人参といえば、食卓によく並ぶ野菜のひとつですよね。しかしこの人参ですが、糖質制限ダイエット中に適している食べ物なのでしょうか?人参1本あたりの糖質は?その他の栄養面やダイエット中に人参を食べる時のコツ・注意点なども解説していきたいと思います。
人参のカロリー、糖質、脂質、タンパク質はどれくらい?
人参とは
人参は根菜の部類に入ることはご存知でしょうか。根菜とは土の中で育つ野菜のことです。根っこの部分を食べますね。日光を浴びながら土の中で育つため、食物繊維や糖分、水分などがつまった栄養が満点な野菜類になります
人参のカロリーや糖質はどれくらい
食品 | カロリー | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|---|
にんじん(100g) | 37 | 6.5g | 0.1g | 0.6g |
にんじん(1本146g) | 54 | 9.49g | 0.15g | 0.88g |
人参と他の食品とのカロリー、糖質、脂質、タンパク質量比較
人参と他の野菜とのカロリー、糖質などを比較(100gあたり)
食品 | カロリー | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|---|
たまねぎ | 37 | 7.2g | 0.1g | 1g |
ごぼう | 65 | 9.7g | 0.1g | 1.8g |
にんじん | 37 | 6.5g | 0.1g | 0.6g |
じゃがいも | 76 | 16.3g | 0.1g | 1.6g |
キャベツ | 23 | 3.4g | 0.2g | 1.3g |
きゅうり | 23 | 4.1g | 0.2g | 1.3g |
なす | 22 | 2.9g | 0.1g | 1.1g |
大根 | 18 | 2.8g | 0.1g | 0.4g |
レタス | 12 | 1.7g | 0.1g | 0.6g |
人参のGI値
人参は糖質制限ダイエットに向いている?
糖質ダイエット中には人参は不向き
人参はカロリーは低いのですが、ダイエット中その中でも糖質ダイエット中には不向きな食べ物になります。カロリーは低いものの糖質が高くGI値が高い、というのがが理由のひとつです。しかしまったく人参をたべてはいけないということではありません。人参には栄養がたくさん含まれています。ただ、ダイエット中の食事に人参を進んで取り入れるべきなのか?ということに対して、人参は控えめにしておく方がよいと解釈してくださいね。またイモ類も高い糖質とGI値になっています。イモ類も控えることは糖質ダイエット中は大切になってきます。人参を使う料理はどうしても高カロリーの料理が多くなりますね。カレーに肉じゃが、シチューや人参のグラッセなどは調理方法でカロリーの高いメニューになります。それらのメニューには玉ねぎやじゃがいもも入っていますね。どれも高い糖質と高いGI値になっています。根菜は糖質が高めであることを意識しつつ食べる量に気を付けることも糖質ダイエットには必要になります。
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人参以外で糖質制限ダイエットに向いている野菜
人参などの根野菜は糖質が高いことがおわかりいただけたと思います。しかしダイエット中には、野菜も積極的に摂る必要がありますね。では、どのような種類の野菜を摂り入れればいいのかご説明していきます。野菜の種類でも葉物野菜であるキャベツや白菜、ほうれん草、小松菜などは低糖質なので糖質ダイエット向きです。この他にはブロッコリーやきゅうり、なす、大根、もやし、セロリなどが低糖質な野菜になります。糖質が高い野菜には人参やじゃがいもが入るので、ダイエットには根菜よりも葉物野菜が適しているということになります。また、体に良いといわれるトマトも糖質が高い野菜です。しかし、糖質の高い野菜をまったく摂ってはいけないわけではありません。食事にはバランスが必要なので、糖質が高い野菜を摂るときには食べる量は調理方法に工夫をするといいでしょう。食べる際の注意点など、次にご説明します。
皆さんは糖質制限ダイエットがどのようなダイエットか正しく知っていますか?「炭水化物を抜く」と思う方が多いと思います。しかし糖質が含まれているのは炭水化物だけではありません。この記事では糖質制限に向いている低糖質な食材をご紹介していきます。
ダイエット中に食べても良い人参の量と注意点
糖質ダイエットで人参を取り入れる際気を付けること
