して行う必要があるのですが、そのためは張り切りすぎず、最初は少ない負荷からはじめることをオススメします。
筋トレにはいろいろな効果がある
●心臓を鍛えミトコンドリアを増やし、疲れにくい身体になる。
●熟睡をサポートし、食欲増進の効果もあるため、疲労回復効果がある。
●セロトニンやエンドルフィンという物質を増やし、心の疲労回復効果もある。
●生活習慣にすることで、効果を発揮することが出来る。
ストレスが多く、疲れも取れにくい現代社会ですが、生活習慣に筋トレをうまく取り入れ、ストレス発散し、心身ともに元気になりましょう。