こんぶのカロリーは?ダイエット向き?糖質・脂質・タンパク質量を比較!

こんぶと言うと、低カロリーなイメージがあり、ダイエットに効果的なイメージがあります。それは間違っていませんが、摂取の仕方を間違えると、逆に太ってしまう原因になることも。ここでは、こんぶの持つダイエット効果と、注意点をまとめました。

こんぶとは?こんぶの種類と旬

こんぶとは

こんぶは、低カロリー、低糖質な食材でダイエット食の強い味方、という人も多いのではないでしょうか。
それは間違いではありませんが、摂取の仕方や量によっては食べ過ぎになり、かえって太ってしまう原因になることも。
とは言えこんぶを食べるとき、何に気をつければよいかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、こんぶがダイエットに役立つ理由と、ダイエットに活かすために覚えておくべき注意点について紹介したいと思います。

こんぶの種類

こんぶと一口に言ってもその中には、様々な種類があります。
具体的には、

・だしこんぶ
・とろろこんぶ
・刻み込んぶ

などです。これらのこんぶには、種類こそ違うものの、腸内環境を整えてくれる水溶性食物繊維などを含んでいるため、ダイエットに取り入れるのであれば種類にそれほどこだわる必要はありません。
むしろ、こんぶでも様々なバリエーションがあるため、うまく使い分けると、毎日の食生活を楽しみながらダイエットを行うことができます。

こんぶの旬

こんぶというと、いつでも食べられるイメージがありますが、実はちゃんと旬があります。
こんぶの旬は、7〜9月にかけてです。

こんぶのカロリーはどのくらい?ダイエットに向いているのか?

こんぶのカロリー・糖質・脂質・タンパク質は?

食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
こんぶ(乾燥)(100g) 140 58.5g 1.5g 8.3g
こんぶ(乾燥)(1枚10g) 14 5.85g 0.15g 0.83g
こんぶは、100gあたりのカロリー量でいうと決して少なくはありませんが、100gのこんぶというとそれなりの量になります。
ただし、乾燥したこんぶ100gというと、それなりの量になり食べるのが難しいでしょう。
1枚あたりのカロリー量で言うと約14kcalと低めの数値になります。ダイエットを目的に食べるのであれば1日1枚程度で十分効果が期待できます。

こんぶでダイエットはできる?カロリーは低いの?

こんぶは、1食あたりのカロリー量が低く、ダイエットに向いた食材であることは間違いありません。
腸内環境を整えてくれる、水溶性食物繊維と、不溶性食物繊維をバランスよく含んでおり、新陳代謝の向上を促すことができます。
ただし、食べ過ぎには注意が必要です。こんぶには、ヨウ素がたくさん含まれており過剰摂取する危険性があるためです。
本来ヨウ素は、たんぱく質の生成や代謝に関わる成分で身体に欠かせない成分なのですが、過剰摂取をすると、甲状腺に悪影響を与え、健康障害が起きてしまうこともあります。
息切れや吐き気などの原因になってしまいます。ですので、食べ過ぎには注意し、適度に摂取することで、ダイエット食として最大限効果を発揮させることが可能です。

こんぶは糖質制限ダイエットに向いているか?

昆布は、糖質制限ダイエットを実践する上で比較的取り入れやすい食べ物の一つです。
水に戻すと、5倍から8倍に膨れ上がるため、1枚あたり、5.85gと元々低糖質だった昆布ですが、それがさらに糖質少なくなるため、ダイエットに取り入れやすいです。
さらにおしゃぶりこんぶなどはよく噛んで食べるため、満腹中枢が刺激されやすく、カロリーを抑えつつ間食に取り入れるなどもできる食べ物です。
ただし、こんぶは食べ過ぎることで、甲状腺に異常が起きることがあるため、くれぐれも食べぎないようにしましょう。

こんぶのカロリーを他食材と比較

こんぶと他の海藻類とのカロリー比較(100gあたり)

食品 カロリー
こんぶ(乾燥) 140kcal
とろろ昆布 117kcal
塩昆布 110kcal
ひじき(乾燥) 139kcal
わかめ(乾燥) 138kcal
こんぶは、他の海藻類と比べて、カロリーにそれほど大きな差はありません。
こんぶ100gのカロリーで見ると、やや高めな印象を受けますが、こんぶは1枚あたり、10gもありません。
おやつによくあるおしゃぶりこんぶでも、100gの量はかなりボリュームがあります。
そう考えてみると、昆布に含まれるカロリーはそれほどでもありません。

