枝豆の糖質は?糖質制限ダイエット向きか?その他の栄養素も解説

枝豆といえばお酒のおつまみや前菜にもってこいですよね。枝豆では糖質制限ダイエットに向いているのでしょうか?枝豆の糖質やカロリー、食物繊維、炭水化物の量はどのぐらい?枝豆のその他の栄養価、枝豆のダイエット中におすすめの食べ方、注意点をご説明していきます。

枝豆はとは?枝豆の糖質、脂質、タンパク質を他の食品と比較

枝豆とは

枝豆は成長すると大豆になることはご存知でしょうか。枝豆は成長途中に収穫された豆のことなんです。食品分類では枝豆はれっきとした緑黄色野菜の分野に入るのですが、大豆は豆類に入ります。同じ豆であっても成長過程によって区分が違うんですね。

枝豆の旬

枝豆の旬は6月から9月です。今は冷凍の枝豆など1年中を通して食べることのできる枝豆ですが、旬の時期が一番おいしい枝豆を食べることができます。

枝豆の種類

枝豆の種類はいくつかあり、ブランド豆ともいわれます。取れる地域により種類や名前があり、味にも特徴があります。関西では丹波の黒豆も有名ですが、青森、津軽では毛豆、山形、静岡ではだだちゃ豆、新潟では黒茶豆、京都丹波では紫ずきん、神奈川三浦半島でははねっ子会が作る枝豆、千葉小糸川流域の幻の豆小糸在来と呼ばれる豆まであります。一番身近な枝豆は緑いろの青豆と呼ばれる枝豆ですが、地域によっては枝豆の種類があるんですね。なかなかお目にかかれない枝豆もあるのですが、もし機会があれば食べ比べてみたいですね。

枝豆のカロリー・糖質・脂質・タンパク質・食物繊維

枝豆のカロリー、糖質、脂質、タンパク質

では枝豆の糖質、脂質、タンパク質はどれくらいなのか、他の野菜や食品と比べてみたいと思います。
食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
枝豆(1さや2g) 3 0.08g 0.12g 0.23g
枝豆(100g) 135 3.8g 6.2g 11.7g
枝豆の重さはあの小さい1さや2gで、カロリーは3キロカロリーです。100g食べるとなると135キロカロリーですが、これが枝豆50個食べた分量になります。
食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
きゅうり 23 4.1g 0.2g 1.3g
なす 22 2.9g 0.1g 1.1g
じゃがいも 76 16.3g 0.1g 1.6g
キャベツ 23 3.4g 0.2g 1.3g
大根 18 2.8g 0.1g 0.4g
白米ご飯(100g) 168 36.8g 0.3g 2.5g
木綿豆腐(100g) 72 0.4g 4.2g 6.6g
枝豆50個と炭水化物の白米100gと比べると枝豆の方が若干カロリーは低いですが大差はありません。ですからひと房にカロリーは低いとはいっても食べすぎてしまうとカロリーオーバーにもなりかねませんね。では他の野菜とカロリーを比べてみるとどうでしょうか。枝豆50個のカロリーとは一番高い値になっています。緑黄色野菜とはいえ同じ100gあたりでみると、カロリーは高めです。では糖質はどうでしょうか。糖質はひと房では0.08gで100g辺りで3.8gです。同じ100gでみるとじゃがいもなどのイモ類と比べると低い値ですね。しかし他の緑黄色野菜ともさほど大差はなく低い値と言えます。またタンパク量は糖質や脂質と比べると高いのですが枝豆のタンパク質は必須アミノ酸とよばれる体内で作る事のできない良質のタンパク質を含んでいます。食べる量をオーバーしなければ、カロリー、糖質、脂質ともに低く押さえる事ができ、良質のタンパク質を含んだ栄養満点の野菜ということになります。

枝豆の食物繊維

先ほど、枝豆100gあたりの糖質は3.8gと説明しましたが、食物繊維や炭水化物(糖質+食物繊維)はどのぐらいでしょうか?
枝豆100あたりの食物繊維は5gになります。よって炭水化物は糖質3.8gと食物繊維5gを足した8.8gになります。

