一週間で劇的効果が出る炭水化物抜きダイエットの正しいやり方とは?

監修者

澤原 魁門

・NESTA公認PFT・日本ボディビル連盟公認指導員・2017年メンズフィジーク日本大会準優勝

【プロトレーナー解説】最近流行っている炭水化物抜きダイエットの本当のやり方とは?また食べてはいけないものや、炭水化物抜きダイエットで注意しなければいけないことなど正しい知識をつけ効率よくダイエットしましょう。

炭水化物抜きダイエットの効果とメカニズム

ダイエットをしようと思っているんですが炭水化物抜きダイエットが効果的なんですか?

澤原 魁門監修トレーナーからのアドバイス

・NESTA公認PFT・日本ボディビル連盟公認指導員・2017年メンズフィジーク日本大会準優勝

炭水化物を抜けば確かにすぐに体重は落ちるかもしれません。しかしメカニズムを把握しないとリバウンドしてしまいますよ。

えっ!?そうなんですか!?

澤原 魁門監修トレーナーからのアドバイス

・NESTA公認PFT・日本ボディビル連盟公認指導員・2017年メンズフィジーク日本大会準優勝

はい。炭水化物を抜くとはどういうことか?から解説します。

そもそも炭水化物抜きダイエットとは?

炭水化物抜きダイエットというのは名前の通り炭水化物を抜いてダイエットをすることです。
一般的なダイエット方法ではタンパク質をしっかりとり炭水化物も摂り、無駄な脂質を減らして体重を減らしていきます。

ではなぜ炭水化物抜きダイエットが流行っているのか?
それを簡単に説明すると、体重が1週間程でストンッ、と落ちるからです。個人差はありますが、うまくいけば1週間で約2kgぐらいは体重が減ります。
しかし、体重が落ちるからといってこれに騙されてはいけません。

これは筋肉や肝臓にあるグリコーゲンというエネルギー源が使われたことで、今まで体の中に貯まっていた糖や水分が体の外に流れていき、体重が減っただけであり「体脂肪が落ちた」というわけではありません。
これを初心者の方は体重が減ったことを、体脂肪が落ちたと勘違いしてしまい、糖質制限は簡単に痩せられる!と思ってしまっています。

簡単に説明しましたが、これが糖質制限ダイエットのメカニズムです。

澤原 魁門監修トレーナーからのアドバイス

・NESTA公認PFT・日本ボディビル連盟公認指導員・2017年メンズフィジーク日本大会準優勝

糖質制限ダイエットを行う際の注意点を以下に説明します。

水分をこまめにとる

糖質制限を始めると先程説明したとおり、これまであった体の中の水分が抜けてなくなってしまうため、体内の水分が不足しやすい状態となります。

主食であるごはんなど、炭水化物の中には水分が含まれていますが、それらを制限することで今まで摂っていた食べ物に含まれる水分の量も減ってしまい、糖質制限中は水分を摂る機会や量が減ってしまいます。
そのため、普段よりも意識してこまめに水分を摂るように心掛けましょう。

糖質を1日20~50gまで制限

糖質制限では脂質をしっかり摂るかわりに糖質の摂取量をギリギリまで制限します。そうすることで体は糖に代わるエネルギー源として、体内の脂肪が分解された「ケトン体」を使い始めます。

タンパク質をしっかり摂る

できる限り筋肉を落とさないためにもしっかりタンパク質を摂りましょう。
女性の方でしたら、体重×1.2~1.5g程度。男性でしたら、体重×1.5~2g、またはそれ以上とっても良いと思います。不足しないようにしっかりとりましょう。

脂質をしっかり摂る

糖質制限ダイエットでは糖質を摂らない分、脂質を沢山摂らなければなりません。脂質を沢山摂らなければいけないのですが、その全てが動物性の質の悪い脂である飽和脂肪酸では体によくありません。
動物性の脂質も摂りつつ、魚やナッツに含まれる良質な脂質も積極的に摂るように心がけましょう。
またMCTオイルというすぐにエネルギーに変換され体に溜まりづらい油もあり、糖質制限ではとても有効になりますので活用してみてください。

食物繊維を摂る

炭水化物は糖質と食物繊維で構成されています。

糖質制限で糖質を制限すると食物繊維の量も必然と少なくなります。食物繊維の量が減ると便秘や肌荒れの原因にもなりますので積極的に摂るように心がけましょう。モヤシやキノコ、大豆やアボカド、なども、食物繊維が豊富なのでこれらの食品を食事にプラスして摂りましょう。

ビタミン、ミネラルを摂る

体を作っていく上でビタミン、ミネラルはとても重要です。なのでこれらが不足しないように意識して摂取するようにしてください。
また数あるビタミンの中でビタミンB群は代謝に関係してきます。

・糖質の代謝ではビタミンB1
・脂質の代謝ではビタミンB2
・たんぱく質では代謝ビタミンB6

が関係してきます。特にこれらビタミンB群を摂るようにしましょう。

他にもビタミンはたくさんありますが、これら全てを食品から摂るのは大変ですし、お金もかかりますのでマルチビタミンなどのサプリメントを上手に使うようにしてみてください。

炭水化物ダイエットでNGな食べ物と効果的な食べ物

まず炭水化物ダイエットでは糖質の含まれたものは基本的にNGです。
では具体的にそれは何なのか?