こんぶの調理方法別のカロリー比較(1人前)

食品 カロリー
昆布の佃煮(おおさじ1杯) 10kcal
昆布巻き(1個35g) 33kcal
大豆と昆布の煮物(小鉢1杯60g) 42kcal
昆布のおにぎり(1個120g) 194kcal
こんぶで作った食べ物も、全体的に低カロリーなものになるのが特徴です。
こんぶは水に戻すことで、5倍から8倍に膨れ上がるため、さらにカロリー控えめな食材になります。
またカルシウムを豊富に含み、脂肪が体内に吸収されるのを抑えてくれる働きもあります。
ですので、こんぶを調理してできたものも全体的に低カロリーなものになりやすいことが特徴です。
ただし、こんぶを調理したものは、塩分を少なからず含んでいるため、食べ過ぎると塩分過多になってしまうことも。
こんぶはダイエットに向いた食材であることには間違いありませんが、食べ過ぎるのもよくはないため、節度を守って食べるようにしましょう。

こんぶの糖質・脂質・タンパク質量を他の食材と比較

こんぶと他の海藻類との糖質・脂質・タンパク質量比較(100gあたり)

食品 糖質 脂質 タンパク質
こんぶ(乾燥) 58.5g 1.5g 8.3g
とろろ昆布 50.2g 0.9g 6.5g
塩昆布 37g 0.4g 16.9g
ひじき(乾燥) 56.2g 1.3g 10.6g
わかめ(乾燥) 41.8g 4g 18g
こんぶは、低カロリーですが、実は糖質をそこそこ含んでいます。
とは言え、過剰摂取をしなければダイエットにそこまで影響が出ることはありませんが、間食でおしゃぶりこんぶを食べているという人には注意が必要です。
おしゃぶりこんぶは、塩分をそこそこ含んでおり、ついつい食べすぎてしまう恐れがあるからです。
過剰摂取をすることで糖質塩分だけではなく、ヨウ素の過剰摂取になってしまうことも。

ですので、おしゃぶりこんぶを食べるという人は、

・1日に一袋以上食べない。
・毎日の摂取はしないようにする

ということを守るようにしましょう。

こんぶの調理方法別の糖質・脂質・タンパク質量比較(1人前)

食品 糖質 脂質 タンパク質
昆布の佃煮(おおさじ1杯) 4.07g 0.12g 0.72g
昆布巻き(1個35g) 6.66g 0.33g 1.95g
大豆と昆布の煮物(小鉢1杯60g) 4.57g 1.54g 3.13g
昆布のおにぎり(1個120g) 44.64g 0.47g 3.75g
こんぶは、佃煮はもちろん、おにぎりに混ぜたり、煮物と一緒に入れたりと様々な調理に活用ができます。
こんぶそのものは、それ以外の材料と比べて糖質やカロリーをそれほど多く含んでいるわけではありません。
他の料理に加えることで、手軽に食物繊維の摂取量を増やすことができます。
こんぶは、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランスよく摂取することができる食べ物の一つです。
食物繊維を摂取することで、腸内環境を整えることができ、便秘などの症状の改善や、身体の代謝機能を高めていくことができます。
身体の代謝を高めることで脂肪が燃焼しやすい身体になるため、ダイエットを効率的に行うためには是非とも取り入れたい食べ物です。

こんぶの特筆すべき栄養素

こんぶは、低糖質・低カロリーなだけではなく、ダイエットに役立つ成分もいくつか含まれています。

脂肪の吸収を抑えてくれるカルシウム

こんぶに含まれる、カルシウムも実はダイエットに効果がある成分です。
カルシウムは摂取された脂肪の吸収を抑えてくれる作用があるからです。
そのため身体に脂肪が付きにくくなるという効果があります。

コレステロール値を下げてくれるフコイダン

こんぶには血液の中に含まれるコレステロールを下げてくれる成分が含まれています。
身体のコレステロール値が下がることで、体内の中性脂肪も減らすことができます。
さらにコレステロール値が下がると、血液がサラサラになってくれるため、血流がよくなり、代謝の向上にも効果があります。

さらに、身体の免疫細胞を活性化させてくれる効果もあります。
身体の免疫細胞を活性化させることで、風邪に負けない身体を作ることができます。

アルギン酸(水溶性食物繊維)