枝豆の栄養素や成分および期待される効果

枝豆に含まれる栄養素や成分

まずは枝豆に含まれる栄養素や成分について、もう少し詳しくご説明します。

大豆を畑のお肉というのはご存知でしょうか。実は枝豆も畑のお肉と呼ばれるだけの栄養素はもちろんのこと、大豆にはない栄養成分も含んでいます。あまり目立たないイメージですが、栄養満点の野菜になんですよ。枝豆には数種類のビタミンや無機質、食物繊維が含まれています。ビタミンの種類はビタミンA,ビタミンK,ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンK,ビタミンE、ビタミンCを含みます。ビタミンBの中でもビタミンB1ビタミンB2は糖質、脂質、タンパク質を分解してエネルギーに変える役割をします。次に無機質ですが、種類はナトリウム、カリウム、カルシュウム、マグネシウム、リンを含みます。このカリウム利尿作用が促されるので取りすぎた塩分を体外へ排出させるので高血圧に効果が期待できます。また、このカリウムは体内の水分量の調節効果もあり、むくみ予防にもなります。さらに枝豆のタンパク質の中に含まれるメチオニンというアミノ酸がビタミンB1ビタミンCと合わさることにより、アルコールの分解作用に働きかけます。この為、二日酔い予防にも効果があるとされています。枝豆の小さなひと房ですが、栄養成分も多く、期待できる効果も多くありますね。では次にダイエット効果に関してみていきたいと思います。

枝豆は糖質制限ダイエットに向いているか

枝豆は糖質制限ダイエットに向いている?

では枝豆はダイエットに向いているのかどうかをみていきたいと思います。あまり多く食べてしまうと逆効果ですが、糖質は低いので糖質ダイエット中に食べても大丈夫な食べ物と言えます。畑のお肉と言われるだけあって、栄養のバランスもいいのでダイエット中には是非摂り入れたい食品です。

枝豆のGI値

GI値とはご存知でしょうか?食べ物を食べたときの血糖値が上がる速度の指標のことです。このGI値が低いほど、血糖値の上り方が緩やかであることを示しています。血糖値が一気に上がってしまうと、食べ物を食べたときにインスリンの分泌が盛んになります。このインスリンは体内で余ったカロリーは脂肪として蓄える働きをするので、できるだけインスリンの分泌を抑える方がダイエットには効果的です。

枝豆のGI値は35と低い値になっています。ですから食前に枝豆を食べることで血糖が上がる速度を緩やかにしてくれる効果が期待できるというわけです。枝豆はGI値が低いので糖質制限ダイエットにも向いている食べ物と言えますね。

その他枝豆を食べることでダイエット中に効果が期待できる働き

枝豆にはその他にもダイエット期待できる効果があります。豆類にはサポニンと呼ばれる物質が含まれています。このサポニンは枝豆にも含まれていて、腸の中で糖質と脂肪が結びつくのを阻止する働きをします。この結果、内臓脂肪を減らす効果が期待できるというわけです。この他、枝豆の食物繊維は腸内環境を整え腹持ちがよくなりますし、先ほどもでてきたカリウムの効果によりむくみ予防も期待できます。また枝豆のアミノ酸であるオルニチンが脂肪の燃焼を促進するなど、枝豆にはダイエットにはうれしい効果が期待できるということになります。

枝豆をダイエット中に食べるときの注意点

枝豆は食べ過ぎに注意が必要

ダイエット中にも強い味方である枝豆ですが、食べる時に注意しなければいけないことがあります。お酒のおつまみなどでよく見かける枝豆ですが、枝豆には塩味がついていることがありますね。この塩味が食欲を増進させてしまうことがあります。塩分を取りすぎると脳の中でもっと塩分をとるように指令が下ります。その結果食欲増進につながり、食べ過ぎにつながる可能性があります。

