【プロトレーナー解説】サイクリングダイエットは体力に自身がない方でも気軽に、そして高い効果が期待できるダイエット方法です。サイクリングの消費カロリーやダイエットのメカニズムを詳しく解説します。あなたもお手軽に痩せましょう!
サイクリングダイエットとはどのようなダイエットなの?
有酸素運動を聞くとランニングをイメージするかもしれません。しかしサイクリングもかなり消費カロリーで考えると優秀な有酸素運動なのです。
サイクリングの消費カロリーとは?
ランニングの消費カロリーは以下の計算式で求めることができます(消費カロリーはその人の代謝などで変化するためあくまで目安です)。
『体重(kg) × 距離(km)』
つまり、体重60kgの人が10km走ったとすると、その消費カロリーは「60kg×10km=600kcal」となります。
サイクリングはランニングと比較すると動員される筋肉量や負荷が低いため、ランニングほどの消費カロリーは期待できません。大体ランニングの3分の1ほどです。つまり体重60kgが600kcal消費するには、ランニングの3倍の30kmを走る必要があります。
「なんだ、自転車じゃ痩せないじゃないか」と思った方もいるでしょう。しかし、普段運動をしていない方が10km走ることはかなり大変ですが、自転車で30kmは大抵の方ができてしまうのです。
それだけでなく、ランニングは自身の体重の約3倍の衝撃が身体にかかり続けるため、関節の怪我や筋肉痛になりやすいのに比べ、サイクリングはこのような心配がほぼ必要ありません。
サイクリングダイエットはお手軽にできる
そのメリットとは、何と言っても手軽さです。年齢や性別を問わず、特別な技術が無くても始めることが出来ます。自転車さえあればとりあえず始めることができます。
速く走りたい!というわけでなければ特に難しい技術が必要なわけではないため、ぜひ普段の生活に取り入れてください。電車で通勤をしている方は、ぜひ一駅前で下りて自転車で出勤・帰宅をしてみてください。それだけでも高い効果を期待することが出来ますよ。
更に、サイクリングダイエットは、どこでも行うことが出来ます。天候が悪い場合は、ジムなどに設置されているサイクリングマシーンでも代用がききます。どこでも気軽に行うことが出来るため、継続がより容易になります。
サイクリングダイエットは脂肪燃焼に効果的!
「より疲れた方が痩せるのでは?」と感じる方もいるでしょうが、一概にそうとは言えません。
その理由は脂肪燃焼のメカニズムにあります。
体内で脂肪を燃焼するためには心拍数が最大心拍数の60〜70%程度の負荷が最も効果的です。20歳であれば130〜140(拍/分)程度が効果的であるとされています。
心拍数と言われても難しい、という方は短距離のマラソン(2〜3km)を一生懸命走るスピードの大体半分くらい、または隣の人と軽く会話しながら走れるくらいのスピード、と抑えておくと良いでしょう。心拍数が140(拍/分)より高くなってしまうと、身体でエネルギーとして使われるのは脂肪ではなく、糖質になってしまうのです。
筋トレなどの高強度な無酸素運動は糖質をエネルギーとして使用するため、ダイエット効果で有酸素運動と比較すると劣る理由はここにあります。
つまり、サイクリングは短距離マラソンほど心拍数を上げずに長時間走ることができるため、脂肪燃焼に効果的ということなのです。
心拍数をより正確に図りたい方はランニングウォッチを1つ購入してみてください。
以下の記事にランニングウォッチの効果や使い方について詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ランニングの際に、ランニングウォッチを活用していますか?ランニングウォッチを上手く活用することで、1回の練習効果を2倍にも3倍にもアップすることができます。今回の記事では、そのランニングウォッチの活用方法について解説します。
大きな筋肉を動かして消費カロリーをアップ!
足の筋肉は足先から血液を体全体に流すポンプのような役割も果たしており、鍛えることで全身に酸素や栄養を運ぶことが出来るようになるため、より多くのカロリーを消費することが出来ます。また、多くの女性が悩んでいる下半身ダイエットにも効果的です。
サイクリングダイエットを行う上で気を付けることとは?
また、サドルの高さ、ペダルの位置も重要です。
宮城島大樹監修トレーナーからのアドバイス
NESTA PFT
食コンディショニングアドバイザー
脚を一番下までこいだ時に膝が少し曲がるくらいがベスト!
サイクリングダイエットに必要な時間や頻度とは?
運動開始直後でも脂肪の燃焼は始まっているので、短い時間だったから全く効果がないというわけではありませんが、ダイエット効果を実感するためには週3日以上を目標に継続することが大切です。目安としては、2週間以内に1回の継続時間は1時間を超えられるようになるとかなり良いペースであると考えられます。
頻度は人によって様々ですが、3日続けて3日休むよりも、1日おきにダイエットを継続する方が効果は高いと言われています。1週間の中でも均等に頻度を割り振って、自分のペースで構いませんので運動を継続することが出来るように工夫してみましょう。
宮城島大樹監修トレーナーからのアドバイス
NESTA PFT
食コンディショニングアドバイザー
筋トレをして成長ホルモンを出してから有酸素運動ができると脂肪がさらに燃えますね!組み合わせるとなおいいです!
生活の中にサイクリングを取り入れていけるとベスト!
ダイエットで大切なことは継続です。それはサイクリングダイエットでも当てはまります。消費カロリーが高いサイクリングダイエットを、自分に無理のない範囲で取り組んでみてください。
最後に注意していただきたいことは、サイクリングやランニングなどの有酸素運動では筋肉が落ち、代謝が落ちて痩せにくい身体になってしまう可能性もあります。その理由と対策について、以下の記事に詳しく解説してあるので、ぜひ参考にしてください。
上手なサイクリングダイエットを実現しましょう!
宮城島大樹監修トレーナーからのアドバイス
NESTA PFT
食コンディショニングアドバイザー
移動をサイクリングにすることで無理なく減量ができますね!筋トレと合わせてぜひみなさんもやってみてくださいね!
近年、運動目的のみならず趣味としてジョギングを行う人も増えています。それだけ健康面での恩恵が大きいのですが、一方で「筋肉を減らしてしまう」という弊害もあります。ジョギングで体重が減った場合、もしかしたら筋肉まで減少しているかもしれません。ここではジョギングで筋肉が減る原因と対策を紹介していきます。