さくらんぼは、低糖質でダイエットに取り入れやすい果物ですが、ダイエットに取り入れる上で注意するべきことはあるのでしょうか。さくらんぼのカロリーやダイエットへの効果、取り入れるときの注意点についてまとめました。
さくらんぼとは?さくらんぼの種類と旬
さくらんぼとは
ダイエットをしているときでも甘みがありつつ、適度な酸味があるため食べたくなる人も多いのではないでしょうか。
ですが、糖質をそれなりに含んでいるため、食べ方に注意しないと逆に糖分過多になって太る原因になってしまうことも。
今回はさくらんぼの栄養素や、ダイエットに取り入れるときに注意するべき点について、具体的にお伝えしていきたいと思います。
さくらんぼの種類
具体的には、
・佐藤錦
・紅秀峰
・ナポレオン
・月山錦
・アメリカンチェリー
などです。
ダイエットの観点から見た場合、栄養上の違いはほとんどありません。
ただし、アメリカンチェリーは、他のものより大粒なため、1粒あたりのカロリーや糖質などがやや大きい傾向にあります。
さくらんぼの旬
6月ごろにそのピークを迎えます。
さくらんぼは、日持ちしない果物で、バナナのように後から熟してくるということもありません。
置いておくとどんどん品質が劣化していくだけなので、できるだけ早めに食べるのがおすすめです。
さくらんぼのカロリーはどのくらい?ダイエットに向いているのか?
さくらんぼのカロリー・糖質・脂質・タンパク質は?
食品 | カロリー | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|---|
さくらんぼ(100g) | 36 | 9.12g | 0.12g | 0.6g |
さくらんぼ(1個) | 4 | 0.91g | 0.01g | 0.06g |
糖質量も少なめで、GI値も低いためダイエットの合間でもおやつとして取り入れやすい果物です。
低糖質なだけではなく適度な酸味と甘みがあり、さらには美容効果も高いため、女性のダイエットのときには嬉しい食べ物です。
ただし、低カロリーだからと食べすぎてしまっては元も子もありません。
ダイエットで足りない他の栄養素を補完する食べ物ではありませんので、食べすぎてしまうと逆効果です。
さくらんぼでダイエットはできる?カロリーは低いの?
ただし、さくらんぼを主軸にしたダイエットには注意が必要です。
さくらんぼには、ビタミンや葉酸、カリウム、鉄分などが含まれていますが、それらも栄養補給を考えるには必要摂取量に足りません。
ですので、ダイエットの補助食品として取り入れるには難しい側面があります。
またさくらんぼのシロップ漬けは、シロップに糖分がたくさん含まれているため、ダイエットに取り入れたいのであればシロップ漬けは避けるべきでしょう。
さくらんぼは糖質制限ダイエットに向いているか?
糖質制限されている中では、糖質もカロリーも少ないですが甘みがあるため、甘いものが欲しいと感じたときに取り入れるのがおすすめです。
さらにビタミンEや鉄分など女性にとって嬉しい成分が豊富に含まれているため、ダイエットだけではなく、美容の面から取り入れるというのも選択肢でしょう。
ただし、食べ過ぎてしまうと、糖質の過剰摂取になってしまう可能性があります。
糖質が控えめではありますが、1粒あたりが小粒で満腹感を感じにくいため、ついつい食べ過ぎてしまうなんてことも。
そうならないために、1日に5粒までなど食べてもよい量を決めておくとよいでしょう。
さくらんぼのカロリーを他食材と比較
さくらんぼと他の果物とのカロリー比較(100gあたり)
食品 | カロリー |
---|---|
さくらんぼ | 36kcal |
みかん | 45kcal |
スイカ | 37kcal |
バナナ | 86kcal |
りんご | 54kcal |
いちご | 34kcal |
さらに言えば、GI値も低いことが特徴です。
GI値が低ければ低いほど、糖質の吸収が緩やかになります。
さくらんぼのGI値は37と他の果物と比べても低めのGI値になっています。
さくらんぼには、高血圧を予防する効果や美肌作用もあります。
美容面での補助食品として取り入れてもよいでしょう。
ただし、低糖質・低カロリーなさくらんぼですが、1粒あたりが小さく、満腹感を感じにくいため、食べ過ぎには注意が必要です。
ついつい食べ過ぎてしまうことで、糖質の過剰摂取になってしまう可能性があるため、摂取する量をある程度コントロールするのが大切です。
さくらんぼの調理方法別のカロリー比較(1人前)
食品 | カロリー |
---|---|
さくらんぼの缶詰(1缶180g) | 134kcal |
さくらんぼの缶詰は、糖質がたっぷりと使われているため、糖質過多になりやすく、摂取カロリーも大きく上昇します。
さらに場合によっては、酸化防止剤や着色料が使われていることも。
シロップ漬けにした果物全体に言えることでもありますが、さくらんぼもその例外ではありません。
ダイエットに活用するのであれば特に避けるべきものの一つです。
ダイエットを成功させるためには、一日の消費カロリーとバランスを取れるように摂取カロリー量を決めること大切です。そのためには、一日の消費カロリーを把握し、食事制限により摂取カロリー量を決めましょう。本記事では、消費カロリーの計算方法や、摂取カロリーの目安、基礎代謝をあげる方法を解説します。
さくらんぼの糖質・脂質・タンパク質量を他の食材と比較
さくらんぼと他の果物との糖質・脂質・タンパク質量比較(100gあたり)
食品 | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|
さくらんぼ | 9.12g | 0.12g | 0.6g |
