上腕三頭筋鍛えてますか?二の腕に当たる上腕三頭筋ですが、鍛え方を知らないがゆえについつい疎かになりがちです。しかし、男性も女性も腕をたくましく、もしくは引き締めるためには最も鍛えるべき腕の部位と言っても過言ではありません。ジムや自宅で行える筋トレ方法を解説します。
鍛え方の前に…上腕三頭筋ってどこにある?
上腕三頭筋があるのは腕の裏側、ちょうど二の腕と呼ばれる部分に当たるのがこの筋肉です。普段私たちが意識するのは、力こぶを作る方の「上腕二頭筋」である場合が多いのですが、実は上腕三頭筋の方が腕に占める面積は大きいです。
つまり、腕の見た目を変化させるためには上腕三頭筋を鍛えることがとても重要になります。男性であれば太くたくましい腕を、女性であれば引き締まった二の腕を手に入れるために欠かせない筋肉です。
腕の見た目を変える上腕三頭筋ですが、鍛え方にはジムだけでなく、自宅で自重やダンベルで行える様々なバリエーションがあります。上腕三頭筋単体の鍛え方も紹介しますが、複数の筋トレメニューをこなすうえで上腕三頭筋を鍛える場合はコツがあります。
上腕三頭筋の鍛え方の秘訣は「胸や背中の筋トレの後で行う」
上腕三頭筋のみを鍛える場合を除き、上腕三頭筋の筋トレは「胸や背中といった大きな筋肉のトレーニングの後で」行いましょう。
ベンチプレスや懸垂といった上半身でも大きな大胸筋や広背筋などの筋肉を鍛える筋トレでは、該当する筋肉に加えて上腕三頭筋にも刺激が入ります。しかし腕の筋肉は小さい分、胸や背中の筋肉より早く限界がきてしまうという欠点があります。上腕三頭筋を先に鍛えてしまうとベンチプレスなどの他の種目で十分に力が発揮できず大胸筋などをしっかり鍛えることができなくなってしまいます。
上腕三頭筋は上半身の他の大きな筋肉を鍛えた後、最後に集中して鍛えましょう。自宅で行う場合も同様です。
負荷と回数について
上腕三頭筋に限らず、筋トレは負荷と回数によって筋肉を引き締めるか、筋肥大させるか変わります。女性で二の腕を引き締めたい方は筋肥大させる筋トレをしないように注意する必要があります。
負荷と回数、そしてその効果は以下の通りです
・筋力アップ:6回未満しか上げられない重さで3セット
・筋肥大:8〜10回上げられる重さで8〜10回、3セット以上
・筋肉引き締め:15〜20回上げられる重さで15〜20回、3セット
負荷を大きくすると速筋が動員されることから筋肉が大きくなる傾向にあります。筋肉のサイズを大きくしたくない方は負荷を大きくし過ぎないように、多回数行える負荷で行いましょう。次章から紹介する筋トレメニューも自身の目的に沿った回数を行ってください。
上腕三頭筋の鍛え方① リバースプッシュアップ
ベンチ、あるいはベッドなどに浅く腰掛け、両手をそのヘリに置きます。このまま両手を支えに体を浮かせ、ゆっくりヒジを曲げて体を下ろしていきましょう。この際、脇は締めてください。脇が開き腕が身体から離れてしまうと、上腕三頭筋に刺激が入りづらくなってしまいます。
また、ひじの角度は90度程度にするのがコツです。それ以上曲げると腕を痛めてしまうことがあるので注意しましょう。
ディップスは自重で行うトレーニングですが、上腕三頭筋にかかる負荷は高い筋トレメニューです。自宅でもぜひ積極的に行いましょう。
腕を太くしたいと思ったとき、最初に思い浮かぶのが上腕二頭筋の筋トレです。しかし、上腕二頭筋だけトレーニングして満足してしまうのはもったいない!そこで、今回は腕周りを太くするために、上腕二頭筋とセットで鍛えたい上腕三頭筋のトレーニング『リバースプッシュアップ(ディップス)』についてご紹介します。
上腕三頭筋の鍛え方② ナロー・プッシュアップ
ナロー・プッシュアップの鍛え方はいたって簡単です。普段のプッシュアップでは手を肩幅程度に広げますが、それを肩幅よりやや狭くするだけです。この状態で体を下ろすのですが、その時脇はしっかりと締めて行うと二の腕にちゃんと負荷をかけることができます。
もし女性や初心者で負荷が大き過ぎるのであれば、膝をついて行いましょう。
【プロトレーナー解説】上腕三頭筋に効かせることができる筋トレメニュー「ナロープッシュアップ」の正しいやり方や効果について解説します。ナロープッシュアップを行って、上腕三頭筋を鍛え、引き締まった二の腕を手に入れていきましょう。二の腕を引き締めたい人は必見です!
上腕三頭筋の鍛え方③ エルボーベンド&エクステンション
まずは四つん這いの状態で、手は肩幅かやや広めにして地面につきます。この状態でひじを地面につけるようにゆっくりと曲げましょう。しっかりと二の腕に刺激を与えるため、動作をゆっくり行うことと背筋を伸ばして行うという2点に注意してください。
自重で行う筋トレであり、負荷は低めですので女性にオススメの筋トレ種目です。
エルボーベンド&エクステンションは、二の腕の上腕三頭筋を鍛えて二の腕を引き締めます。上腕三頭筋を鍛える他のトレーニングよりも負荷が少ないため、二の腕を引き締めたい女性や体力に不安がある方に最適です。
上腕三頭筋の鍛え方④ トライセプスキックバック
まずベンチに片方の手足を乗せます。自宅であればベンチはベッドなどでも代用可能です。ベンチについていない方の手でダンベルを持ちます。しっかりと胸を張り背筋を伸ばしましょう。目線は2〜3mほど前におきます。
そのまま肘を伸ばすようにしてダンベルをゆっくり持ち上げます。上腕三頭筋が収縮しているのを感じながら行ってください。上腕三頭筋は腕の中では大きな筋肉ですが、大胸筋などと比較すると決して大きな筋肉ではありません。そのため、ベンチプレスで扱っているようなダンベルの重さの設定に気をつけてください。ダンベルが重すぎると肘などを痛める危険があります。
二の腕、上腕三頭筋を鍛えるトレーニングの代表「トライセプスキックバック」。その効果的なやり方や正しいフォームを「自宅トレーニング指導のプロ」が教えます!
ウエイトの重量は何キロぐらいがおすすめ?トライセプスキックバックをベンチなしで行う方法!他の二の腕トレーニングは?
鍛え方次第で外見の印象がガラッと変わるのが上腕三頭筋の魅力
この記事を参考にして、ぜひトレーニングしてみてくださいね。
【あわせて読みたい】
【プロトレーナー解説】上腕に力を入れた時に浮かび上がる見事な力こぶは、男性にとってはまさに強さのシンボルなのではないでしょうか?そしてその力こぶを作るためには「上腕二頭筋」を鍛えることが必要不可欠です。そこで、たくましい上腕を作るための上腕二頭筋の基礎知識と、主な鍛え方を皆さんにご紹介します。
筋トレメニューを組み立てることは筋トレの効果を出すために非常に重要です。とは言ってもジムか自宅か、または男性か女性か、初心者か上級者かで組み方は変わります。それぞれの1週間の筋トレメニューの組み方を詳しく紹介します。