「ガリガリだから細マッチョになりたい!」と思っている人は多いものです。しかし、どんな筋トレを行い、どんな食事の摂り方をすれば細マッチョになれるのか分からない人も多いはず。そこでこの記事では、ガリガリから細マッチョになるための効果的な筋トレと食事の摂り方について解説していきます。
そもそも細マッチョとはどんな体型?
体脂肪率とBMIは以下の計算式で求められます。
体脂肪率(%)=体脂肪の重さ(kg)÷体重(kg)×100
BMI=体重÷身長(m)×身長(m)
体脂肪率が低くても体重も軽ければ、細マッチョとはいえません。ある程度の体重があり(BMI指数20前後)、体脂肪率が低い体が細マッチョなのです。
ガリガリから細マッチョになるための筋トレメニュー3選
ガリガリから細マッチョになるための筋トレのコツ
先に胸や背中、脚といった大きい筋肉だけをメインに鍛えていくことが大事です。大きい筋肉を鍛えていくと、末端の筋肉も同時に鍛えられるので、効率的に細マッチョを目指すことができる、という理屈です。
ガリガリから細マッチョになるために行うトレーニングは、「コンパウンド種目(複合関節種目)」が効率的です。
コンパウンド種目は一度に多くの筋肉を鍛えられるので、効率よく細マッチョを目指せます。
以下の「筋トレBIG3」といわれる3種目を行っていくことで、ガリガリから細マッチョに近づいて行けます。(筋トレBIG3は負荷が大きいため、正しいフォームを心がけましょう。怪我の原因になります)
筋トレメニュー①ダンベルベンチプレス
筋トレメニュー②スクワット
筋トレメニュー③デッドリフト
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「筋トレBIG3」をご存知でしょうか?筋トレの種類は数多くありますが、BIG3はその中で最も効果が高いとされる3つの種目です。筋トレBIG3だけでも絶大な効果が期待できるほどであり、初心者の方もぜひチャレンジしてください。
ガリガリから細マッチョになるための筋トレプラン
週2回、筋トレを行う場合のメニューを組んでみたので、参考にしてください。
【水曜日と土曜日の週2回行う場合】
・ダンベルベンチプレス:8~12回を3セット
・スクワット:10回、3セット
・デッドリフト:8~12回×3セット
「8〜12回」という回数に注意点があります。それは、「負荷の大きさ」です。
ここで言う8〜12回とは、「8〜12回ギリギリ行える重さ」であることが効果的に筋肥大をするために大切になります。これを専門用語でRMといいます。筋肥大を狙う場合は8〜12RMの筋トレを3セット行います。
上ではコンパウンド種目の代表である筋トレ種目BIG3を紹介しましたが、筋トレ初心者の方は8〜12RMの負荷が自重で十分の方もいます。そういう方はまずは自重でプッシュアップなどを行うことから始めましょう。
細マッチョを目指す筋トレを行う際のインターバル
ただし、胸や太ももといった大きな筋肉を鍛える筋トレは、多くのエネルギーを消費するので微調整が必要です。強度によって、インターバルを90秒に延ばすといった微調整をすることで、より効果を高められます。
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筋トレとインターバル(休憩)には、実は密接な関係性があります。それは筋肉を大きくしたい、引き締まった筋肉を手に入れたい、といった筋トレをする目的だけでなく、種目によっても変わります。インターバル1つで効果が劇的に変わるので詳しく解説します。
ガリガリから細マッチョになるための食事の摂り方
消費カロリー以上の摂取カロリーを取る
消費カロリーと摂取カロリーのバランスが消費カロリー>摂取カロリーの場合は、いくら筋トレや運動をしても筋肉を大きくすることはできません。食事で摂取したエネルギーを活動のためだけに使用し、筋肉を大きくするために使う栄養が足りなくなるからです。
これから筋肉をつけていきたいガリガリの人は、必ず、カロリー収支のバランスを消費カロリー<摂取カロリーにしましょう。
