卵は太る?太らない?ダイエットへの効果をプロトレーナーが検証

監修者

原田 直生

JHCA-ホリスティックコンディショナー, aFT-アディダスファンクショナルトレーナー

ダイエット食とされる卵ですがコレステロールも高いため食べ過ぎは太るんではないかと言う意見も。今回はプロトレーナーが卵のダイエット効果とコレステロールとの関係性を徹底検証します!!

卵は太る?太らない?ダイエット効果はあるのか?

こんにちは!今回は卵についてご質問がありまして…

原田 直生監修トレーナーからのアドバイス

JHCA-ホリスティックコンディショナー, aFT-アディダスファンクショナルトレーナー

卵ですか?!

はい!卵は食べても太らないダイエット食だと聞くんですが…本当ですか?

原田 直生監修トレーナーからのアドバイス

JHCA-ホリスティックコンディショナー, aFT-アディダスファンクショナルトレーナー

なるほど!では卵とダイエットの関連性について解説しましょう!!

よろしくお願いします!

結論から言うと、卵はダイエットにかなり適した食材です。その理由とは卵に含まれる栄養素にあります。
まずは卵の栄養素について細かくみていきましょう!!

食べても太らない?卵の【必須アミノ酸】について

まず卵は良質なタンパク質源であるということ。タンパク質とは筋肉・髪・肌などの材料となるため、ダイエットや美容に気を使う方にとっては必要不可欠な栄養素です。

タンパク質は数十〜数万個のアミノ酸から構成されています。たくさんあるアミノ酸の中で私たち人間が使えるのは20種類のみ。その20種類の内、9種類は体内で生成出来ないため「必須アミノ酸」と呼ばれ、食事で摂取する必要があります。この9種類の「必須アミノ酸」の含有比率を「アミノ酸スコア」として表されるのですが、卵は「アミノ酸スコア100」というとても優れた含有率・吸収率を示しています。

原田 直生監修トレーナーからのアドバイス

JHCA-ホリスティックコンディショナー, aFT-アディダスファンクショナルトレーナー

卵1個に含まれるタンパク質は6g前後。量は十分とは言えませんがアミノ酸スコアが高いため吸収率が高く良質なタンパク質と言えます!

食べても太らない?卵の【炭水化物】について

今やダイエットの天敵のような扱いを受けている炭水化物…。そもそも炭水化物とは「糖質+食物繊維」の総称です。その中の糖質を過剰に摂取してしまうと体脂肪の増加となるためダイエットをする人には抑えたい栄養素となります。

そんな中、卵1個に含まれる炭水化物はなんと0.2g前後!!ほとんど無いと言っていいほど糖質は含まれていません。ようするにどれだけ食べても卵では体脂肪増加はしないということです!ダイエット中で食べるものに気を使っている方には嬉しい食材ですね!!

原田 直生監修トレーナーからのアドバイス

JHCA-ホリスティックコンディショナー, aFT-アディダスファンクショナルトレーナー

昨今流行りの糖質カットですが…糖質の中にも摂取しないといけない糖質とカットしていい糖質があります。正しい知識を持って糖質カットを行うことをお勧めします。

食べても太らない?卵の【脂質】について

卵1個に含まれる脂質は6g前後。脂質と聞くと「=体脂肪」のイメージが強いですが、実際には食事から摂った脂質は細胞の材料やホルモンの材料になるため「脂質を摂ると太る」と言うわけではありません。

原田 直生監修トレーナーからのアドバイス

JHCA-ホリスティックコンディショナー, aFT-アディダスファンクショナルトレーナー

この他にも、卵はビタミンC以外の栄養素がほぼ全部含まれるため「完全栄養食品」と言われています!ヒヨコになるわけですから納得ですね^ ^

へぇ〜!卵ってスゴイんですね!でも食べすぎるとコレステロールで太るんじゃ…?

原田 直生監修トレーナーからのアドバイス

JHCA-ホリスティックコンディショナー, aFT-アディダスファンクショナルトレーナー

ん??コレステロールですか?!では次に卵とコレステロールの関係性について解説していきます!

卵を食べるとコレステロール値が上がるって本当?!

