【プロトレーナー解説】腹斜筋のストレッチにはどんな効果があるのでしょうか?なぜする必要があるのでしょうか?最近では、エロ筋とも言われる腹斜筋ストレッチの方法と得られる効果について詳しく解説します。
腹斜筋って、どんな筋肉?
男性なら整備された筋肉の中でも、腹斜筋が目立つとセクシーさが増すようです。
女性でも、腹斜筋がスッキリして下腹部にうっすらと線が入るとキレイ!と思います。
では、腹斜筋でどんな筋肉のなのでしょう?
腹斜筋は「外腹斜筋」、「内腹斜筋」の2つの筋肉で作られています。
横腹にコルセットのように巻き付き、体幹を安定させたり、なんと排便を助けてくれるのが内、外の腹斜筋なのです。
脇腹にある筋肉に「腹斜筋」がありますが、この筋肉は大きく「外腹斜筋」と「内腹斜筋」の2つによって構成されています。外腹斜筋は非常に重要な働きを果たしているためその働き、外腹斜筋と内腹斜筋の違い、筋トレ方法を紹介します。
次の項では、その効果を説明します。
腹斜筋をストレッチすることで、どんな効果があるの?
・腰痛予防
・ダイエット
・ウエストの引き締め、くびれ作り
また、トレーニングと同時に、ストレッチが大切だということも、知っておいて欲しいのです。
某サッカー選手が紹介したことから、体幹トレーニングがフィットネスの世界でも、スポーツ選手の間でもとても流行りましたね。今は一つのトレーニングとして定着しつつあります。
筋トレした部位は、ざっくりいうと硬くなってしまいます。硬くなると強くなりますが、動きが鈍くなってしまいます。そして普段の生活でも過度に負担がかかってしまいます。そのうち、耐えられなくなって壊れてしまいます。それが体幹部であれば、いわゆる腰痛などの痛みに繋がってしまうのです。
雪の積もった大木が重さに耐えられず折れるのに比べて、柳はしなって雪を積もらせず、本来の形をキープしますよね。
痛みを起こさないために、柳のようにしなやかでいるためにはストレッチが大事なのです。
また、ストレッチをしないと姿勢がよくなるどころか、猫背を助長したり、腰痛の原因にもなり得ます。そんな状態にならないように、ストレッチの方法をしっかり覚えておきましょう。
腹斜筋ストレッチの方法
背伸び
1.立った状態で両腕を頭の上に伸ばす。
2.1の体勢をキープしながら適度にお腹を引っ込める。
3.ゆっくりと、背伸びをするように体を上に伸ばす。
一つの動作を、20秒〜30秒行ってみましょう。
側屈①
1.立った状態で両腕を頭の上に伸ばし、適度にお腹を引っ込める。
2.ゆっくりと背伸びをしていく。
3.骨盤を少し横に出しながら、肋骨と骨盤から引き離すようなイメージで、その反対側に上半身を倒していく。
側屈②
1.椅子やソファーに座った状態で両腕を頭の上に伸ばす。お腹を引っ込め背伸びをする。
2.一方のお尻に体重をかけ、体重をかけた方と反対側に上体を倒す。肋骨と骨盤から引き離すようなイメージで上半身を倒していく。
ツイストストレッチ①
1.立った状態で軽くお腹を引っ込め、片方の足に体重をかける。
2.体重をかけた足の側に骨盤を回転させる。
この時、膝は軽く曲げておきましょう。骨盤が引っかかるように、回転するのが止まったら、徐々に胴体をひねっていきます。
3.首が後ろに向くまで、体全体をひねる。
ツイストストレッチ②
1.椅子やソファーに座り軽くお腹を引っ込め、背筋を伸ばす。
2.片方のお尻に体重をかける。
3.体重をかけたお尻の側に、骨盤を回転させる。
4.体重がかかり切って骨盤が回転するのが止まったら、徐々に胴体をひねっていく。
左右の動作を、20〜30秒ずつ、丁寧にゆっくり五往復やってみましょう。
腹斜筋ストレッチのまとめと留意点
ストレッチはトレーニングの終わりのクールダウンとして、あるいは1日の終わりに体をいたわる意味で行うことをオススメします。
ストレッチというと、伸ばすというイメージがありますね。今では少なくなったかもしれませんが、ある部分をグイグイと伸ばす人が、かつてはとても多かったように記憶しています。
また、股関節が硬いから開脚の練習をするという人は、ついこの前の開脚ブームで余計に増えたのではないかと思います。開脚ができても、ぺたんとしゃがみ切れないという人はよくいます。
体の柔らかさというのは、全体のつながり、連鎖の具合で変化していきます。単にグイグイと伸ばすのではなく、全体のつながり、連鎖を意識しながら、痛気持ちいところで止めるのが良いのです。
この記事では体全体のつながりを意識しつつ、部分を意識したストレッチを紹介いたしました。
腹斜筋のストレッチなので、その効果は具体的には、姿勢の保持、腰痛予防から、ダイエットのくびれ作りとなります。
それに加えて、ストレッチ自体の効果として、リラックス効果、体調改善の為にも日々行うといいですね。
また、ストレッチには静的ストレッチと動的ストレッチがあります。
動的ストレッチは、ウォーミングアップとして体を温めるためのストレッチです。どちらかというと、可動域を広げることよりも、筋肉の温度をあげることが目的です。
主に運動前に行う準備体操と考えると、わかりやすいですね。
それに対して、静的ストレッチはクールダウンのために行います。先ほども説明しましたとおり、リラックス、体調改善などに役立ちます。
スポーツクラブでは久しく、ウォーミングアップにもストレッチを勧めています。しかし、ここ10年ほどで、こういった静的ストレッチは運動前に行うと、怪我をしやすくなるという説が有力になってきています。
静的ストレッチはトレーニング、運動終わり、1日の終わりに行いましょう。
今回紹介したストレッチは静的ストレッチです。腹斜筋を使ったトレーニング後や、1日の終わりに行うようにしてみましょう。
正しい姿勢でいることが、腰痛予防になることについて解説していきます。椅子に座る姿勢は大丈夫ですか?普段の生活の何気ないことが腰痛の原因になってしまいます。正しい姿勢を作るための筋トレやエクササイズを紹介します。