ガリガリの人は食べてもしっかりと栄養を吸収できない、少食なので食べてはいるけれど1日の食事量が少ないといった特徴があります。
したがって、筋肉の成長に必要な栄養を十分に摂るために、食事の回数を増やす必要があります。1日の食事回数を4~6回くらいに増やすようにしてください。
回数を増やすと、一度に栄養が体内に入ってくるより栄養を吸収しやすくなり、1日あたりの食事量・カロリーも増やしやすくなります。
必要な栄養素|タンパク質
摂るべきタンパク質の量は、「除脂肪体重」によって変わってきます。除脂肪体重とは、体重から体脂肪の重さを引いた体重のことです。
除脂肪体重×2~3gを目安に、1日に摂るタンパク質の量を決めましょう。
タンパク質を多く含む食品には以下のものがあります。
【肉類】
牛肉(ヒレ、モモ)、豚肉(ヒレ)、鶏肉(ササミ、皮なし胸肉)
【魚介類】
マグロの赤身、カツオ、サバ、アジ、タラ、タコ、イカ、エビ
【豆類】
納豆、豆腐
【その他】
牛乳、チーズ(とくにカッテージチーズ)といった乳製品や卵
必要な栄養素|糖質
1食で大量の糖質を摂取するより、こまめに摂っていく方が吸収しやすくなります。
代表的な食品はサツマイモ、オートミール、玄米、全粒粉パンなど。白米のようなGI値(血糖値の度合いを示す指標)が高い糖質でも構わないので、積極的に摂っていきましょう。
必要な栄養素|脂質
不飽和脂肪酸は、血中の中性脂肪やコレステロール値を調節する働きがあるといわれている、体に良い脂質です。
代表的な食品は青魚、ナッツ類、オリーブオイルなど。ただし、摂りすぎは良くないので適度に摂取するようにしてください。
必要な栄養素|ビタミン・ミネラル
代表的な食品はブロッコリー、キャベツ、トマトなど。こういった緑黄色野菜にはビタミン・ミネラルが多く含まれているので、毎食に取り入れることをおすすめします。
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プロテインの摂取も心がける
筋トレ直後もしくは、30分以内にプロテインを飲むようにしてください。トレーニング直後は成長ホルモンが分泌されて、タンパク質の吸収が良くなるためです。食事にプラスしたり、間食として活用してもいいでしょう。
効果的なプロテインは「ウェイトアッププロテイン」
ホエイやカゼインなどは、タンパク質の含有量が多いほど筋肥大の効果が期待できますが、ガリガリの人は筋肉が締まる程度。体の肉が少ないため、筋肥大の効果がウェイトアップと比較すると劣ります。
ホエイやカゼインなどのプロテインは、タンパク質の含有率は70%以上で、中には90%を超えるものもあります。ウェイトアッププロテインは20%程度となっており、その分、糖質が多く含まれているのが特徴です。
糖質が多いだけではなく、ビタミンBやタンパク質も含まれているため、健康的かつスピーディーに太ることができます。
筋トレでガリガリから細マッチョになるために まとめ
計画性のない筋トレでは効率が悪くなるので、メニューを組むことが必要不可欠。また、いくら筋トレをしても太らないことには筋肥大はしないため、食事の回数を増やす必要があります。
食事の回数を1日4~6回くらいに増やし、1回の食事でタンパク質や糖質、脂質、ビタミン・ミネラルを含む食事をバランスよく摂っていくようにしましょう。
太れるプロテインであるウェイトアッププロテインを上手に活用して、健康的かつスピーディーに細マッチョな体を手に入れてくださいね。
田口純平監修トレーナーからのアドバイス
ベストボディ・ジャパン2015男子総合グランプリ
世間一般でいう、ガリガリから細マッチョへも細マッチョからマッチョになるのも食事・筋力トレーニングのバランスが大切です。 まずは食事を沢山摂り、体重を増やす。そして、体重が増える事で、筋トレの扱える重量が増え、筋肉の大きな負荷をかけられ、トレーニングの質が上がります。このメカニズムを理解すれば、目標の体に早く到達する事ができるでしょう!
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