ダイエットと睡眠、あまり関係のないように思えますが実はダイエットと睡眠は密接な関係にあるのです。質の高い睡眠を取ることでダイエットなどの目標に向けての活力になり、成功する確率が格段に上がります。睡眠が及ぼす影響とダイエットとの関係性を解説します。
ダイエットと睡眠の関係性は?睡眠中の意外な効果
ダイエットの成功には精神面の支えが大きく影響してきます。物理的に食事を減らし、運動して痩せたとしても、目標や目的がないダイエットはゴールのないマラソンくらい過酷で辛いものです。
我慢して痩せても何の為に痩せたかがわからなければ、元の生活に戻り確実にリバウンドするでしょう。ダイエットとは「健康的で理想の体を手に入れる習慣付け」の期間だと思いましょう。
精神面が安定していることで頭が冴えて目標や目的がクリアに設定する事ができ、自分の行動を理性でコントロールすることが結果的にダイエットを成功させる要因となりそれが習慣になり、リバウンドしない体型を維持できるのです。
睡眠時は筋肉などが休憩中の間、脳や内臓の働きが活発になります。睡眠を疎かにすれば脳の反応が悪くなり、自分の体に対しての意識が薄くなり、満腹が感じづらくなり過食の原因になったり、判断力が鈍り、我慢してた間食をしてしまうなど本能的に食べるという欲求が強くなってきます。
人間をはじめとする動物は省エネで活動できるようになっています。自然界で痩せていくことは飢餓状態に近く、生命の危険があるため、食べる本能というのは動物の強い欲求の一つだと言われています。
しかし、人間は本能を理性でコントロールできるように進化してきました。コントロールするために重要な要素の一つが質の高い充分な睡眠なのです。
なぜダイエットを始めるのか?
もし明確な目標がないのなら無理にダイエットをしなくても良いでしょう。強い動機がある場合は深く掘り下げてゴール(最終的な体脂肪量や筋肉量などの数値)を決めましょう。必ず最後に行き着くところは自分の欲求のはずです。良くあるパターンからゴール設定の仕方を紹介します。
漠然と「痩せたい!」と思っている場合はそう思う原因が必ずあります。
例えば「脂肪がたくさんついてきて着たい服も着れないし歩くとすぐ疲れるからもう嫌です。痩せたいです。」と言ってきた主婦の方の話を掘り下げていくと、そう思った原因は旦那さんに「昔と変わって太ったな」の一言だったりする場合があります。
今が仮に70キロで昔が50キロだった場合、20キロのダイエットで良いのです。「着たい服を着れるくらいの体型」「旦那さんが惚れ直すような昔の体型」にすることが目標になります。目標設定は自分が痩せたいと思った原因を改善するまでで良いのです。
それ以上に引き締まったかっこいい体にしたいというのはダイエットとは別にボディメイクの目標やゴールを設定する必要があります。
目標やゴールを設定することはそこに向けて効率的に実践できるほか、モチベーションの維持に大きく影響します。ダイエットを始めようと思ったらまず先に目標を設定しましょう。
睡眠は大事|効果とダイエットへの影響
睡眠の質と量、両方がしっかりと整っている状態が好ましいです。睡眠時に体内で起こっていることは人間にとって重要で普段働いてる筋肉や神経を休ませているのです。
睡眠時には脳で記憶整理や血圧と体温を低下させ、筋肉などの回復に専念させるための省エネモードに入ります。起きてる間の視覚や聴覚からくる情報を一度断ち自分のメンテナンスに力を費やすのです。
睡眠時には理論的に考えたり感じたり言葉を話すときに働く大脳も休みに入ります。大脳を休ませると物事に対して自分の考えをまとめる能力を存分にを使いことができるため、上記のような目標設定や理性で過食を防いだりそこからくるストレスに対しても柔軟に対応できるのです。
さらに睡眠時間を十分に取ること自体にダイエット効果があるか実験を米国ペンシルバニア大学のミッシェル氏が高校生14~18歳、1000人を対象に行い、6か月ごとに睡眠パターンと身長・体重を報告してもらいました。その結果BMI「肥満指数」が減少したという報告もあります。
睡眠は精神の安定をもたらしダイエット成功のカギになる
ダイエットには今までの食べ過ぎ、運動不足など好きなように行動してきた習慣を変えるというストレスが付き物です。この受けたストレスを浄化するのも睡眠時の深い呼吸による、リラックス効果です。
ダイエット開始時に決めた行い(過食制限や運動など)も睡眠不足による判断力、決断力不足になり、我慢していた過食分を食べてしまう、運動をサボってしまうなど自分のワガママを通そうとします。
また、睡眠不足により体が修復しきらずにできた傷をそのままにすると病気の原因にも繋がりまます。ダイエット成功にも健康のためにもしっかりと睡眠時間を確保することは非常に重要なのです。
睡眠の質を高める方法
就寝時間を一定にする
この時間になったら睡眠に入るという生活リズムを作ってあげるのが大切です。この時間に寝ることがある程度決まっているとそこに向けて体は少しずつ寝る状態へと近づくのです。また寝る前にジョギングのような心拍数の上がる事はせずに、リラックスして就寝準備をすることが大切です。
朝起きたらまず日光を浴びる
日光によって体内時計がリセットせれ生活の活力が湧くのです。さらに日光を浴びることでセロトニンと呼ばれる、ストレス低減、うつ改善に必要なホルモンが分泌されます。ストレスは睡眠の妨げるので、セロトニンを増やすことは睡眠の質を高めてくれます。
アルコールやカフェインを控える
アルコールは飲むと眠くなる効果がありますがアルコールを分解するのには非常にエネルギーが必要です。体は休みたくてもアルコール分解のために体力を使ってしまうのです。アルコールを摂るときはほどほどにしましょう。
カフェインには目を覚まさせる効果があるほか利尿作用もあるため、寝始めてもトイレに起きるなど睡眠を阻害してしまうのです。
部屋を暗くする
睡眠中に気をつけたいのは『光』です。明るい場所で目を閉じてみても明るさを感じるはずです。目を閉じても目は光を感知します。光によって脳が朝と勘違いして上手く寝付けなくなる恐れがあります。
寝る際は部屋を完全に真っ暗にしましょう。遮光カーテンなどを使い、就寝時の外からの影響を少なくする事も良いでしょう。
パソコンや携帯は早めに遠ざける
寝る前のテレビやパソコン、スマホは控えましょう。これらの明るい光は目を疲労させ、さらに交感神経を優位にしてしまうため、入眠の妨げとなります。
画面を暗くして使うやブルーライト用のメガネを着用するなど、目への負担を軽くすることも重要です。
ダイエット時に本能に負けそうなところで理性が抑えてくれます。この理性を働かせるためにも睡眠は大事で質をあげることでより効果を実感できるでしょう。
睡眠をしっかりとり、ダイエットの味方にしてください。
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