ウインナーは糖質制限ダイエット向きか?カロリー・糖質・脂質・タンパク量を分析

ウインナーのカロリーや脂肪分は高い?糖質制限ダイエットには効果的?ウインナーのカロリー・糖質・タンパク質を分析し、ダイエットに効果的な食べ方を調査します。

ウインナーは糖質制限ダイエットに向きか?

ウインナーとは?

「ウインナー」はたくさんある「ソーセージ」の一種となります。

「ソーセージ」とは、腸詰めのことです。
一般的には、塩漬けされた肉を挽き、これを香辛料等によって味付けして腸に詰め、乾燥、または燻製することによって作られます。
ソーセージの語源は諸説ありますが、salsus(ラテン語で「塩漬けされた」の意)が語源だという説が有力なようです。

「ウィンナー」は、ソーセージの一種となり、豚肉と牛肉を塩漬したものに香辛料を加えて練り合わせ、ケーシング(羊などの腸)に充てんした後、 燻煙・ボイルしたソーセージで、オーストリアのウイーンが発祥地のソーセージです。

日本の場合、JAS(日本農林規格)によると、
肉の種類や燻煙の有無等には関係なく、ある一定の基準で作られたソーセージのうち
羊腸を使用したもの、又は製品の太さが20mm未満をウィンナーソーセージ
豚腸を使用したもの、又は製品の太さが20mm以上36mm未満をフランクフルトソーセージ
牛腸を使用したもの、又は製品の太さが36mm以上をボロニアソーセージ
と分類されています。

ウインナーの糖質は?

食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
ウインナー(1個18g) 58 0.54g 5.13g 2.38g
ウインナー(100g) 321 3g 28.5g 13.2g
ウインナーは糖質は非常に少なくなっていますが、脂質の割合が少し高いため、何本も食べてしまうと太りやすくなります。
そのため、ダイエット中は量を食べ過ぎないよう注意が必要です。
また、ウインナーの原材料は肉になるため、良質なタンパク質を多く含んでいます。

ウインナーは糖質制限ダイエットに向いている?

ウインナーの糖質量は100gあたり3g程度です。
ウインナー以外の加工肉と糖質量を比べると100gあたりベーコンが0.3g、サラミが2.1g、ビーフジャーキーが6.4gです。
ご飯一杯の糖質量が60gであることとと比べると非常に低糖質であることや、糖質制限中は1日の摂取量を100g前後に抑えることを踏まえると、
ウインナーは糖質制限ダイエットに向いている食品であると判断できます。
(糖質制限中に糖質の摂取量をどこまで抑えるかは異なります。)

ウインナーのカロリー・糖質・脂質・タンパク質量を他の食材と比較

ウインナーと他の加工肉とのカロリー比較(100gあたり)

食品 カロリー
ウインナー(100g) 321kcal
ベーコン(100g) 69kcal
サラミ(100g) 497kcal
ウインナーのカロリーはサラミやベーコンと比べると低いように見えますが、加工肉は全体的に高カロリーな傾向にあります。サラミやベーコンに比べると低カロリーですが、食品全体で見ると、ウインナーは十分高カロリーと言うことができますので、食べすぎには注意が必要です。
ただし、糖質制限ダイエット中はカロリーを抑えるわけではありませんので、高カロリーであってもダイエット中に摂取しても問題ありません。

ウインナーと他の加工肉との糖質・脂質・タンパク質量比較(100gあたり)

食品 糖質 脂質 タンパク質
ウインナー(1個18g) 0.54g 5.13g 2.38g
ウインナー(100g) 3g 28.5g 13.2g
ベーコン(100g) 0.05g 6.65g 2.19g
サラミ(100g) 2.1g 43g 25.4g
ウインナーの糖質はベーコン、サラミと比べると同じくらい低く、脂質もほぼ同じ位高くなっており、脂質の高さがダイエット中は気になるところです。
しかし、それはカロリー制限ダイエットの話。糖質制限ダイエット中はある程度脂質が高い食品を取っても構いません。
また、タンパク質量が高く、その点はダイエットには向いています。

ウインナーの特筆すべき栄養素・ダイエット効果

体の代謝を高めるタンパク質

ウインナーは肉製品ですので、たんぱく質が豊富に含まれています。
タンパク質を意識して食べるダイエット方法もあり、高タンパク質ダイエットとよばれています。
タンパク質を多く含む下記の食品を中心に摂取し、野菜や炭水化物もバランスよく食事にとりいれることで健康的に痩せることが可能になります。
単純に体重を落とすだけのダイエットではなく、30代以降の女性に是非心がけて欲しいのは、ダイエットしながらも、メリハリのあるボディラインやリバウンドしない体づくり、更に髪や肌の健康も維持することです。
これを可能してくれるのが高タンパク質ダイエットなのです。
高タンパク質ダイエットは糖質制限しながら試みる人が増えているようです。
タンパク質には、体の筋肉のもととなる栄養素です。タンパク質を取らないと筋肉が落ちて、ますます基礎代謝の低い体になってしまいます。
筋肉がつくと体の代謝がアップし、1日の消費カロリーを高くすることができるので、痩せやすい体を作ることができるとされています。

疲労回復効果がある「ビタミンB1」

ウインナーに含まれているビタミンB1には、糖質の代謝を促進する働きがあります。
ご飯やパンなどの糖質の高い食べものをたくさん食べるとインスリンというホルモンが膵臓から分泌され、さらに糖質が体脂肪に変換され、太る原因になります。
ビタミンB1を摂るとその糖質をエネルギーへの変換しを代謝を促してくれるので、太りにくい体を作ることができると言われています。
1日に必要なビタミンB1の推奨量は、成人男性で1.4mg、成人女性では1.1mgですが、ウインナーには100gあたり0.26mgほど含まれています。

