最近ではダイエットの頼れる相棒として、女性にも人気が集まっている筋トレですが、中には「筋トレのせいで太った!」という失敗談を語る人もいます。彼らはなぜ太ってしまったのでしょうか?筋トレで太る原因と痩せるために必要な様々な知識をまとめました!
なぜ「筋トレのせいで太る!」と感じてしまうのか?
筋トレをしたら逆に太ってしまった気がします…
千陽 ハーヴェイ監修トレーナーからのアドバイス
NSCA認定パーソナルトレーナー
筋トレをした翌日、体重計に乗ったら以前よりも重くなった!という人は少なくありません。女性の中にはこのせいで「筋トレをしたけど太っちゃった!」と思ってしまう人がいるのですが、ここにはちょっとした誤解があります。
筋トレによって太る!という誤解にはこうした秘密があったんです。筋トレの効果を実感するのは、体重計よりも姿見などで自分の体のラインを見るときといえます。
しかし、女性の場合は正しい筋トレダイエットをして、見た目が細く引き締まっても体重が増える、ということはほとんどありません。その理由は、いくら筋肉が脂肪の3倍の重さああるとは言え、女性は筋肉を大きくする男性ホルモンが男性に比べて圧倒的に少ないため、ちょっと筋トレをやったからといって筋肉によって太るということは難しいのです。
それでも筋トレをすると太る、あるいは太ったと感じる人は少なくありません。その理由は主に次の3つにあります。
①筋トレ後、体内は水分を蓄えやすくなり一時的に体重が増える
②食事のコントロールをせずにアウターマッスルを鍛える筋トレを行う
③有酸素運動をやり過ぎる
筋トレ自体は筋肉量を増やし、基礎代謝を高め、脂肪を燃焼しやすい体質へと変化させてくれるというダイエットに嬉しい効果があります。そのため、上記3つの点を考慮しながら筋トレダイエットを成功させましょう。ポイントを次章から詳細に解説します。
筋トレで太る理由とは?
千陽 ハーヴェイ監修トレーナーからのアドバイス
NSCA認定パーソナルトレーナー
前述した筋トレで太る理由3つを詳しく解説します。
筋トレで太る理由① 筋トレ後の一時的な体重増加
実はこの際、筋繊維は炎症を起こしたような状態であり、それを冷やすかのように水分を蓄えやすくなります。また、筋トレ後は筋細胞や肝臓にグリコーゲンが蓄えられるのですが、このグリコーゲンが1g蓄えられる毎に身体は水分を3g蓄えるのです。
これが筋トレ後に体重が増えた、太った、体がむくんだ、と錯覚してしまう原因の1つです。飽くまで一時的な現象ですので、あまり心配する必要はありません。1日待てばむくみや体重は元に戻ります。
筋トレで太る理由② 食事と筋トレの方法が間違っている
体脂肪を落とすために最も効率的な方法は「食事のコントロール」です。
筋トレで消費できる消費カロリーは決して多くありません。食事のコントロールであれば、例えばおにぎり1つを抑えれば約250kcal抑えることができます。体脂肪を1kg落とすのに約7200kcal消費する必要があるため、理論上おにぎり1個分を1ヶ月続けるだけで体脂肪を1kg落とすことができるのです。
また、筋肉をしっかりつけるにはプロテイン(タンパク質)の摂取も行いましょう。プロテイン自体血糖値を上げ満腹中枢を刺激する作用があるため、ちょっとした間食の置き換えにもとても便利です。プロテインのダイエット効果、活用方法については以下の記事をぜひ参考にしてください。
プロテインがダイエットに効果的であるということをご存知でしょうか?飲めば痩せる、というものではなく、食事を置き換えるのにはプロテインは最適なのです。そのメカニズムを知り、ダイエットに活用してみてください。
千陽 ハーヴェイ監修トレーナーからのアドバイス
NSCA認定パーソナルトレーナー
「筋トレをする日はアルコールを飲まない」「寝る2時間前からは食事を摂らない」といった基本的な ルールを決めてそれを守るようにしましょう。
ダイエット効果の高いやり方として、注目の糖質制限ダイエットをプロが解説!
無理なく、効果的にできるやり方をお教え致します。正しい糖質制限ダイエットを理解して
安全に効果的にダイエットを成功させましょう。
「アルコールが筋肉を分解する」ということは医学的に支持された事実です。しかし筋トレ時には1杯の飲酒も許されないかというと全くそんなことはありません。1杯の飲酒が筋肉の分解に及ぼす影響は非常に小さいという研究結果が出ています。アルコールと筋肉の正しい知識を解説します。
まず、筋肉をつけると代謝が上がり、脂肪が同時に落ちていきます。筋肉をつけるとためには軽い負荷でトレーニングをするよりも、高重量のトレーニングが必要です。筋肉が美しいシェイプを作り、筋肉の周りについている脂肪を落としていくことが身体蘇生の改善につながります。
引き締まった身体・筋肉を手に入れるためには「遅筋」を鍛えましょう、とよく言われますが、遅筋の筋トレだけでは不十分です。
筋肉をつけて基礎代謝を上げ、体脂肪を落とすには筋肥大のための筋トレも行いましょう。
具体的には、遅筋を鍛えるためには15〜20回ギリギリ持ち上げられる負荷で(これを15〜20RMといいます)、15〜20回、3セット行いましょう。
筋肥大のための筋トレは8〜10RMの負荷で8〜10回、3セット行いましょう。
筋トレで太る理由③ 有酸素運動のしすぎ
有酸素運動で体のエネルギーを消費してしまうと、肝心な筋トレでのエネルギーが少なくなってしまいます。すると、体はそのエネルギーを「筋肉を分解させる」ことで補おうとするのです。筋トレをしているのに筋肉量が減ってしまうという矛盾が生まれてしまうのです。筋肉量が減れば、基礎代謝が落ちてリバウンドなどの原因にもつながります。
筋トレをする場合には、あまり長時間の有酸素運動はしない方が無難です。むしろ、20分〜30分程度でウォーキングなど軽い強度の運動にするのがオススメです。
有酸素運動のし過ぎがデメリットになるなんて知りませんでした…。
千陽 ハーヴェイ監修トレーナーからのアドバイス
NSCA認定パーソナルトレーナー
以下の記事にも筋肉量が減ってしまう原因を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
近年、運動目的のみならず趣味としてジョギングを行う人も増えています。それだけ健康面での恩恵が大きいのですが、一方で「筋肉を減らしてしまう」という弊害もあります。ジョギングで体重が減った場合、もしかしたら筋肉まで減少しているかもしれません。ここではジョギングで筋肉が減る原因と対策を紹介していきます。
筋トレで痩せるためのルールを守ろう!
今回ご紹介した痩せるための筋トレのコツを参考にしつつ、減量に欠かせないルールを守るようにしましょう。
千陽 ハーヴェイ監修トレーナーからのアドバイス
NSCA認定パーソナルトレーナー
筋肉をつけて、美しいボディーラインを作るには、筋トレが一番効果的です!お菓子やお酒などはほどほどにして、健康的な食生活と充分な睡眠をとれば、確実に変わっていきます。結果が見えて来れば、やる気も増していきますね!
痩せるために筋トレを始めようと思うんだけど、筋トレで筋肉をつけたらかえって体重が増て嫌だなあ…、と悩んでいる人はいませんか?実は筋トレで体重が増えると心配する必要はほとんどないんです。筋トレと体重変化の密接な関係から、その理由を解説していきます。