こんぶにはアルギン酸という水溶性食物繊維が含まれています。
アルギン酸は血糖値の上昇を抑えてくれる効果があるため、特に食事の前に摂ることでその効果を最大限に高めることができます。
さらにこのアルギン酸は、腸内の善玉菌を増やしてくれる働きもあります。
アルギン酸は、腸内の善玉菌のエサになってくれるため、腸内の善玉菌の数を増やし、腸内の環境を整えてくれます。
その結果、身体の基礎代謝を向上させてくれ、脂肪を効果的に燃焼させてくれる身体を作ることに貢献するダイエットには欠かせない成分です。

不溶性食物繊維

こんぶには、水溶性食物繊維だけではなく、不溶性食物繊維も含まれています。
不溶性食物繊維は、水分を含んで膨張し腸内のぜん動運動を活発化させてくれます。
その結果、便秘の症状の改善に効果がありますし、身体に溜まった添加物などの毒物をデトックスしてくれる作用が期待できます。

こんぶのおすすめ調理方法・レシピ

では、こんぶの持つダイエット効果を最大限に発揮させるにはどんな食べ方がおすすめなのでしょうか。

おでんなどもこんぶを使いますが、ちょっと手間がかかるからと手が出ない人もいるかもしれません。

ここでは、簡単に作れてダイエットに効果的なものを紹介したいと思います。

だしやこんぶ水がおすすめ!

こんぶはそのまま食べてももちろんよいのですが、他にもダイエットに取り入れるのに効果的な方法があります。
それがこんぶなどのだし汁をとることです。
旨み成分だけではなく、こんぶに含まれる水溶性食物繊維も効果的に摂取することができます。
その中でも意外と簡単に作れるこんぶ水の作り方を紹介したいと思います。

[材料]
こんぶ(乾燥したもの) 1枚(10g)
水   1リットル

[作り方]
こんぶを2〜3mm幅で細く切る
こんぶと水を混ぜ合わせ、冷蔵庫に入れて一晩寝かせる

以上で完成です。簡単に作れ水溶性食物繊維を効果的に摂取することができるので、ぜひ取り入れてみてください。

塩こんぶもおすすめ

塩こんぶというとスーパーで買ってくるイメージですが、実は自宅で作ることもできます。
だしをとった後のこんぶなどを有効活用できますので、ぜひ試してみてください。

[材料]
こんぶ 200g
醤油 小さじ1
みりん 小さじ1
砂糖 小さじ1
酢 小さじ1
塩  小さじ1

[作り方]
だしをとった後のこんぶを千切りにする
ざるに入れて洗い、ぬめりをとっておく
鍋に醤油、みりん、砂糖、酢を加えて水気がなくなるまで炒める
大きめの皿に広げて、オーブンで15分加熱します。加熱ムラを避けるため、途中5分ごとに全体を並べなおします。
冷めたら塩と混ぜ合わせる

以上で完成です。
塩こんぶと言うと、スーパーで買う人も多いかと思いますが自宅でも作ることができますので、ぜひ試してみてください。

こんぶでダイエットの注意点、健康上に問題、太ってしまう理由

こんぶは、低糖質・低カロリーでダイエットに取り入れやすい食べ物です。
ですが、こんぶダイエットをするときには、いくつかの注意点を抑えないと逆効果になってしまうことも。

ここでは、こんぶダイエットを実践する上で理解しておくべき注意事項について見ていきましょう。

おしゃぶりこんぶは塩分・カロリー過多になりやすい

おしゃぶりこんぶは間食で食べやすいため、取り入れている人も多いかと思いますが、このこんぶにも注意が必要です。
おしゃぶりこんぶは、塩分が多いだけではなく、場合によっては保存料や添加物がたくさん含まれている可能性があります。
また、乾燥したこんぶは、毎日一袋だと過剰摂取になるため、一袋を超えて食べないようにしましょう。

ヨウ素の過剰摂取による甲状腺の異常に注意

こんぶには、ヨウ素という成分が含まれています。ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料になる成分で、美肌などの効果があります。
ただし、ヨウ素を過剰摂取してしまうと、逆に甲状腺の機能が働かなくなり、

・便秘
・むくみ
・肥満

などの原因になります。
ダイエットだけではなく、身体にとって様々な弊害を引き起こします。
毎日普通の食生活でこんぶの過剰摂取になる可能性はそれほどありません。
ですが、こんぶの効能を誤解し、これだけ食べれば大丈夫だと誤解してしまうと過剰摂取の危険性が高まります。

ダイエットに取り入れるのであれば、1日1枚程度(10g)で十分効果を発揮しますよ。