体重別ベンチプレスのレベル表|体重と挙上重量の関係

監修者

齊藤 敬太

BURST LIMIT 2016.2017ベンチプレス 世界チャンピオン

【世界のベンチプレスを経験してきたトレーナーが徹底解説!】ベンチプレスを一度でも触った事のある人であれば何キロ上げられるか?チャレンジした事があるのではないでしょうか!?今の自分は初心者?中級者?上級者?正しい測定方法で自分のレベルをチェックしてみましょう!

体重別ベンチプレスの平均値

ベンチプレスのフォーム
少し前までの日本人のベンチプレス 平均値は、
「成人男性40kg程度」・「成人女性20kg程度」と言われていましたが、近年国内にスポーツジムが増えてきてベンチプレス を触る人が多くなったのもあり、この平均値が上がってきました。

2018年度現在では、「成人男性50kg程度(以前より+10kg)」・「成人女性25kg程度(以前より+5kg)」となっております。

考えてみると5年ほど前は、スポーツジムでベンチプレス 100kgをあげる人はとても珍しく、滅多に見ることができませんでした。

しかし、現在はほとんどのスポーツジムに1人は100kgを上げれる人がいるような気がします。これはスポーツジムが増えて来たのと同時に、昔に比べてSNSが普及して色々な情報を得ることが出来るようになり「強い人が教える」機会が増えて来たため、全体的に高い目標を持ちレベルの高いベンチプレスを行なってるからだと思います。

下記の表をご覧ください。

男性

女性
この表は、世界全体のベンチプレス 体重/レベル別の平均表となっております。

さらに、この表の体重毎のレベルを足して割った数字(体重毎の平均値)は下記のようになっています。

日本人男性の平均体重は「60kg~70kg」
日本人女性の平均体重は「45~55kg」

ですので、この表で言うと日本人男性/女性のベンチプレス平均は「通常レベル以下」となりますね。
まだ世界的な平均値と比べて劣っていますが、世界との差は縮まってきています。

今、この記事を見ている方はどのくらいの重量をあげるのでしょうか?

表を見てわかる通り、体重が増えれば増えるほど持てる重量が増えています。これは単純に、体重を増やすことによって筋肉量が増えるためです。

そして体重を増やすのとは逆に、体重を減らすと自ずと筋肉量も減るのでベンチプレス の重量も落ちていきます。もし今あげたい重量があと一歩のところならば体重を増やしてみるのもおすすめです。もちろん、筋トレを行いながらです。

体重に対して何倍の重量が上がれば上級者か?

体重以上のベンチプレスを上げる
「ベンチプレス で◯◯kgをあげることに成功した!」と言われた時に「それってどのくらいすごいの?」となる方も多いと思います。そこで今回は「体重の何倍あげることが出来たらどのレベルなのか?」をわかりやすく考えてみました。

齊藤 敬太監修トレーナーからのアドバイス

BURST LIMIT 2016.2017ベンチプレス 世界チャンピオン

たくさんの初心者から上級者まで見てきた僕なりの見解です!ご理解の上、参考にしていただけますと幸いです。

体重以下の重量

まだまだこれから!初心者レベル
とにかくバシバシやりましょう!やればやるほどベンチプレス が上手くなり重量は伸びていきます。

体重の1倍

自分の体重の重量をあげることが出来たら、あと少しで初心者脱出レベル
まだまだやればやるほど重量は伸びていくので頑張りましょう!

体重の1.5倍

ここまでくると中級者レベル。ベンチプレス をたくさんやっているのでしょう。
ここまで来たあなたはベンチプレス の大会に出てみるべき!大会に出ると不思議とまた重量が伸びるんです。

体重の2倍

上級者レベル。もう少し頑張れば日本でトップクラスに入るのも夢じゃない!
ここから重量を伸ばすにはパワーと技術のどちらも必要になってきます。

体重の2.5倍

エリートレベル。日本トップクラスベンチプレッサー!
表彰台に乗れるか乗れないかのところまできました。ここまでくるともうやめられない?!

と、こんな感じでしょうか。大体の人はこの法則に当てはまると思います。
今この記事を見ているあなたはどのくらいのレベルでしょうか?

