たけのこの糖質は?糖質制限ダイエット中におすすめの食べ方

たけのこの糖質・カロリーはどのぐらいでしょうか。他の野菜と比べてたけのこの糖質は高い?低い?糖質制限ダイエット中にたけのこを食べても問題ないでしょうか。糖質制限ダイエット中におすすめの、たけのこを使ったレシピをご紹介します。

たけのこの糖質は?カロリーは?

たけのこってどんな食べ物?

「春の旬の食材は?」ときかれて「たけのこ」と答える人も多いのではないでしょうか。炊き込みご飯や煮物材料などとして人気が高いですが、胃腸を元気にしたり、生活習慣病の予防にもつながるとされる、栄養豊富な食べ物でもあります。こうして聞くと、糖質制限ダイエット中にも向く食材のようにも感じますね。たけのこの糖質やカロリー量、栄養分などを調べ、糖質制限ダイエット中にはどのような食べ方をすればよいか、考えてみましょう。

たけのこの糖質・カロリー

たけのこの糖質は、100gあたり1.5g。カロリーは100gあたり26kcalと、糖質も低く低カロリーな食材であることが分かります。カロリーに関していえば、ご飯1杯分が240kcal程度と言われていますので、たけのこ900gほどでご飯1杯分という計算になります。

そのほかの野菜・果物の糖質量

ブロッコリー 0.2g(30gあたり)
アボカド   0.6g(70gあたり)
ラズベリー  1.7g(30gあたり)

ライザップが糖質制限中の食事に取り入れることをおすすめしている糖質の低い野菜や果物の一部例が以上です。これらと比べると、たけのこも同程度の水準であると言えるのではないでしょうか。

たけのこは糖質制限ダイエット向き?

たけのこの食物繊維、栄養分は?(100gあたり)

食物繊維    2.8g
ビタミンB2    0.11g
ビタミンE          0.7mg
カリウム     520mg

たけのこは、ダイエットの味方となる栄養分に恵まれている

たけのこには食物繊維やカリウムが豊富に含まれています。食物繊維は便秘解消などデトックス効果の高いイメージが強いかもしれませんが、ほかにも血糖値が上昇することを防いだり、コレステロールの排出も助ける働きを持っています。また、水分を吸収して膨張する性質もあるため、食物繊維の多い食べ物を食べると早く満腹感を得ることができるというメリットもあります。
ダイエットや健康維持のために、塩分のとり過ぎを気にする方も多いかもしれませんが、カリウムには塩分であるナトリウムの排せつを促す働きがあります。そのため、むくみの解消にもつながるのです。

そのほか、亜鉛やビタミンB群も多く含んでいます。亜鉛はダイエット中の人にとっても重要な栄養素であるたんぱく質の合成に関係した酵素の材料にもなる必須ミネラルですし、ビタミンB群は脂肪や糖質の代謝をサポートしてくれる優れものの栄養素です。

たけのこのGI値は低い

たけのこは食後に血糖値が急上昇するリスクも低いです。食べた後の血糖値の上昇率を測るGI値は26と、低い数値を示しています。GI値が高いと食後に血糖値が急激に上昇し、インスリンの大量分泌を引き起こすおそれがあります。インスリンは血糖値を下げるため、体内でブドウ糖に変化した糖質をエネルギーとして身体中に運ぶ働きがありますが、その一方で消費し切れなかったブドウ糖を脂肪として蓄積する性質も持っています。そのためGI値の高い食品は脂肪の合成を促進する危険性も高くなるのですが、たけのこはその点ローリスクな食材と言えます。

かみごたえのある食感も武器

たけのこは歯ごたえがよく、食べる時によくかむことになる点も、ダイエット中の人にとっては朗報です。よくかむと満腹中枢が刺激されますし、かむ回数が増えるとゆっくりと食べることにもつながります。いずれも食べ過ぎを防ぐことのできる有効な手段です。

このような情報から考えると、たけのこは糖質制限ダイエット中に取り入れるのにおすすめの食材と言えそうですね。

糖質制限ダイエット中におすすめのたけのこの食べ方とは

王道の炊き込みご飯もおすすめ

糖質制限ダイエット中でも、ご飯をはじめ主食を食べることは重要になってきます。糖質が不足すると脳や身体を働かせるための栄養分やエネルギーが足りなくなり、「頭がぼーっとする」「身体がだるい」といった症状にもつながりかねません。また、不足した糖質を補うためアミノ酸を糖に変換する作用が働くことから、そのアミノ酸をつくるために筋肉が分解されることになります。筋肉が分解されることで基礎代謝の低下を招くことになれば、ダイエットにはかえって不利な状態にもなりかねません。

糖質は、1日あたりに30~50g程度は摂取が必要と言われています。それでも「白いご飯をぱくぱく食べてしまうと太る感じがする」という抵抗のある方には、たけのこの炊き込みご飯はもってこいと言えます。なぜなら、たけのこ自体がダイエット向きの食材である上に、ご飯の具として活用することで、その分白米の使われる量を減らすことができるからです。
同じく春の旬の食材で、たけのこだけでは不足しがちな鉄やマグネシウムに恵まれているあさりも混ぜて具にすることで、さらに栄養豊富で春の風味を楽しめるご飯が出来上がります。ただし、「おいしいのでいっぱい食べてしまい、結局糖質を多く摂取してしまった」ということのないように、注意してください。

天ぷらも工夫していただきましょう

天ぷらも、たけのこの人気料理の一つでしょう。ただし天ぷらは小麦粉などでできる衣の存在や、揚げ物料理であることから、糖質制限ダイエット中の人からは敬遠されやすい料理です。たけのこ自体は糖質は低いですが、気になる場合は大豆粉を衣の材料に取り入れるなどして、糖質量を減らすという手段があります。また、揚げ油は酸化しにくく、悪玉コレステロール濃度を低下させるなどの効果がうたわれている不飽和脂肪酸のオレイン酸を多く含む種類を選ぶことをおすすめします。油原料が国産で、加工度合の高くない低温圧搾法などを採用して作られているものを選ぶことも、ポイントとなります。

糖質制限中に食べるたけのこおすすめレシピ

簡単!糖質制限!筍の浅漬け風!

<材料>
たけのこ 70g
めんつゆ スプーン3杯
粉末だし スプーン2杯

<調理方法>
1、ぬかを入れたお湯でたけのこを茹でます。
2、あく抜きしたたけのこを食べやすいサイズに切ります。
3、ビニール袋にたけのこやめんつゆ、粉末だしを入れて3時間ぐらいなじませて、たけのこにだしやつゆの味を染み込ませます。

豚と筍、ピーマンの生姜炒め(4人分)

<材料>
ゆでたたけのこ 500g
ピーマン 3個
豚こま肉 300g
ごま油 大さじ1

<調理方法>
1、ゆでたたけのこと種を取ったピーマンを1センチほどに縦切りします。
2、食べやすい大きさに切った豚こま肉を酒と塩こしょうで下味をつけます。
3、フライパンで豚肉、ピーマン、たけのこを炒めます。
4、酒、みりん各大さじ2、しょうゆ大さじ3、砂糖大さじ1、おろししょうが小さじ1を加えてからませます。

豚肉やピーマン、しょうがと一緒にいただくことで、ダイエット中の人にとって重要な栄養素であるたんぱく質のほか、カリウムや食物繊維、ビタミンなどもより効果的に摂取できそうなメニュ
ーと言えるでしょう。