腹持ちをよくする「脂肪」

ウインナーには脂質が100gあたり28.5gほど含り、脂質量は高くなっています。
脂質には満腹感があり、腹持ちをよくしてくれる働きがあります。

また、脂質には細胞膜やホルモンの構成成分となる効果もあり、脂質は細胞膜や細胞壁、副腎皮質ホルモンや性ホルモン、脳の神経組織を構成する成分となります。
これらの細胞膜やホルモンは生命を維持するうえで欠かせない働きをするため、脂質の摂取はとても大切なのです。

糖質制限中は、糖質を抑える分、しっかりとカロリーを摂取すべきですので、
脂質が高いウインナーでも糖質制限中は摂取しても問題ありません。

糖質制限ダイエット中にウインナーを食べる時の注意点

ウインナーに添えるケチャップに注意

ウインナーにはそれぞれお好みの食べ方があるかと思いますが、一般的によく添えられるのがケチャップやマスタードです。
ケチャップは100gあたり、糖質が25.6gも含まれている非常に高糖質な食品です。
一度に100gも使うことはありませんが、大さじ1杯15gでも糖質3.84gもあります。

マスタードの糖質は、100gあたり13.1gとケチャップに比べると糖質が低い調味料になります。
それでも低糖質というわけではありませんので、糖質制限ダイエット中にウインナーを食べる時は何もつけずに食べましょう。
どうしても調味料を付けたい場合は、ケチャップは避けて、マスタードを少量使用しましょう。

糖質制限中におすすめのウインナーを使ったレシピ

ウインナーと卵のオムレツ

卵1個には、食物繊維とビタミンC以外のほとんどの栄養素が含まれています。
さらに卵には活性酸素が原因で起こる酸化を抑制する抗酸化作用成分ビタミンEやカルチノイドが含まれていたり、肌の新陳代謝促進が期待できるビタミンAやビオチン(ビタミンHまたはビタミンB7)、保湿成分であるレシチン、女性ホルモンの分泌には必要またコレステロールが含まれています。
卵をウインナーと合わせて料理することで、卵の栄養素も摂れ、またボリューム感もアップしたメニューとなりダイエット中でも積極的に食べたほうがよいメニューと言えるでしょう。

<材料>
・卵 2個
・ウインナー 3本
・コンソメ 少々

<作り方>
(1)ウインナーソーセージは小口切りにする。
(2)ボウルに卵を割りほぐし、コンソメと少量の水、ウインナーを加えて混ぜる。
(3)フライパンに油を熱し、(2)を入れ、サッと大きくかき混ぜる。
   お好みで粗びき黒こしょうをふる。

ウインナーとレタスのサラダ

レタスの約95%は水分で出来ているため、ほとんどカロリーがなく脂質がないのでダイエットには最適な食材になります。
ビタミンやカリウム・ミネラルが豊富に含まれていることから、栄養素が満点で体の生成に必要な成分がたっぷり含まれているのです。
便秘が解消されることによって、体内の毒素や老廃物が正常に排出され体内から綺麗になり体質改善へと繋がります。
食物繊維は、お腹が空くのを抑えてくれるので暴飲暴食を抑えることも出来ます。
また、レタスにはコラーゲンの生成を良くする働きがあり、シミやシワなどの肌トラブルを改善・予防させる効果があります。
様々な効果が期待出来るレタスとタンパク質が豊富に含まれているウインナーを組み合わせたサラダはダイエット効果を高めます。

<材料>
・レタス 4~5枚
・ウインナー 3本
・オリーブオイル大さじ2
・粒マスタード小さじ1
・塩少々
・バジル(あれば)2~3枚

<作り方>
(1)バジルは細かく切り、粒マスタードとオリーブオイル、塩と混ぜる。
(2)ウインナーは半分に切って焦げ目がつくまで焼く。
(3)ちぎったサニーレタスの上にウインナーをのせ、(1)のドレッシングをかける。

ウインナーと野菜のポトフ

キャベツにはビタミンUが含まれています。ビタミンUは胃酸の分泌を抑制し、粘膜のただれを防ぎ、胃の粘膜を保護する効果があります。
そのため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を防ぐ効果も期待されます。
にんじんはカロチンが豊富に含まれており、カロチンは視力の回復のほか様々な頑強皮膚病や肌荒れにも奏効します。
特にβカロチンは万病の元とされている活性酸素を除去し免疫力を増強しさまざまな感染症やガンを予防するとされています。
このような栄養価が高いキャベツとにんじんを入れた温かいスープは豊富な栄養素を摂取できるだけでなく、体を温め、代謝をよくする効果があります。

<材料>
・ウインナー 4本
・にんじん (小) 1本
・キャベツ 1/4コ
・ローリエ 1枚
・固形スープの素 2コ
・塩 少々
・こしょう 少々
・粒マスタード 適量

<作り方>
(1)にんじんは水で洗い、ふきんなどで水けをふく。皮をむき、1cm幅の斜め切りにする。
(2)キャベツは水で洗い、ふきんなどで水けをふく。芯(しん)をつけたまま、縦半分に切る。
(3)ウインナーは2~3mm深さの切り込みを、約1cm間隔で斜めに入れる。反対側も同様に切り込みを入れる。
(4)土鍋ににんじん、キャベツ、ローリエ、水カップ3+1/2、固形スープの素を入れ、ふたをせずに中火にかけ る。煮立ったら、塩、こしょうを加え、弱火にしてふたをし、約20分間煮る。
(5)土鍋のふたを取り、あいたところにウインナーを 加える。再びふたをして、約10分間煮る。粒マスタードを添える。