野菜ジュースの糖質は?糖質制限ダイエット向き?飲むと太る?

野菜ジュースの糖質はどのくらい?糖質制限中でも飲んで大丈夫?気になる野菜ジュースと血糖値の関係や、ダイエットで飲むときの注意点などをご紹介します。

野菜ジュースとは?野菜ジュースの糖質は?

野菜ジュースとは

野菜を磨り潰すなどしてジュースにした野菜ジュースですが、コンビニやスーパーで様々な種類が販売されています。野菜ジュースの原料となる野菜の種類は指定されていないため、商品によって含まれる野菜や栄養素、カロリーなどは大きく異なりますし、100%のものだったりそうでなかったりと、実に種類は多いです。野菜ジュースをつくるにあたって、搾ったり加熱したりする工程を経るためビタミンや食物繊維など、一部の栄養素は減少してしまいますし、商品によっては栄養素を添加されているものもあります。

市販されている人気の野菜ジュース

・カゴメ 野菜一日これ一本超濃縮 125ml

1本83円ほどで販売されている野菜一日これ一本超濃縮。こちらはスーパーやコンビニなどで手に入ります。トマトの味が強めで飲みやすく、125mlというコンパクトパックの中に野菜が凝縮された商品です。お子様にも丁度良いサイズですね。野菜汁のみがブレンドされています。

◯原材料
野菜(トマト・にんじん・はくさい・ケール・プチヴェール・赤ピーマン・ほうれん草・モロヘイヤ・ブロッコリー・レタス・セロリ・しょうが・紫キャベツ・赤じそ・よもぎ・チンゲンサイ・カリフラワー・クレソン・パセリ・かぼちゃ・アスパラガス・たまねぎ・ビート・だいこん・小松菜・紫いも・あしたば・なす・グリーンピース・ごぼう)・レモン果汁

・デルモンテ 野菜ジュース 900g

スーパーでおなじみのデルモンテ 野菜ジュースは、ペットボトルタイプで販売されています。トマト味ベースで飲みやすく、濃厚な味わいと舌触りが好評です。

◯原材料
トマトジュース(濃縮トマト還元)・野菜ジュース(にんじん(濃縮還元)・セルリー・ピーマン(濃縮還元)・かぼちゃ(濃縮還元)・カリフラワー(濃縮還元)・ブロッコリー(濃縮還元)・キャベツ(濃縮還元)・アスパラガス(濃縮還元)・レタス(濃縮還元)・大根(濃縮還元)・よもぎ(濃縮還元)・ビーツ・ケール・小松菜・ほうれん草・チンゲンサイ(濃縮還元)・たまねぎ(濃縮還元)・パセリ(濃縮還元)・クレソン、ラディッシュ)・食塩・香辛料・香辛料抽出物

・伊藤園 1日分の野菜 200ml

厚生労働省「健康日本21」も推奨しているこちらはコンビニでもおなじみの商品で、内容量200mlで100円ほどです。1日分の野菜摂取量350gがこれ1本に含まれたこちらのジュースは、主要な栄養成分がバランスよく含まれています。野菜ジュースとしてメジャーなものですが、なかなか野菜を摂れない忙しい時なんかには強い味方となってくれます。

◯原材料
にんじん・トマト・有色甘藷・赤ピーマン・インゲン豆・モロヘイヤ・メキャベツの葉・レタス・ケール・ピーマン・大根・白菜・アスパラガス・グリーンピース・セロリ・しそ・ブロッコリー・かぼちゃ・あしたば・小松菜・ごぼう・ゴーヤ・しょうが・もやし・パセリ・クレソン・キャベツ・ラディッシュ・ほうれん草・三つ葉・レモン果汁・水溶性食物繊維・乳酸カルシウム・塩化マグネシウム・ビタミンC

・伊藤園 食物せんい野菜 200ml

人参ベースの味で飲みやすく、手軽にビタミンを摂取できておすすめです。ケールやあしたばの香りが鼻から抜けるので、しっかり野菜を摂取している感覚があります。

◯原材料
にんじん・トマト・有色甘藷・赤ピーマン・インゲン豆・モロヘイヤ・メキャべツの葉・レタス・ケール・ピーマン・大根・白菜・アスパラガス・グリーンピース・セロリ・しそ・ブロッコリー・かぼちゃ・あしたば・小松菜・ごぼう・ゴーヤ・しょうが・もやし・パセリ・クレソン・キャベツ・ラディシュ・ほうれん草・三つ葉・レモン

原材料を見てわかるように、メーカーや商品によって使われている野菜が大きくことなります。フルーツ果汁ミックスタイプもあれば、甘くない野菜汁のみのタイプのものもありますし、紙パック・缶・ペットボトルなど、パッケージの形状も異なります。栄養成分表示では、野菜ジュースに含まれる主要な栄養素の種類や量、香料、人工甘味料、着色料などを確認しましょう。また、塩分や糖分の摂りすぎは、糖尿病などの生活習慣病にもつながるため、食塩や砂糖がなるべく含まれていないものを選びたいですね。数多くの野菜ジュースがあるので、しっかり自分に合ったものを選びましょう。

野菜ジュースの糖質は多い?少ない?糖質制限ダイエット向き?

