ヒールでダイエットできるって本当?足痩せする正しい歩き方!

監修者

菅沼 邑朋美 / スガヌマ サトミ

理学療法士(国家資格) ウォーキング一級認定講師(BEAUTYGRACE) 美ラク抱っこトレーナー(一般社団法人 日本ママヨガ協会)

ハイヒールにはダイエット効果があるって本当?体には負担がかかるのでは?ハイヒールは歩き方のポイントを抑えることで、ダイエットや脚痩せに効果的なのです。正しいハイヒールの歩き方、ヒールの高さ、などのハイヒールを女性の健康美作りのアイテムにするポイントを徹底解説します。

ダイエットしたい!脚痩せしたい!はハイヒールで叶う

脚が太いことがコンプレックスなのですが、痩せるために良い方法はありませんか?

菅沼 邑朋美 / スガヌマ サトミ監修トレーナーからのアドバイス

理学療法士(国家資格) ウォーキング一級認定講師(BEAUTYGRACE) 美ラク抱っこトレーナー(一般社団法人 日本ママヨガ協会)

普段からハイヒールを履いて歩く習慣をつけると良いですよ!

ハイヒール?ヒールって、脚に負担がかかるアイテムではないですか?それに、痛みや疲れで長時間歩けないから実用的じゃないし...

菅沼 邑朋美 / スガヌマ サトミ監修トレーナーからのアドバイス

理学療法士(国家資格) ウォーキング一級認定講師(BEAUTYGRACE) 美ラク抱っこトレーナー(一般社団法人 日本ママヨガ協会)

確かに、ハイヒールはポイントにおさえて取り入れないと、体にプラスにもマイナスにもなるアイテムというのは事実です。でも、ポイントさえ押さえれば女性にとっては健康にも美容にもメリットだらけのアイテムですよ

理想的なダイエットとは?

そもそもダイエットとは、「運動や食事を管理して、適切な体重にしていくこと」を意味します。
「運動や食事制限で痩せること」というのは間違った解釈です。

理想的なダイエットとは、健康で美しい体を手に入れること。

その手段として、運動や食事を効果的に取り入れることです。そのため、人によって食事制限・栄養補給・筋力トレーニング・有酸素運動など、必要な要素や割合は変わってきます。

健康美を手に入れるために必要な要素

理想的なダイエットに必要なのは

 ①運動
 ②食事
 ③メンタル

この3つの要素が必要です。この3つの要素が揃っていれば、リバウンドや体調を壊すことなくダイエットすることが出来ます。本当の意味での体質改善ですね!

“痩せる”ではなくて“健康で美しいカラダになる”と意識を持つことが大切なんですね。

菅沼 邑朋美 / スガヌマ サトミ監修トレーナーからのアドバイス

理学療法士(国家資格) ウォーキング一級認定講師(BEAUTYGRACE) 美ラク抱っこトレーナー(一般社団法人 日本ママヨガ協会)

そうなんです!目指すべきは適度な脂肪もある、女性らしい美ボディです。

ハイヒールのダイエット効果4つ

①ハイヒールで立っているだけで燃焼ボディに

ハイヒールを履くと、体が前へ傾きます。バランスを保つために、特に腹筋殿筋(お尻の筋肉)・ふくらはぎの筋肉を使います。
姿勢を保つための筋肉(抗重力筋)は、糖と脂肪の燃焼効果が高い特徴があり、立っているだけで燃焼ボディになります。
ハイヒールを履くとフラフラするという方は、これらの筋肉が仮眠状態で使えていないというサインです。

②脚のアライメント・筋肉のバランスが整う

ハイヒールは不安定なので、適切なバランスの保ち方、歩く際の適切な体重移動をマスターすることが大切です。
特に脚で使う筋肉は、内転筋殿筋です。

この2つは日本人の骨格的に仮眠状態になりやすい筋肉です。
内転筋と殿筋を中心に脚の筋肉を使って歩くことで、脚のアライメント(骨の配列)も筋肉の付き方も整い、引き締まった美脚を手に入れることが出来ます。

③足のむくみも改善できる

実は、ハイヒールで正しく歩くことができれば、むくみも改善することが出来ます。
ハイヒールで歩く際、より股関節周囲の筋肉を使う特徴があります。

人間の体は股関節と足関節の2箇所でバランスをコントロールします。
ハイヒールを履くと、このコントロール比率が股関節優位になります。
股関節には大きな筋肉・大きな血管があるため、刺激が入ることで血液循環が改善し、むくみ改善効果を期待できます。

この点においてポイントになるのは、歩き方と足に合った靴選びです。

④女性のココロとハイヒール

理想的なダイエットを成功させる3要素のうち、ハイヒールウォーキングは運動とメンタルをカバーできます。

ハイヒールを履くだけで、背筋が伸びて気分が良くなりませんか?
ショーウィンドウに映る姿をチェックしたくなりませんか?