枝豆のカロリーはひと房では3キロカロリーですが、ついつい食べ過ぎてしまうと100gを超えてしまうことになります。枝豆は100gのカロリーが135キロカロリーです。枝豆を食べる量が100gを超えると炭水化物の白米が100gで168キロカロリーですから白米のカロリーより多くのカロリーを摂取することになります。いくら枝豆には高い栄養素と期待できるダイエット効果が多いとは言え、食べ過ぎてしまうことでカロリーの過剰摂取になります。適量としては一日に100gまでに抑えるようにしましょう。冷凍の味付き枝豆はついつい食べ過ぎてしまうので注意が必要です。生の枝豆をゆでて食べる方法を選びましょう。いくら枝豆のカリウムが塩分を排出する効果があるとはいえ、適量以上の塩分の取りすぎは高血圧の人には注意が必要です。また、枝豆に含まれるプリン体の取りすぎで通風を引き起こすこともあるのでやはり食べ過ぎには注意が必要になります。その他「枝豆は野菜だし低カロリーで糖質も低いので大丈夫」この思い込みが食べ過ぎを引き起こすこともあります。たとえ身体に効果がある食べ物とは言えどんな物でも食べすぎには気を付けたいですね。

枝豆を食べてダイエット効果をあげるコツ

枝豆は食前や間食としてとるの効果的

ダイエットの強い味方の枝豆を食べてダイエット効果を上げるには、食べるタイミングや食べる量が大切になってきます。枝豆は食前や間食に食べることでGI値の効果が期待できます。また食物繊維を多く含みますので少量でも満腹感をえることができます。枝豆を食べることで、肉や魚のタンパク質の一部を補えると考えましょう。つまり、枝豆を食べる代わりに主食やおかずの食べる量を減らすということです。そうすることでダイエット効果が期待できます。間食をうまく取り入れることはダイエットにも効果があるので、カロリーの高いお菓子などを食べるよりは、枝豆を間食としてとることもおすすめです。食事量を減らして空腹の時間が長くなると、いざ食事を摂った際、体が飢餓状態になっているのでエネルギーの吸収が良くなります。ですから間食をうまく取り入れる方がダイエットにも効果が期待できます。ここでポイントですが、枝豆の摂取量は一日量を100gとして一回量を30g程度にしましょう。間食と食前に枝豆を食べる場合はトータルの量が100gを超えないようにしてください。食べているとついつい手が伸びてしまい食べ過ぎてしまうこともあるかと思いますが、そこは我慢してくださいね。くれぐれも食べ過ぎtには注意です。体重が増えてしまう場合があります。

ダイエット中におすすめの枝豆の食べ方

軽く塩ゆでした枝豆もおいしいのですが、一工夫で飽きずに食べることができるレシピをご紹介します。

枝豆ごはん

①枝豆は塩ゆでし、薄皮も取っておきます。
②2号分のお米を洗っていつもより少し少な目の水を入れます。
③セットしたお米にだし昆布1枚、下処理した枝豆とお酒大さじ1、お塩小さじ1弱を入れて炊飯器のスイッチを入れます。
④炊き上がったら昆布を取り出し、軽く混ぜれば出来上がりです

ダイエットもやし

①もやしは耐熱容器に入れてチンします。しっかり水気を切っておきましょう
②枝豆はゆでて薄皮も向いておきます
③めんつゆなどお好みのつゆにつけて冷蔵庫へ、味がしっかり浸み込んだら出来上がりです

豆腐とトリノひき肉枝豆入りナゲット

<材料>枝豆100g鶏の胸ひき肉200g 豆腐100g 鶏ガラスープ小さじ1 塩コショウ少々 かたくりこ大さじ3
①枝豆以外の材料をボールに入れてよく混ぜます。
②①にした処理した枝豆を入れてかるく混ぜ合わせます。
③スプーンですくって少し多めの油をひいたフライパンで焼き揚げていきます

枝豆のゆで方

枝豆250g 水1ℓ 塩40g(塩は1ℓに対して4%の計算です
①枝豆を流水で洗いはしをハサミで切り落とします
②塩15g程度で枝豆を塩もみします
③塩25gいれた水を沸騰させます
④3~5分ゆであげ、ゆであがったらざるに上げてそのまま冷ましましょう。塩加減をみて塩を足す場合もあるのですが、ダイエット中はあまり塩分を取らない方がいいので、少し薄目だなと感じる程度にしておきましょう。