「腕橈骨筋」と聞いて、パッとどこの筋肉かを思い浮かべることができる人は少ないでしょう。筋トレ上級者でもこの筋肉のトレーニングをおろそかにしてしまう人は少なくありません。そこで、今回は腕橈骨筋の基礎知識を効果的な鍛え方を解説します!
腕橈骨筋ってどこにある筋肉なの?
自身の手のひらを上にして腕を前に出してください。この体勢になった時、ちょうどヒジに近い部分にある前腕で、外側(親指が向いている方)にやや膨らんだところがあると思います。これが「腕橈骨筋」です。ここが鍛えられていると、横や正面から見た時の腕の厚みがかなり変わるので、たくましい前腕を見せたい時には欠かせない筋肉でもあるのです。
アスリートも知っておきたい腕橈骨筋の役割
では、スポーツなどではどんなときに使われるでしょうか?
主に関係してくるスポーツとしては武道が挙げられるでしょう。例えば柔道などでは相手の袖やエリを掴んで持ち上げることがありますが、その時に使う筋肉でもあります。
ちなみに腕相撲で相手の手を引きつける時などにも、この腕橈骨筋が活躍します。実際にアームレスリングのチャンピオンなどの腕を見ると、この筋肉が非常に発達しているのがわかりますよ。
腕橈骨筋を鍛える前に!ストレッチ方法を伝授
まず正座の姿勢になり、膝よりやや先に両手を付きます。両手は肩幅程度にしておくといいでしょう。そこから手のひらを180度ひねり、指先が自分の方を向くようにしましょう。この状態で体の重心を後ろに倒すことで、前腕を大きく伸ばすことができます。
腕橈骨筋のオススメ筋トレ① リバースカール
リバースダンベルカールは通常のダンベルカールとは違い、「手の甲を上に向けて」ダンベルカールを行う点にあります。それ以外はダンベルカールと同じように「ヒジの位置を固定する」「ダンベルを下ろした時、ヒジが完全に伸びる手前で止める」といった点に注意して行いましょう。
リバースダンベルカールはダンベルを使用した筋トレで上腕筋、腕橈骨筋、上腕二頭筋が鍛えられます。足を肩幅に開いて立ち、両手にダンベルを持って息を吐きながら肘をゆっくりと曲げていきます。曲げきった状態で数秒止め、息を吸いながら肘を伸ばしていきます。手の甲を前方に向け握ることに注意して行いましょう。
腕橈骨筋のオススメ筋トレ②オルタネイト・ハンマーカール
ちなみに、「オルタネイト」というのは「左右交互に」と言った意味があります。通常のダンベルカールでは両手同時に動作をしますが、オルタネイト・ハンマーカールでは両手を交互に動作させるのが特徴です。
オルタネイト種目は片方の腕に意識を集中できる反面、気をつけないと反動をつけてしまいがちなので注意が必要です。
オルタネイト・ハンマーカールは上腕の前面を鍛えることができる、ダンベルを用いたトレーニングです。主に、上腕筋を鍛えることに効果があります。同時に、上腕二頭筋にも効果があります。前腕筋や手首の強化が期待でき、握力向上にもつながります。
腕橈骨筋を鍛えて男らしい厚みのある前腕を手に入れよう!
今回紹介した腕橈骨筋は前腕の中でも特に大きい筋肉です。ここを鍛えることで、外見の印象をガラリと変えることができるでしょう。