みかん | 11.1g | 0.1g | 0.7g |
スイカ | 9.2g | 0.1g | 0.6g |
バナナ | 21.4g | 0.2g | 1.1g |
りんご | 10.77g | 0.1g | 0.2g |
いちご | 7.1g | 0.1g | 0.9g |
ただし、さくらんぼはGI値が37と低めなため、ダイエットするのに食べても特に問題はない食べ物だと言えます。
また美容効果が高く、鉄分も豊富に含むため、女性にとって嬉しい食べ物です。
たんぱく質や脂肪についてはどの果物もそれほど大差はありません。
たんぱく質や脂肪の必要摂取量をさくらんぼだけで摂取しようとすると、あっという間に糖分過多になってしまいます。
必要量を摂取することが難しいため、肉や魚など他の食べ物で補うようにしましょう。
さくらんぼの調理方法別の糖質・脂質・タンパク質量比較(1人前)
食品 | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|
さくらんぼの缶詰(1缶180g) | 31.86g | 0.18g | 1.09g |
さくらんぼの缶詰など、シロップを使っているものは、砂糖がたくさん使われているためです。
糖質が31.86gと比較的高めの糖分領となっているため、簡単に糖分過多になってしまう恐れがあります。
ですので、ダイエットを目的にするのであれば、さくらんぼの缶詰など調理したものはあまりおすすめではありません。
さくらんぼの特筆すべき栄養素
抗酸化作用の高いアントシアニン
アントシアニンは、抗酸化作用があり、活性酸素を取り除いてくれる働きがあります。
また脂肪の燃焼を助けてくれる効果があり、また筋肉痛の予防にも効果が期待できる成分です。
食べ過ぎには注意が必要ですが、過剰に摂取すれば脂肪の燃焼効果が期待できます。
疲労回復効果が高いクエン酸とリンゴ酸
ですので、運動した後や仕事で一息入れたいときに食べると、疲れが取れやすくなります。
むくみの解消効果があるカリウム
カリウムは、身体の血圧を下げる効果があり、筋肉の動きを助ける作用もあります。
また腸内のぜん動運動を助ける働きもあり、便秘の改善にも効果が期待できる成分です。
またむくみの解消にも効果が期待でき、女性にとっては嬉しい成分であることは間違いありません。
貧血に効果が高い鉄分
果物の中でも屈指の量を含んでおり、貧血などの症状の改善に効果が高い果物です。
また、ビタミンBやビタミンA、ビタミンEを含み、ビタミン類をバランスよく含んでいます。
むくみに効果が高いアスパラギン酸
さくらんぼはもともとカリウムを含むため、むくみにも効果がある果物なのですが、アスパラギン酸とセットであることでより効果が高まります。
特にむくみやすい女性にはおすすめの食べ物だと言えるでしょう。
便秘解消に効果もある甘味成分ソルビトール
ソルビトールは、砂糖よりも血糖値の上昇が緩やかで、お腹を緩くする効果もあります。
ただし、過剰に摂取すると、逆にお腹が緩くなりすぎることもあります。お腹がゆるくなりやすい人は、少し注意するようにしましょう。
1日に10粒程度の量であれば、過剰摂取になる心配はありませんので、間食に利用する程度の食べ方では特に気にする必要はありません。
さくらんぼのおすすめ調理方法・レシピ
さくらんぼはそのままがおすすめ
生のさくらんぼは代謝を高めるための酵素がたくさん含まれているからです。
そのため、そのまま取り入れると、代謝の向上効果が期待でき、美容や健康に嬉しい効果が期待できます。
あるいは、牛乳やヨーグルトと混ぜて食べることで、たんぱく質をプラスしていくのもおすすめです。
さくらんぼのスムージー
とは言え、ずっとそのままで食べていくのも飽きてしまいますよね。
そんな方にもおすすめなのがスムージーにして食べることです。
[材料]
さくらんぼ 10個ほど
バナナ 1本
はちみつ 大さじ1
牛乳 150ml
水 30ml
[作り方]
さくらんぼは軽く水洗いして、茎と種を取り除く
バナナは適当なサイズにしてミキサーに投入する
あとはかき混ぜていけば完成です。
自分の好みのところで調整するとよいでしょう。
これであれば、適度にたんぱく質を補給できますし、さくらんぼの持つ効果も損なわずに取り入れることができるので、ぜひ試してみてください。
さくらんぼでダイエットの注意点、健康上に問題、太ってしまう理由
ですが、糖質を含むため、過剰に摂取すると、カロリーオーバーになり、ダイエットにとって逆効果になります。
ここでは、さくらんぼをダイエットに取り入れる上での注意点を見ていきましょう。
缶詰・シロップ漬けは避ける
糖質をたっぷりと使っているため、糖分もカロリーも生のさくらんぼと比べて大きく増えてしまいます。
それだけではなく、保存料として酸化防止剤、発色をよくするための着色料などを使っている可能性もあります。
そういった糖分や添加物を身体に摂取してしまうことがあるため、さくらんぼの缶詰はダイエットの上では間違いなく避けるべき食べ物です。
食べ過ぎに注意
さくらんぼは小さくて食べやすく、さらに満腹感を感じにくいため、気がついたら1パック丸々なくなってしまったなんてことも。
さくらんぼ自体は過剰摂取することの弊害はあまりありませんが、食べすぎた結果の糖質は無視できないものがあります。
特に糖質制限を行うのであれば、食べてもよい量を厳密に定めておくことが必要です。
とは言え、ダイエットだけではなく、美容面や健康の観点からも取り入れたいのがさくらんぼですよね。
ですので、ダイエットに取り入れるのであれば、1日に5個までなどしっかりと食べてもよい量を決めて食べ過ぎないように量をコントロールしましょう。