糖質ダイエットはカロリーだけではなく、食品の糖質にも気を付ける必要があります。しかし糖質は身体にとって大切なエネルギーになるので、絶対に摂ってはいけないわけではありません。適度量の糖質はダイエット中でも必要になります。人参は糖質が高めなのでダイエット中には好まれる野菜ではありません。なぜなら、調理方法によっては人参がとても高カロリーな食事になってしまうことも理由のひとつです。糖質制限ダイエット中に人参を取り入れる場合には食べ方に注意をしましょう。例としては人参を生のままスティック状にして食べるのもお勧めです。人参だけではなく、きゅうりや大根も一緒にスティックにすると他の野菜も取ることができます。この時はドレッシングにも気を配りましょう。かえってカロリーが高くなってしまっては意味がありません。
人参を真っ先に食べると血糖値の急上昇に繋がる
また、食べるタイミングを工夫が必要です。人参はGI値が高いですね。ですから空腹時に食べてしまうと、血糖値が急激に上がってしまいます。これを防ぐために、人参を食べる前には低糖質の野菜、きゅうりやキャベツ、大根などを先に食べるようにしましょう。そうすることで急激な血糖値の上昇を避けることができます。もしも、人参が入っている料理を食べる機会がある場合、人参を先に食べることはやめておきましょう。なるべく艇GI値のものを先に口にすることをお勧めします。さきほどの人参スティックを間食として空腹時に食べることは控えておいた方がいいですね。
人参を生で摂るのが抵抗がある人はスムージーで
本来は、人参を摂る場合生で取る方がよいのですが、生の人参を摂ることに抵抗を感じる方もいるでしょう。その場合人参ジュースにすると摂りやすい。と思われる方もおられるのでしょう。しかし、人参をミキサーでジュースにしてしまうと、人参に含まれている食物繊維を壊してしまうことで余計に血糖値があがりやすくなります。ですから人参を細かく切ってミキサーにかけ、スムージーにして摂る方法がお勧めです。ここで注意していただきたいことがあります。スムージーにすると人参をたくさん取りすぎてしまう場合があります。
人参は1日1/2程度に抑える
人参を摂る量は1日1/2程度に抑えておくようにしましょう。ミキサーにかけるとあっという間にたくさんの人参をスムージー状にすることができます。しかし5~6本摂ってしまうと、ごはん1杯分の糖質と同じ量になってしまいます。スムージーにされる場合には気をつけてくださいね。また人参だけの味では物足りなさを感じてしまうかもしれません。低カロリーの甘味料を少し足してみるなど工夫をしてみてはいかがでしょうか。砂糖やはちみつは高糖質になります。完全にカットするのも難しいとは思いますができるだけ甘味は避けた方がいいですね。ダイエットの励みに少しだけはちみつを入れてみるのもいいかもしれませんが、人参もはちみつも高糖質であることを覚えておいてくださいね。
人参の特記すべき栄養素
人参の栄養素
人参は低カロリーなのに高い糖質とGI値のため糖質ダイエット中には控えた方がいい野菜ではありますが、人参に含まれる栄養価はとても高く、身体にとって必要なものです。人参に含まれる栄養素はカロチン、ビタミンAを含むビタミン類、カリウム、食物繊維などを含んでいます。ではもう少し詳しくみていきましょう。人参に含まれるβーカロチンは野菜の中で人参が一番多い含有量をほこっています。特に人参の皮の部分に多く含まれています。このβーカロチンは体内でビタミンAに変わり活性酵素の働きを抑える効果があるので、がん予防になるといわれています。また免疫力のアップにより、風邪の予防にも効果を発揮することや、肌や髪の毛の乾燥を防ぐ役割もあります。美容にもとても効果的な成分をもっているということですね。この他ビタミンB1糖質の代謝を助ける役割があります。ビタミンB2は脂肪の代謝を助けます。カリウムは余分な塩分を体外に排出する役目があるので、むくび予防になります。カルシュウムは骨の形成に効果があり骨粗鬆症予防にも役立ちます。鉄には貧血予防効果。などいろいろな効果が期待されます。その他ミネラルも含み、食物繊維も豊富で、便通の改善やコレステロールを下げる役割や中性脂肪を減らす効果などがあります。これらのことから、人参にはたくさんの栄養素がふくまれていることがおわかりいただけると思います。
人参は優秀は野菜の1種
人参は野菜の中でも栄養が豊富で、ビタミンやミネラルなどもバランスよくとることのできる野菜の一種です。ただ糖質やGI値が高いため、糖質ダイエットや糖尿病がある人の場合にあまり好ましい野菜ではありません。しかしまったく摂ってはいけないわけではないので、先ほどの注意点などを参考に食べ方や食べるタイミングを気を付けつつ、少しは取り入れたい野菜でもありますね。