お米
そば
パスタ
ラーメン
パン
これらは糖質がメインの食べ物なのでNGです。

野菜

野菜は一見、大丈夫なのでは?と考えてしまいますが、中には糖質を多く含む物があるので気をつけて下さい。例えば、根菜類でごぼうやニンジン、さつまいも、じゃがいもなどです。これらは意外と糖質の量が多く含まれています。

またトマトやパプリカ、豆類もできれば控えた方がいいです。

加工食品

かにかまやかまぼこ、ちくわなどの練り物にも意外と多くの糖質が含まれていますので注意してください。またソーセージや魚肉ハムにも糖質が多く含ます。

中には少ないものもありますのでパッケージの裏の成分表を確認してから購入するようにするといいです。

果物

果物にも沢山の糖質が含まれています。
果物は健康に言いとよく耳にしますが、糖質制限では食べないほうがいい食材と言えます。

飲み物

野菜ジュースなど実はかなりの糖分が入っています。また紅茶や牛乳なども糖質を含んでいますので気をつけましょう。水やお茶を飲むのがベストです。

お酒を飲む際にはビールやチューハイ、梅酒などはやめましょう。蒸留酒である焼酎やハイボールを選ぶようにしましょう。
これらは糖質が少ないので飲んでも大丈夫ですが、やはり飲み過ぎはよくありませんので気おつけてください。

調味料

調味料にも実は糖質が含まれいるので注意が必要です。
みりんや酒、ソース、ケチャップ、みそなどよく使う調味料ですが、これらもできるかぎり違う味付けをするなどして使わないようにしたほうがいいです。どうしても使う際には量を少なくするなど工夫して使うようにしてみて下さい。

澤原 魁門監修トレーナーからのアドバイス

・NESTA公認PFT・日本ボディビル連盟公認指導員・2017年メンズフィジーク日本大会準優勝

食べた方がいいものを以下に紹介します。

お肉や魚などはタンパク質を多く含んでいるため積極的に食べるようにしましょう。
種類は何でも構いません。ですがあまりに脂肪が多い部位や霜降りなどはやめておいた方がいいです。

また、魚の脂はDHAやEPAと呼ばれ血液の流れをよくしたり脳の活性化にも有効と言われていますので魚が食べられない場合はサプリメント等を使って摂取するようにしてみるのもいいかもしれません。

ナッツやアボカド

これらの食品は良質な脂質が含まれているため料理にトッピングしたり間食で食べることをおすすめします。
ただ、ナッツ類は一度食べだすと止まらないこともありますので、注意してください。

糖質制限では脂質をしっかりとることが重要だと話しましたが、オリーブオイルやココナッツオイル、MCTオイルなどの油から摂ることも重要です。これらの油は不飽和脂肪酸と呼ばれ、血中の中性脂肪やコレステロール値を調節する働きがあると言われています。

これは糖質制限に限ったことではありませんが、できるだけ安い油は使わず少々高くてこのように体にいい油を使うようにしたほうが健康にもいいのでおすすめします。

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糖質制限ダイエットのまとめ

最初にも説明しましたが、糖質制限を始めてすぐには体内の水分が抜け1週間〜2週間程度で体重が2〜3kg落ちます。
糖質制限でのダイエットではここから脂肪が落ち始めるため、ここから先が本当のダイエットの始まりと言えます。

基本的に、ダイエットは1週間や2週間で成功はしません。

糖質制限でも結局は摂取カロリーが消費カロリーを下回らなければ痩せません。しかもこのダイエット方法を目標体重になるまで続けなければなりません。それが2ヶ月、3ヶ月かかるかもしれません。
ですので、どのダイエット方法がストレスなく行えるのか自分に合ったものを探して実践していくことが大事になってきます。

糖質制限で一気に落ちるのは水分だったんですね。体重が落ちたから痩せたんだと思っていました。

澤原 魁門監修トレーナーからのアドバイス

・NESTA公認PFT・日本ボディビル連盟公認指導員・2017年メンズフィジーク日本大会準優勝

痩せたと思ってしますよね。しかしダイエットでは体重を見て一喜一憂するのはよくありません。1番は鏡で自分の体をチェックすることが大事です。体重が落ちてなくても体が変わっていればそれでいいんです。

なるほど。私も自分にあったダイエット方法が見つかるように頑張ってみます!

澤原 魁門監修トレーナーからのアドバイス

・NESTA公認PFT・日本ボディビル連盟公認指導員・2017年メンズフィジーク日本大会準優勝

はい、頑張って下さい!分からないことがあれば聞いて下さいね!

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