ベンチプレスの重量を測定する際、人によってはお尻を浮かしてベンチプレス を行う方や、バーを胸につけないで行う方など様々な方法でベンチプレス を行なっている人がいるかと思います。

このようにフォームや、やり方がバラバラだと他の方と比較する場合個人差が出てしまいます。正しい方法で自分のベンチプレス マックス挙上重量を測ってみましょう!

ベンチプレス のマックス重量の測定方法

自分のマックス挙上重量を調べるためには「パワーフォーム」という「パワーリフティング大会用のフォーム」で重量を持ち上げます。

パワーフォームとは?

①バーベルを握る手幅は、バーベルの81cmラインより外を握らない。
 線より内側を握るのはOK!

②頭とお尻はシートにつけたまま最後まで動かさない。
ブリッジ(背中を反ること)を組んで背中を浮かせるのはOK!

③地面にかかとをつけたままにして最後まで動かさない。
多少滑ってしまうのは大丈夫ですが、なるべく動かさないようにしましょう。

④胸の上で止めずに上げる。
 パワーリフティングの大会では胸の上で止めますが、今回は止めないで行います。この時、胸でバウンドしないように行います。
⑤バーベルを持った時と上げきった時、肘をしっかり伸ばす。
②にもあるように、実はお尻を浮かしてベンチプレス を行うと、お尻を付けている時よりも下半身の力を利用する事が出来るため、大幅に重量を持つことが出来るのですが、純粋なベンチプレスの重量を測定する場合はお尻を浮かさないように行いましょう。

以上の方法でベンチプレス を行い、自分のマックス挙上重量を測ってみてください!

この方法であげることが出来た重量が本当の自分の重量かと思います。自分の重量とレベルを知ることによって、もっとベンチプレス が楽しくなるかもしれません!

パワーリフティング大会の体重別成績

齊藤 敬太監修トレーナーからのアドバイス

BURST LIMIT 2016.2017ベンチプレス 世界チャンピオン

ここから先はパワーリフティングやベンチプレス の大会に興味がある方にもぜひみていただけると嬉しいです。

パワーリフティングは、「スクワット」・「ベンチプレス 」・「デッドリフト」の3種目の「最大挙上重量」の合計で争うスポーツです。
この3種目の中でもベンチプレス が特に世界的に人気があるため、ベンチプレス 1種目のみの大会が開催されていると言われています。

ここではベンチプレス に焦点を置き、「大会での体重別成績」をご紹介いたします!

大会での体重について

大会では男女別に各階級(体重)に分かれて競われます。
女子:47kg級・52kg級・57kg級・63kg級・72kg級・84kg級・84kg+級(84kg以上の体重)

男子:59kg級・66kg級・74kg級・83kg級・93kg級・105kg級・120kg級・120kg+級(120kg以上の体重)

今回は2017年度の全国大会の結果をもとに大会での体重別平均重量を出してみました。

※印の階級はジュニア、サブジュニアのみ対象となっています。
また、女子は競技人口が少ないため、体重によって平均値にばらつきがあります。
先ほどの「ベンチプレス 体重別世界平均値」と比べてみると・・・
男性
女性
女子は「Advanced〜Elite」レベルで大会出場・男子は「Elite」レベル以上で大会出場くらいになりますね!ちなみに世界大会になりますと、この表の平均値よりも+40kgくらい増えます。大会の平均を見てみると、ここでも体重が増えるほど平均値が高くなることがわかります。

今後は競技人口の増加もあるのでもっと平均値が高くなっていくと思います。

もっとベンチプレス について知りたいなら・・・

今回は体重別ベンチプレス の平均値について解説致しました。いかがでしたでしょうか?
大会の平均値は階級によって選手の人数が違うのでばらつきがありますが、参考にして頂けますと幸いです。

ベンチプレス をトレーニングで行なっている方やこれから大会に出ようと思ってる方、現在選手として活躍している方の力に少しでもなっていれば嬉しいです。

他にも記事を執筆しておりますので、そちらも一緒に見ていただけるとより一層ベンチプレス についてわかると思います!

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