筋トレを行ってもなんとなく効果が現れにくい、疲れがたまっていく気がするという方は、睡眠が不足しているのかもしれません。この記事では睡眠不足が筋トレに及ぼす影響と、よい睡眠をとるための注意点を解説します。
睡眠不足が筋トレに悪影響?筋トレと睡眠の関係
それは睡眠中に多く分泌される「成長ホルモン」が深く関係しています。子どもではないから成長ホルモンは関係ないと思われる方もいるかもしれませんが、成長ホルモンは子どもから大人まであらゆる年代に必要なものです。
成長ホルモンには、さまざまな組織の成長を促すことや、身体にある物質を使用できるエネルギーに変化させる代謝という働きがあります。成長ホルモンは睡眠中に最も多く分泌されるため、睡眠不足が筋肉の回復や発達を妨げてしまう原因になってしまうことがあるのです。
睡眠時間は十分!でも睡眠の質は?
聞いたことがある方も多いかと思いますが、睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があります。
レム睡眠とは浅い状態の睡眠で、記憶の整理を行っているとされています。身体は眠っていても、脳は起きている状態です。ノンレム睡眠とは深い状態の睡眠で、成長ホルモンを始めとする身体の休養や成長に関係するホルモンが多く分泌されると言われています。眠っている間には、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。
睡眠時間を確保しても、十分に深い睡眠がとれていない場合はホルモンの分泌量が不足し、筋トレの効果もでにくくなるのです。
いまの睡眠状態は?睡眠の質を高めるために注意すること
また質の悪い睡眠が原因で、夜になるほど目が冴えてしまう悪循環に陥ってしまうこともあります。
●寝つきが悪い人
パソコンなどの光を浴びると交感神経が活性化されてしまい、身体が起きてしまうことが理由です。
病気でもないのに身体の調子が悪い…。動悸、息切れ、慢性的な疲労や頭痛。ストレス社会で生活する現代人が直面する症状。それはもしかしたら自律神経の乱れが原因かもしれません。『自律神経』という言葉はよく耳にするけど知らない。そんな方も多いのでは?謎多き存在、自律神経。その実態を正確に知り、付き合い方を見つけていきましょう。
●寝ている何度も途中で目がさめる人
●深い眠りが少ない人
●睡眠時間が不規則な人
昼間の急激な眠気や眠っている時のいびきにご注意!
睡眠時無呼吸症候群は、いびきがひどく気道が狭くなることや塞がれることで呼吸が止まる「閉塞性」と、呼吸運動そのものが止まってしまう「中枢性」の2種類に分けられます。
睡眠中のことは自身では気づくことが難しいため、ご家族や恋人など、周りの方から無呼吸を指摘されるという方も少なくありません。
また日中急激な眠気が起こることや朝方の頭痛、夜何度もトイレに起きるなどの自覚症状は多くの方に現れるとされています。閉塞性の睡眠時無呼吸症候群は、肥満傾向の方や顎が小さい方に多く見られます。
筋トレの効果を上げるためだけではなく、健康のためにも、睡眠中にいびきをかいていないか、呼吸が停止していないか確認することが大切です。もし呼吸が停止していることがわかった場合は、早めに専門の医療機関を受診することをおすすめします。
睡眠の質を上げて筋トレの効果も上げよう!
人間1日周期でリズムを刻む体内時計が備わっており、身体を日中は活動状態にし、夜間は休息状態にする働きがあります。体内時計が整うことで、夜は自然に眠りへと導かれるのです。
また、朝の光を浴びることで体内時計はリセットされ、活動状態に変わるだけではなく、眠りを促すためのメラトニンというホルモンが眠る頃である約16時間後に分泌されやすくなります。
ぬるめのお風呂に就寝1〜2時間前には入ることで、眠るころに体の中心部の体温が下がり、深い眠りを導くことができます。
睡眠や日々の生活を見直すことで、筋トレの効果も上がり健康な身体を手にいれるための近道となります。
詳しくは『ストレス発散に効果的!習慣的な運動で得られるメリットとは』をご覧ください。
筋トレを行ってもなんとなく効果が現れにくい、疲れがたまっていく気がするという方は、睡眠が不足しているのかもしれません。この記事では睡眠不足が筋トレに及ぼす影響と、よい睡眠をとるための注意点を解説します。
睡眠の質を上げるためにリラックスしよう
人によって最適な睡眠時間は異なるため、最低でも日中に眠くならない程度の睡眠がとれれば問題ないといえます。一般的には約5~6時間、筋トレ中の脳や身体に負担が大きい場合でも8時間ほどの睡眠がよいよされています。
夜はリラックスして眠くなったら布団に入り、朝はできる限り同じ時間に起床することを繰り返すことで、体内時計を乱すことなく睡眠をとることができるようになるとされています。
また、眠る直前に筋トレを行うと、脳が緊張状態になることや体温の上昇により眠りが浅くなってしまう可能性があるため、注意が必要です。