食事では変わらないコレステロール値

「卵は1日1個まで。」「マヨネーズのかけ過ぎはコレステロール値が上がるからダメ。」よく子供の頃に言われていた記憶がありますが…皆さんはいかがでしょうか?
一昔前までは「卵を食べ過ぎるとコレステロール値が上がるため心筋梗塞のリスクが高まる」と言われていました。ですが厚生労働省が示す「日本人の食事摂取基準(2015年版)」ではコレステロールの摂取制限は削除されています。

その理由は食事ではコレステロール値に直接的な影響を与えないことが明らかとなったからです。卵を食べたからといってコレステロール値が変化することはありません。

そもそもコレステロールとは?

そもそもコレステロールとは一体何者なのか??よく「悪玉コレステロール・善玉コレステロール」と聞くが…よく分からないと言う方も多いはず。
善悪で言われると「悪を減らして…善を増やして…」と思ってしまいがちですが、実際は善も悪もありません!!

コレステロールの大半は肝臓で作られます。肝臓で作られたコレステロールは「細胞の材料」として傷ついたり古くなってしまった細胞へと送られていきます。
肝臓から細胞へ送られるコレステロールをLDLコレステロール(俗に言う悪玉コレステロール)と言い、細胞から肝臓へ送り返されるコレステロールをHDLコレステロール(俗に言う善玉コレステロール)と言います。

原田 直生監修トレーナーからのアドバイス

JHCA-ホリスティックコンディショナー, aFT-アディダスファンクショナルトレーナー

分かりますか?細胞に新しい材料を送っているのに「悪玉」と呼ばれてしまうのがLDLコレステロールなんです。

分かりやすく…一般社会で例えてみます。
本社(肝臓)から売上が優れない店舗(細胞)へ優秀な人材(コレステロール)を送る事をLDL(俗に言う悪玉)と呼び、売上が戻った店舗(細胞)から本社(肝臓)へ引き上げる優秀な人材(コレステロール)をHDL(俗に言う善玉)と言うんです。
善も悪もないですよね??

ではなぜLDLコレステロールが「悪玉」と呼ばれるのか?それはLDLコレステロール値が上がっている状況と言うのは細胞が壊れ、新たなコレステロールを欲しているサインだから。要するにLDLコレステロール値が上がっている時は身体が良くない状態なのでLDLを「悪玉」と呼ぶようになってしまったんです。LDLコレステロール値が悪いんではなく、上がった原因がどこかにあるはずなんですが…。

そこで無理やり薬などでLDLコレステロール値を下げるとどうなるか…。潰れかけの「店舗」が「本社」に「優秀な人材」を要請しているのに…いつまでたっても派遣されない状況が続けば…店舗は潰れてしまいますよね。
コレステロールも善悪で判断せず、正しい知識を持つことが大切です!

ダイエットにオススメ?!高タンパクのMEC食とは?

原田 直生監修トレーナーからのアドバイス

JHCA-ホリスティックコンディショナー, aFT-アディダスファンクショナルトレーナー

卵から話がそれてしまいましたね^^;

へぇ〜。コレステロールってそんな働きがあったんですね!

原田 直生監修トレーナーからのアドバイス

JHCA-ホリスティックコンディショナー, aFT-アディダスファンクショナルトレーナー

要するにコレステロールでは太らないので安心してください!最後にダイエットに適しているMEC食をご紹介します。

MEC食??お願いします!

MEC食とは??

Meat(お肉)、Egg(卵)、Cheese(チーズ)の3つの食材を中心にたっぷり食べ30回噛んで食べると言う食事の方法をMEC食と言い、ダイエット効果や高血圧、血糖値、中性脂肪値の改善などの効果が期待されると言われています。

MEC食で推奨される3つの食材の摂取目安量は1日あたり「お肉200g」「卵3つ」「チーズ120g(6Pチーズ6個分)」とかなり高タンパク。
このMEC食ですが、沖縄県で働く医師が予防医療に注目したことがきっかけだそうで、今までに4000人以上の患者さんがダイエットに成功されたそうです。それだけの量をとるとカロリーが気になる…と言う方も、食べているものがタンパク質中心ですので体脂肪増加の可能性は限りなく少ないわけです。

トレーナーの視点から考えてもタンパク質中心のMEC食はダイエットする上で理にかなっていると思います!!ですが野菜もお米も大事な栄養素が含まれている事を忘れてはいけません。
MEC食でタンパク質中心に摂取しつつも野菜やお米もバランスよく食べる事を心がけ、健康的なダイエットを行っていただけたら幸いです!!

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