これは、普段眠っている女性性が刺激されるから。
「キレイになりたい!」「かっこよくハイヒールを履きこなしたい!」というモチベーションや女性としての喜びが好循環の波を起こして継続しやすくなります。
女性は美しくなることで幸福度が上がると科学的に立証もされています。ハイヒールの他に、女性特有のアイテムであるスカート・レース・ファー・パールなどを身に付けてハイヒールウォーキングをすることで効果倍増です。

ダイエット効果を出すハイヒールの正しい歩き方

ハイヒールでダイエットや脚痩せをするために、最も大切なことは歩き方です。
”ハイヒールは体に悪い”というイメージを持っている方が多い理由は、悪い歩き方でハイヒールを履いているからなのです。
姿勢と歩き方をマスターすることで、ハイヒールは女性の健康美の強い味方になります。

①まずは姿勢

背中を壁に付けて立ち、踵・お尻・肩甲骨・後頭部の4点を付けます。
そして、内もも・お尻を閉め、下腹部を引き上げて体の軸を作ります。肩は後ろに引き下げるイメージで首を長く保ちましょう。歩いている最中も、上半身(おへそから上)の姿勢はキープしましょう。反り腰・猫背・がに股・膝曲がりなどがハイヒールを履いた際によくある悪い姿勢ですので、気を付けてください。

②足全体をほぼ同時に接地、前への体重移動をしっかりする

シューズで歩く際は、踵から着地を意識しますが、ハイヒールは違います。
ほぼ同時に接地し、土踏まずまで体重移動していきます。
そして、体重移動の際は、後ろ足の股関節でコントロールしている意識をもちましょう。

③脚痩せ効果をアップする歩き方とは

基本の歩き方をマスターし、ヒールで歩くことが気持ち良くなってきたらステップアップしましょう。
ゆっくり・大股で歩くようにすることで、更にダイエット・脚痩せ効果を期待できます。歩幅を広くして歩き方が崩れてしまう場合は、元に戻しましょう。

ヒールのおすすめの高さは?ハイヒール選びのポイント

足に合った靴を履いていないと、不必要に指に力が入り、歩きずらくなったり、靴擦れなどトラブルの原因となります。

ポイント①ヒールの高さ

実用的かつ脚が美しく見えるのは7cmヒールと言われています。ですが、大切なのは継続して日常で履くこと。これまでヒールを履く習慣が無かったかたは、5cmヒールから始めましょう。
まずは、低めのヒール、ストラップ付、太ヒール、足に馴染む本皮素材などが特に歩きやすいです。
高いヒールを履くことよりも、姿勢や歩き方の方が重要です。

ポイント②つま先の形

つま先の形は、3つに分類されます。それぞれに合った形の靴を選ぶように心がけましょう。

 ・エジプト型(親指が一番長い)
  日本人の約70%がこの形。相性が良いのは、オブリークトゥ・ラウンドトゥです
 ・ギリシャ型(人差し指が一番長い)
  日本人の約25%。相性が良いのは、ポインテッドトゥ・アーモンドトゥです
 ・スクエア型(足指の長さがほぼ同じ)
  日本人の約5%。相性が良いのは、スクエアトゥです

ポイント③横幅・踵

横幅が広い方が足に負担がかからないと思って選んでいる方が多くみられますが、実際は合っていないと靴の中の遊びが大きすぎて靴擦れや変形の原因になります。
親指と小指の付け根が適度にフィットしているものを選びましょう。また、踵の大きさも個人差があります。試着した際は、店内を歩き踵がスポスポ抜けないかチェックするようにしましょう。

菅沼 邑朋美 / スガヌマ サトミ監修トレーナーからのアドバイス

理学療法士(国家資格) ウォーキング一級認定講師(BEAUTYGRACE) 美ラク抱っこトレーナー(一般社団法人 日本ママヨガ協会)

百貨店や靴専門店には、シューフィッターの資格を持った方がおられますので、プロにチェックしてもらうと安心ですよ!

ハイヒールは体に悪い?よくあるトラブルの原因と解消法

ハイヒールで引き起こしやすいトラブルは大きく分けて3つです。

①足のトラブル(靴擦れや外反母趾などの変形)
足のサイズ・形に合った靴選びが出来ていない場合、歩き方が悪い場合に生じやすくなります。

②腰・膝が痛くなる
姿勢が崩れている、姿勢を保つための筋肉が弱い場合に生じます。

③むくみがでる
足に合った靴を選べておらず、締め付けられたり、足指・足首の動きが制限されることでむくみが生じやすくなります。また、歩き方が悪く、脚の筋肉が適切に使えていない場合にもむくみが出てしまいます。

アフターケアでトラブルを予防

いくら足に合ったハイヒールで正しい歩き方をしても、人それぞれクセがあり、疲れは感じるもの。ハイヒールを履いた日はアフターケアをして脚をいたわってあげましょう。
 
①お風呂に浸かってマッサージ
体を温め血液循環を促すことで血液内の疲労物質をデトックスしましょう。同時にナッサージをすることで効果倍増です。ハイヒールでは足の裏・ふくらはぎに疲れを感じやすいので入念に行いましょう。

②指・足首のストレッチ
ハイヒールはシューズに比べて足首の動きが小さくなります。つま先を上げる、指を反らせてストレッチを行いましょう。

③股関節を刺激
むくみが出た場合は、股関節を刺激して血液循環を促しましょう。足裏を合わせて座り、脚を揺らしたり、手で鼠径部を優しくマッサージは手軽に行えます。また、足を10~15cm高くして寝るのも効果的です。

菅沼 邑朋美 / スガヌマ サトミ監修トレーナーからのアドバイス

理学療法士(国家資格) ウォーキング一級認定講師(BEAUTYGRACE) 美ラク抱っこトレーナー(一般社団法人 日本ママヨガ協会)

ハイヒールを味方につけて、女性らしい健康美Bodyを手に入れてくださいね!