野菜ジュースの糖質はそんなに高くないと思っているかもしれませんが、実は200mlあたり10〜15gもの糖質が含まれています。原材料を見ると、にんじんと記載されているのがわかりますが、ほとんどの野菜ジュースではにんじん(糖質は100gで6.5gくらい)から甘みを得ています。にんじんが悪いわけではないのですが、にんじんなどの根菜類は糖質を多く含む野菜です。糖質を多く含むような野菜が主な原料になっていればいるほど、結果として野菜ジュースも糖質が高くなります。

野菜ジュースの糖質はこちらを参考にしてください。

カゴメ 野菜生活100(200ml) :14.8g
伊藤園 1日分の野菜(180ml) :14.5g
カゴメ 野菜一日これ一本(200ml) :13.7g
キリン 無添加野菜 48種の濃い野菜100%(200ml):10.0g

では、一般的な野菜ジュースと同じくらいの糖質(10〜15gほど)を含む食べ物にはどんなものがあるのでしょうか。参考までに、その他の食べ物とも比較してみましょう。

ソイジョイ :7〜10g
りんご1個 :10g
キウイ1個 :13.5g
低糖質麺 ローカーボヌードル:12.8g

ヨーグルト :4.66g
バナナ1本 :30g
牛丼(ミニ)  :70.1g
豆腐(100gあたり):1.7g
米(100gあたり) :36.7g
食パン(100gあたり):44.4g
ラーメン中華麺(100gあたり):53.6g

最近は糖質が注目されているため、糖質オフの野菜ジュースもいくつか発売されているので、糖質制限中はそれらをチョイスするといいですね。

カゴメ 野菜ジュース糖質オフ(200ml)  :3.3g
伊藤園 ぎっしり15種類の旬野菜(180ml) :6.4g
カゴメ 野菜と果実糖質30%オフ(200ml) :8.0g
デルモンテ 朝サラダ(200mlあたり) :7.1g
キリン 無添加野菜 48種の濃い野菜100%  :8.4g
伊藤園 ぎっしり15種類の旬野菜 (200mlあたり) :5.7g

カゴメの「野菜ジュース糖質オフ」が1番糖質が低いです。

野菜ジュースは糖質制限中に飲んでもよい?

野菜ジュースを飲むと太る?

一般的な野菜ジュースだと糖質が10〜15g程度です。適量を飲み、食事量や糖質を管理できているのであれば、野菜ジュースを飲んでいるからといって太る心配はありません。大事なのはバランスです。野菜ジュースを飲むことによってカロリーオーバーになったり、いつもより多い糖質を摂り続けていれば太ってしまうでしょう。体に良さそうだからといってやみくもに野菜ジュースを飲み、これまでと同じような食事をしていれば太ります。

反対に、野菜ジュースを飲めば痩せるのかというと、それもちがいます。野菜ジュースそのものは、ビタミンやミネラル、水溶性食物繊維などが含まれているものなので、腸内環境を整えて善玉菌を増やしたり、便秘を解消したり、生野菜の酵素で代謝を良くしたりする効果があります。上手に活用すれば、体質改善に役立つ効果が期待できるものなので、適量を正しく飲みましょう。

野菜ジュースは糖質制限中に飲んでもよい?

どの程度の糖質制限を行っているかにもよりますが、糖質量をしっかり管理できているのであれば、野菜ジュースを飲んでも問題ないでしょう。糖質制限中なら、糖質オフのものを選ぶといいですね。野菜ジュースの中でも、トマトジュースの糖質量が低くおすすめです。

野菜ジュースの注意点

野菜ジュースといいながら砂糖が添加されているものもあるので、注意してください。砂糖が入っていればもちろんダイエットには向きません。野菜100%で砂糖や食塩が添加されていないものを基準に選ぶといいでしょう。カロリーにも要注意です。野菜100%で砂糖無添加の低カロリーなものでもコップ1杯で30~80kcalあるので、1日に何杯も飲めば当然カロリーオーバーとなります。

野菜ジュースと血糖値・糖尿病の関係について

野菜ジュースと血糖値

カゴメは、食前に野菜ジュースを飲むことで、食後の血糖値の上昇を抑制する効果が認められたと発表しています。野菜ジュースでも野菜と同様に食後血糖値の上昇をおさえる効果が得られる、ということを実験で証明しているのです。

25歳以上50歳未満の健常成人男女24名を対象に、野菜サラダと白米、野菜ジュースと白米、水と白米という組み合わせで実際に食事をしてもらい食後の血糖値の変化を調べると、野菜サラダや野菜ジュースを摂取する場合、炭水化物を摂取する10分前よりも、「30分前」に摂取したほうが効果が高い、ということも確認されました。

市販の野菜ジュースでも、食事の30分前に飲めば血糖値の上昇を抑えられるのですね。コンビニなどで販売している野菜ジュースは糖質が高めであまり血糖値に良い飲み物ではないなんて言われていますが、種類を選び正しく飲めば、血糖値の上昇を抑えることができるのです。

野菜ジュースの中でもとくにおすすめなのが、トマトジュースです。トマトジュースには、トマトの成分で有名な「リコピン」が豊富に含まれているのですが、このリコピンが活性酸素を発生を抑えて、血糖値に対して良い効果をもたらしてくれます。リコピンにはインスリンの働きを正常化させる効果があるので、血糖値の上昇を抑えたいのであればトマトジュースか、トマトが主な原料になっている野菜ジュースを選びましょう

野菜ジュースと糖尿病

先ほどのように、市販の野菜ジュースでも食事の30分前に飲めば血糖値の上昇を抑えられるので、糖尿病の予防対策に野菜ジュースは有効でしょう。しかし、野菜ジュースを1本飲めば1日に必要な野菜の栄養は全部摂れる、と考えてはいけません。野菜ジュースはあくまで補助的なものでしかないので、毎日の食事からできるだけ野菜摂取を心がけるべきでしょう。

野菜ジュースといっても種類は様々なので、砂糖や甘味料が使用されているかどうかはチェックしたほうがいいです。また、どんな野菜が原料なのか、どんな栄養成分が入っているか、糖質はどのくらいか、などの情報はパッケージに表示されていますので、チェックしてみてくださいね。